Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

  • 文藝春秋
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感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163912981

感想・レビュー・書評

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  • 豪華寝台列車「ななつ星」をテーマにしたアンソロジー。短いストーリーの中に夫婦や親子の情が描かれて切なくなったりほっこりしたり。文字から映像が浮かんでくることしきりで私まで旅に想いを馳せ殺伐とした日常のなかでの清涼剤になったような気がした。桜木紫乃さんと井上荒野さんの作品がぐっと胸にきた。
    すぐに読み終わってしまったのがもったいなかったなぁ。もっともっとずっとこの世界観に浸っていたい。

  • 生きて見てきたそのものが力量となる。

    男性陣のおぼつかなさ、旅そのもので何を楽しめるか 自身が今まで歩いた道が暴かれる。
    他愛もない日常にキャッキャとすることを許されずにきた性だということもあるのだろう。
    列車で一回りという限定された世界への向き合い方が分からず、戸惑いちぐはぐにも見え。

    数十年後、もっともっとまた違うひとたちの違う旅が見てみたい

  • ななつ星の話と気付かずに手に取り…
    なるほど、ななつのお話があるものだ、と。

    特別な空間には普通の延長に特別の物語がある。

  • 図書館で借りたもの。
    退職を機に妻を豪華旅行に誘う夫。でも、妻には秘密の人生設計が…。豪華寝台列車「ななつ星」を舞台に、7人の作家・クリエーターが極上のストーリーを綴る。

    寝台列車と豪華客船は夢。

    井上荒野さんの「さよなら、波瑠」がとても良かった。

  • 豪華寝台列車「ななつ星」で旅をする人の5つの短編と2つのエッセイからなる。

    短編でよかったのは、最初の「さよなら、波瑠」と、最後の「ほら、みて」。
    エッセイはどちらもよかった。

    「さよなら、波瑠」は、ちょっぴり悲しいストーリーだけど、こんなにもお互いを想い合えるのがとても素適。

    「ほら、みて」は、はじめは、「ちょっと奥さん、酷すぎない?」と思ったのですが、落ち着くであろう結末にほっとしました。

  • 気になる作家さんのお名前が連なっていたので図書館で手に取りました。装丁が美しい、、。本の内部が夜空みたいになってるのも、深紅の栞も、とっても好きです。すてきなお話ばかりだったなぁ...

  • 憧れ列車「ななつ星」にまつわるstory~小山薫堂氏の随想あり!

    旅とストーリー、好ましく思う本との出逢い!
    一つ一つのお話が胸に響きます。

  • 九州を走る「ななつ星」という豪華寝台列車での旅がテーマになった短編集。

    値段が値段だけに、登場する乗客の年齢層も高め。
    いろいろなことから手が離れて、お金と時間に余裕があれば、私もいつかは寝台列車でのんびり旅してみたい。
    お金の余裕より、時間の余裕が欲しいと考える今は、豪華寝台列車での旅なんてまだまだ夢のまた夢といったところ。

    どの話も楽しく読んだけれど、小山薫堂「旅する日本語」が好きだった。
    幾星霜、家苞、蘇息…
    知らなかった言葉、短い文章、素敵なイラスト。

  • 美しい装幀に惹かれて手にとった。
    九州の豪華寝台列車、ななつ星をテーマにした短編集。
    ななつ星の客層を考えてか、年輩の役者が多い。
    同じ舞台でも、著者によって全く異なる色の作品に仕上がっているのが面白い。

  • 静かに沁みる。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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