死命

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163813202

感想・レビュー・書評

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  • 2019.6.24

  • 榊と蒼井の最後は対照的だと思った。最後に駆けつけた岩澤さんがナイスです。

  • 2016/11/21 読了

  •  榊信一はスキルス胃癌で余命いくばくもないと知らされる。
    信一は鼓膜を破損して、耳がほとんど聞こえない。そして、そうなった記憶と、「人を殺したくなる」欲望の理由となった、過去の出来事の記憶を無くしている。
     山口綾乃は信一に恋心を抱きながらも、2度信一の元を去り、彼が記憶を無くした理由を知っており、他の人と離婚した今もやっぱり信一に思いを寄せ続けている。
     蒼井凌は日暮里署捜査1課、捜査途中で妻の危篤なのに、駆けつけられず、子供たち2人から恨まれている。
    そして、以前にかかった胃癌が再発して、やはり余命いくばくもないと知らされた。
     「死命」=「使命」であり、死と向き合った時に、人間としてどう生きるべきか?というか、どう生きてしまうか?が描かれていたと思う。
     信一の「人を殺したくなる」失われた記憶がラストまでずっと気になった。
    真相がわかった時、私が女性だからなのか?普通そうなるのかな?と思ってしまった。
     薬丸さんのシリーズは読んでいて温かい気持ちが伝わってくるのが好きなので、これはちょっと残念でした。

  • 著者らしい作られた作品なので、御都合主義的な設定が多く現実感は薄い。題材も重めだが、読み物としては楽しめる。

  • 死が迫っている二人の話。一方は犯罪者、もう一方はそれを追う刑事。

  • 死に対する恐怖を、殺人犯と刑事の視点から描いたサスペンス。

    どんな動物も死を恐れる。しかし、人間の場合は、本能的な死への恐怖よりも、理性的な働きによって死を恐れていると言ったほうが厳密だと思う。つまり、家族や友人など、死後に遺してしまう存在が気掛かりとなって、死後の世界に旅立つことを恐れてしまっているのだ。

  • 澄乃という女が勝手に探ろうとしてくるのが鬱陶しい、何勝手にカギ持ち出して別宅に侵入までするのか。
    犯人は結局やりたいだけやって逃げ切った感じになるので、そこはなかなかない結末で評価できる。

  • 913.6ヤク
    2015.10.28

  • ぐんぐん読まされる。
    一気読みしたいときは薬丸岳に限る。
    心と身体が元気なひとに薦めたい。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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