クロコダイル・ティアーズ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1261
感想 : 167
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163915982

感想・レビュー・書評

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  • 火の粉の発展系。いや、裏バージョンか

  • 面白かった!前半は少し飽きがくる感じだったが中盤からはどっぷり小説に取り込まれてしまった。ただ、最後の女将の振り返りシーンはもう少し短くても良いんじゃないかなぁ

  • イヤな話でした。
    「このカラクリはどうなってるんだろう?」と思っていたところには触れることもなく終わり「あれはカラクリではなかったのか?」と。
    そんな・・・

  • 田舎出身の女性が老舗能登陶器店に嫁いだときの家族関係にまつわる話。ミステリーと思いきや、通常の小説でがっかり。

  • 第168回直木賞候補作となったミステリーサスペンス。

    毒婦、毒妻、毒親という言葉をしばしば聞くが、この嫁は天然の毒嫁と思いました。
    息子を殺されて亡くした父母や義伯母が、息子の嫁に対して疑心暗鬼を募らせていくのにはホラーさすら感じました。
    ラストの嫁の独白がきれいごと過ぎるのですが、もう少しぼかしたエンディングの方がイヤミス感が増して、読後の余韻が残ったのではないかと残念でした。

  • 老舗の陶芸品店に嫁いだ主人公の夫が主人公の元カレに殺害されることから始まる物語。老舗の唯一の跡取りと目されていた子供を失くした義母、義父とのやり取りや叔父、叔母と絡めて理解されない主人公が描かれている。主に義母視点での話の展開ですが、リアルな情景が浮かぶ描写で一気に読めました。

  • 珍しいタイプの展開だが謎と緊張が継続し、一気に読める。意外とこの結末もアリだと思う。

  • 最後に推理小説王道のドンデン返しがある心算だったので、読み方を間違えた?
    ただ、無意識か意識的にか分からないけれど、思わせぶりな暗示のような言葉や態度で周囲を操って邪魔者を排除し、悪びれることもなく全てを手に入れた女性の、背筋の凍るホラーな物語だったようにも思えてゾワゾワする。

  • 感情の表し方は皆が一様ではないこと、分かっていても自分基準で判断してしまうことの危うさを感じた

    悪意を持って放たれた言葉の毒矢が刺さったのは誰か、それが抜けない苦しさも理解できるだけに、みんなが幸せに感じられる日々というのは奇跡のようなバランスで成り立っているように思えた

  • 途中から、すごい大どんでん返しとかあるのかなーと思いながら読み進めていたら、いつの間にか読み終わっていた。
    ある意味どんでん返しなのか?作者から読者へのちょっとした裏切りなのか?こういう終わり方もありなのか?

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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