- Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163905112
感想・レビュー・書評
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棚番:F07-05
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<目次>
はじめに
第1章 仕事の名言
第2章 お金の名言
第3章 男と女の名言
第4章 家族の名言
第5章 生と死の名言
2017.11.23 Twitterより。さすが西原先生!
2017.12.24 読了 -
4年前の『生きる悪知恵』などと同系列の本である。つまり、サイバラの波瀾万丈の半生をふまえ、読者にある種の人生訓を説くトークエッセイなのだ。
構成(=話を聞いて文章にまとめる)は、サイバラと縁深い新保信長が担当している。
タイトルどおり、名言集の体裁を取っている。サイバラが過去に誰かから言われた言葉などを一つひとつ俎上に載せ、その言葉をなぜ自分が心に刻んでいるかを語る、というスタイルなのだ。
「人生訓の名言集」といっても、サイバラのことだから、名経営者とかが書く類書のようになるはずもない。下ネタ満載、四文字言葉もバリバリに駆使しながら、ゲスい人生訓、ゲスい名言を語っている。
私のツボにハマった名言を挙げると……。
〝歴代の女が泣いてわめいて角取ってくれた中古の男がちょうどええ。〟
歴代パートナーとくり返し衝突し、バツがついたりしている人のほうが、その反省をふまえて丸くなってるから、つきあいやすい。ゆえに、頑張って「角取ってくれた」前カノたちに感謝すべき、というのだ。なるほどなるほど。
あと、これは「名言」ではないが、次の一節に爆笑した。
〝テレビの仕事とかでよくあったのが、さくらももこが断った仕事が私に来るのね。で、私が断るとくらたま(倉田真由美)に行くという。だから、マンガ読んでる人たちにとっては全然違うジャンルでも、テレビの人とかは誰でもいいんだな、というのは思いましたね。
「誰でもいいんだったら、どうして私がさくらももこになれねぇんだ」って思うんですけど、「見てる人は見てるんですよ」って言われて「そうですね」みたいな。やっぱり邪悪なものがにじみ出てるんですかねぇ……。〟
わりと面白い本だったけど、名著だった『生きる悪知恵』に比べると、内容が薄い。1時間かからずに読めてしまうくらいだ。右ページには「名言」がデッカイ字で書かれているだけの場合が多いし。
これは、文庫オリジナルにして500円くらいで出すべき本だったと思う。 -
瀬戸内海地方の女の人には色々助けられてる。
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いい!
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サイバラさんでなければ説得力を持たない、
泥だけでなく汗やら血やらがこびりついている言葉の数々。
当たり障りのない美辞麗句が何も言っていないのと対極にある、
経験に裏打ちされた真実に届く言葉は、
いつか自分を助けるかもしれない。
語録カレンダーみたいにして、
居酒屋のご不浄に置いてあったら怖いかも。 -
名言ばかりじゃないけど、「人を憎み始めたらヒマな証拠」ってのは心に刻もうと思った
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古い考えと最近のおおらかさが合わさった感じ
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うん、まぁあと15歳ほど若かったら、もしくはあんまり苦労せずに生きて来られたら楽しめたのかも。
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なんかこのテの本が素直に響かなくなってる自分がいて、ああ トシとっちゃったな~ と思える。伝わる面白さが少なくなってってるのが残念。
ま 別の伝わるものもそのうち見つかろう。
見つかるよう、いろいろ読んでみるしかないわな。