真面目にマリファナの話をしよう

  • 文藝春秋
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163910741

感想・レビュー・書評

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  • 日本では麻薬・違法などネガティブなイメージのあるマリファナですが、優れた鎮痛作用を持っており緩和ケアなど医療用にも使われているのです。この本のテーマは「マリファナの麻薬と薬効」という難しい二面性をどう扱うかなのですが、マリファナの歴史を紐解いていくことでアメリカが抱える多くの矛盾があぶりだされてきます。
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  • 最近CBD(麻に含まれる化学物質の一つで主に医療用として使われているもの)に興味があり本書を購入。本書は主に医療マリファナについてのアメリカでの歴史~その効能までを網羅したノンフィクション。マリファナの歴史の部分はかなり詳細で、規制&解禁を巡って時の大統領やミュージシャンまで影響力の高い人々が絡む経緯がドラマチックで面白い。 最近はドン・キホーテでもCBDを売っていたりと、合法なCBDや医療大麻は日本でも広まる(解禁される)ことが予想されるので、これら情報は常にキャッチアップしていきたいと思った。

  • 何が本当なのかわからん
    が、悪い面でしかイメージに無かった僕には別の視点を与えてくれたかな
    医療目的なとことかね

  • 違法であるはずのマリファナ接種が、プライバシーの侵害という名目で合衆国憲法下で無罪になる。あげくは緑内障やエイズに効果があると医学的にも肯定化されてしまう。一方、州財政の打ち出の小づちに見えたのか、各州合法化へ舵を切る。これがアメリカという国。たしかに大麻の医学的効果は米国だけでなく、世界で見直されてきている。しかし必ずあるはずの負の面が語られないのが気持ち悪い。まるでカジノがなし崩し的に合法化されていくかのごとく。

  • 米国の州で医療目的そして娯楽目的で次々にマリファナが解禁されているとの知識はあった。
    しかし、その背景を知らないどころか、マリファナとヘロインの区別もつかず、大麻とマリファナが同じだともしらないほど無知であった。
    マリファナに対し、日本ではアメリカのような人種的偏見や捻れた見方はないのかもしれない。一方で、その功罪を事実として見極めよう、市民レベルで故なき規制と戦おうという姿勢は全くない。事実を知らずに危険ドラッグと思い込んでいるだけなのが、逆に恐ろしい。
    本書が多くの人にとってマリファナの事実について考えるきっかけになったら良いと思う。

  • 日本以外の先進国で認可され始めた医療用マリファナ、さらに欧米の一部では嗜好用も解禁。長いこと非合法として扱われていたものがなぜ合法化されたのか?アメリカを中心に歴史からその過程を綿密に取材。誤解の多い問題を知るには最適。‬

  • 東2法経図・6F開架:KW/2019//K

  • マリファナの歴史と知識を知るための本。
    アメリカでマリファナが合法化されるまでのこと。解禁・合法化されてからのこと。そして、経済が大きく動いたマリファナ・バブル。

    日本とアメリカでは、マリファナに対するイメージが全然違う。
    本当にマリファナは、危険ドラッグ=悪なのか?
    マリファナは「麻薬」なのか「奇跡の薬」なのか。

    現在では、エイズ・緑内障・MS(多発性硬化症)・ガン、アルツハイマー病、パーキンソン病、てんかん、関節リュウマチ、統合失調症、PTSD、双極性障害、トレットシンドローム、糖尿病などの疾患に効果があると発表されている。

    私的には、日本で、お酒とタバコが良くて、マリファナがダメとされる明確的な理由がちょっと分からなくて納得いかない。

    ドラッグと薬は、表裏一体で、正しく使えば薬にもなりうるし、間違えば毒となる。
    日本で風邪薬や咳止めを悪用している人が多いか?と言えば、ほとんどいないし。
    医薬品として表の世界で販売すれば、裏の世界で出回ることもないのだし、ちゃんと管理できるのでは?とも思う。

    結局は、各々で自分の適正量を守れるか。
    お酒と一緒なのではないかと思う。

  • これ一冊で概要体系的にまとまってます! というような親切な本ではないが、難しい内容でもないし丁寧だと思う。導入の一冊として満足。誤字とか筆の荒らさによるミスリードがある感じは気になる。
    日本ではほとんど争点も体系もわからないので、ひとつの本としてまとめて読めるのはとても良い。
    犯罪であった背景、薬効や可能性、非犯罪化の過程にある民主主義や各種運動などは示唆に富むと感じた。

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著者プロフィール

ニューヨーク在住歴20年。政治経済や社会問題から、ファッション、ライフスタイルまで幅広いトピックスについて執筆する。著書に『ヒップな生活革命』(朝日出版社)、『ピンヒールははかない』(幻冬舎)、翻訳書に『テロリストの息子』(朝日出版社)。www.sakumag.com

「2018年 『My Little New York Times』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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