死命

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163813202

感想・レビュー・書評

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  • 用意されているシチュエーションや材料はとても興味をひくものだけれど、もうちょっとそれぞれを細かく掘り下げて欲しかった。トラウマの原因となった描写や、主人公がなぜそんな状況に至ったか?など。最後まですこし波長を合わせるのが難しかった。けれどすっと読めるのはオススメ。

  • おもしろかった。
    なんで絞殺したくなるのかは分からなかったな。

  • 余命幾ばくもない犯罪者と、それを追う警官の話。切ない。

  • 2014.3.4読了
    ハズレがなく、続きが気になりサクサク読ませるのはさすが。しかし、刑事と犯人が共に末期癌。救いのないラストも辛かった。(図書館)

  • 本編終盤まで、死ぬ2人の最後への終え方が性的欲望と刑事として全うするという近くにいる大切な人ではなく自分のことに費やしてて、どっちが正解ってわけじゃないけど残される側のことをもっと考えて欲しいと思ってた。
    だが、2人共過去の出来事・呪いを消そうと必死だったんだなぁと気づく。
    過去で無差別にやった犯人に怒りをぶつける蒼井の前振りから、どうやってそういう犯人に対処するのか最後着地するのか気になった。
    榊は多少、話がわかるやつに見えたためああいう嘘が犯人がイカれてても効くものなのか疑問に思ったが、人殺しの時点でイカれてるから、嘘という方法・手段で一番グッサリくるものを選択すれば犯人に効くものなのだろう。
    もう死ぬからと投げたやつに罪だの罰だの更生だのは効かないので、どうすればいいのかと筆者が考えた答えはなるほどなと思った。

  • 面白いしどんどん読ませてはくれるけど、帯にある「衝撃の展開」でも「最高傑作」でもないとは思う。

  • 本書はこれまでの著者の作品の中で最高のできだと感じた。題名の通り、本書のテーマは死に関するものだ。これまでの作品のなかでも著者は死をその題材に扱っているが、正直向き合い方が中途半端に感じられた。だが、本書はかなり深いところまで掘り下げているように感じ、また登場人物達の生き様に感動も覚えた。
    内容はかなりおぞましいものも含まれており、余りカタルシスを得られるものではないが、誰にでもかならず訪れる死について考えるうえでは参考になるのではないかと思う。

  • 『友罪』を読んだので薬丸本を読んでみようその7。

    うーん、やっぱり何だかなぁという感じ。
    この人の本に期待しているのは、こういう話ではないんだなぁと改めて思った。

  • 薬丸氏、4冊目。
    両親から虐待された男の犯罪。
    末期がんの刑事。

    うーん、相変わらずスッキリしないラスト…。

  • 本編に出てくる刑事は、名コンビ、と言って良いのではないかな。恐ろしい、だけの話ではなかった。余韻をもたせる。これが、薬丸岳の、凄いところ。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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