死命

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 658
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163813202

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーテリングが巧みで、最後までノンストップでした。特に榊と蒼井の攻防は読み応えありました。エンターテイメント作品としてはなかなかの出来栄えだと思います。
    ただ、途中で登場人物の事故死という御都合主義的展開に走ったのは不満でした。

  • 陰鬱なストーリー。ただ思ったほど不快ではないのが不思議。犯人も追いかける刑事も不思議と心情が伝わるからだろう。

  • 薬丸さんの作品って。毎回重たいテーマ、最後のどんでん返しが読みごたえあって好きだったんだけど…。
    「死命」は最初から犯人は明かされてて、それを追う刑事との掛け合いが続きます。犯人、それを追う刑事とも末期癌。「お互いの最期をどんな形で迎えるか!?」という内容です。
    薬丸さんの作品だから、どんどん読めたけど…(普通に)綺麗にまとまった感じ。残念。

  • 途中家事をしつつも5時間で読了。
    一気読みでした。
    連続殺人という犯行をするに至るとは、やはり精神が破壊されているのだ。それも子供時代に受けた性的暴行が原因なのだ。
    蒼井の刑事として最後の最後まで犯人を追いかける精神には感服。矢部もこれからいい刑事になるのだろう。

  • 若いデイトレーダーと、古株の刑事というキャラクターの対比はいいんだけど、それぞれに同じような末期がんの苦しみが絡んで来るとさすがに重い・・・特に過去のトラウマを考慮しても信一に共感できる部分が全くなかったので澄乃の人生がただただ悲しく思えた。蒼井サイドの話はいろんな視点で重ね合わせて考えさせられる部分が多く、引き込まれた。

  • 読み始めてすぐに、苦手なタイプの作品を手に取ってしまったと後悔。インパクトが大きいため安易に取り入れたがる作家は後を絶たないが、幼児期の虐待やら快楽殺人やらは、生理的に不快感があり辟易する。

  • 余命間もない二人。刑事とデイトレーナーのとった行動は

  • うーん、主人公も犯人も胃がんということで、読んでいるだけで胃が重苦しくなる本でした。展開も何となく読める。犯人の彼女が事故死したことだけ意外だったけど。

  • 榊に感情移入しながら読んでたので、このラストはちょっとなぁ・・・
    キレイにまとめすぎ?つまんなーい、って感じ。

    設定や展開も多少強引なところがあったけど、でもまぁ読みやすかったですよ。

  • あっと驚く展開やドキドキハラハラでページをめくる手に汗をかくという疾走感などはなかったが、二人の命が削られて動けなくなりながらも、なおそれぞれの使命を果たそうと必死に行動する様は凄絶なものがありました。推理小説としての出来は普通って感じですが(失礼言ってすいません)蒼井の生きざまを好きだと思ったので、お気に入りの一冊になりそうです。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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