- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163910345
感想・レビュー・書評
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ある消防署を舞台に、勤務する消防士たちの姿を描いた連作短編集だ。
本の帯にある通り、ヒーローたちが活躍する物語、というよりは、彼らの暗部がさらされたりするやや後味の悪い物語も混じっていて、単純ではない。
消防や救急の豆知識のようなものが作中のそこここに登場し、なるほどなあ、と興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
消防士版教場。
この種の職業にヒーローであることや滅私奉公を求めることはしてはいけない。
でも人命や治安に関わる仕事なので思うところもやっぱりあるかも……。 -
若干詰め込み過ぎかなと思うほどの短編集。短すぎて呆気ない幕切れのお話もあればフェイスコントロールや逆縁の午後などずしりと重たいお話も。連作短編なので繋がりをもって読めたのがとても興味深い。
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消防署を舞台にした9話。過酷な業務内容がよく描写されてると思う。
最後の話は救われないなぁ、、、
「石を拾う女」
「白雲の敗北」
「反省室」
「灰色の手土産」
「山羊の童話」
「命の数字」
「救済の枷」
「フェイス・コントロール」
「逆縁の午後」 -
教場が面白かったので読んでみました。今回はそんなに響きませんでした。こんなに軽かったっけ。
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長岡弘樹の消防士の心理を描いた9つの短編でしたが、どこか教場シリーズを彷彿とするような内容で、さすがに長岡弘樹の心理ミステリーは、どの作品も面白いですね!
長編でなく短編というのが、また内容がコンパクトな分、濃密で心理描写が巧みで面白いですね!
特定の人間が主人公な作品ではないので、教場のようにシリーズものにはならないのかもしれませんが、続編ができればまた読んでみたいです。 -
長岡氏の消防士もの。舞台が警察から消防になったが、やはり私には長岡氏の文章やプロット・ストーリ構成、どれをとっても体質にあわないようだ。全く面白くない。もう多分読まないと思う。