ピアニストが読む音楽マンガ ボクたちクラシックつながり (文春新書 622)

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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606221

感想・レビュー・書評

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  • 20090801
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  •  内容はタイトルのままで、ピアニストで後進の指導もされていて執筆もこなすという青柳さんが、のだめやピアノの森を読んで、そのセリフやシーンなどから感じたことなどを書くというコンセプトの本です。
     でも、単にマンガの感想というよりは、ピアニストとしてクラシック界のあれこれを、マンガを引用したりマンガと比較したりしながら語るという内容になっています。サブタイトルを見るとマンガがメインのような感じですが、マンガの引用は最小限でした。
     なので、マンガ作品を知らなくても面白く読めます。ピアニストが演奏だけでやっていくのがどれだけ大変かとか、留学やコンクールの位置づけとか、非常に興味深い内容でした。
     マンガを知ってるとより楽しいのも確か。のだめのコンクールやコンサートの選曲について書かれている箇所は、実際にやっている人から見たらそうなのかーと感心しきり。のだめの作者の人も色々苦労して選んでいるんだろうなと、改めて思いましたね。
     クラシックを知らない人でも面白いと思います。ところどころ読めないところはあると思いますが。アシュケナージとホロヴィッツの音楽に対するアプローチの違いとか言われたって、興味ない人には「???」でしょうし。本文中にたくさんのピアニストのお名前が出てくるんですが、私も知らない人がたくさんいて、「???」ってなっていました。でもそういうとこはすっとばして、わかるとこだけ読んでも楽しい本だと思います。

  • この本は、名だたるピアニストがクラシック漫画(のだめカンタービレ、ピアノの森、神童)を読んで、「そうだね」と思ったり「これはないでしょう」と思ったりしたことを書いたもの。
    漫画ファンが読んでもクラシックファンが読んでも面白いと思います。

  • 音楽家の人から見た音楽漫画の世界。特にピアニストからみた世界で ピアニストのかたの実生活が描かれている。暗譜するのが大変なプレッシャーだとか生活が厳しい 成功するのはほんの一握り など 華やかな音楽生活の面しかみていなかった私にとっては驚きの内容。のだめの弟が言った"不良債権"発言は的を得ているという。2008年4月読

  • 主にのだめをなぞりながら……なので、ともすれば話が散らばりがちなのだけど、最後の「ピアニストは本当に不良債権か?」の章だけは、めちゃくちゃ迫力があった。う〜む、児童書翻訳より大変な職業だわ。少なくとも訳書は買い取らなくていいもんなあ……(^_^;; もちろん、それでも音楽にたずさわるのは、愛あればこそ、というのが結論で、それはいずこも同じだな、と。ふう。

  • 《読んだ時期:2008年3月》
    ちょっと面白そうだったので手にとった。新書なのにフランクで面白かった。
    「うん、うんわかる〜」と同意したり、「そうかな〜」なんて思ったりしなかがらサクッと読めた。のだめなどからクラシックに興味を持った方は、読みやすいのでお勧め。

  • コミックやTVドラマ『のだめ』の愛読者・視聴者に向けて、専門家が施した注釈のようなサイドストーリーのような、幻想ぶっ壊し的逸話集のような本です。クラシックファンなら問題なく楽しく読めるでしょうけど、素人のあたしには人名や専門用語がちょっと難しかったです。

  • のだめなどの音楽マンガを題材にクラシック音楽の世界へ導く。面白いだけじゃなくて、深いところまで入ってるので、クラシックを聴かない人も、マニアも読んで面白い本。

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著者プロフィール

ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院卒。東京藝術大学大学院博士課程修了。学術博士。武満徹、矢代秋雄、八村義夫作品を集めたリサイタル『残酷なやさしさ』により平成元年度文化庁芸術祭賞。演奏と文筆を兼ねる存在として注目を集め、安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で吉田秀和賞、『青柳瑞穂の生涯』で日本エッセイストクラブ賞、『六本指のゴルトベルク』で講談社エッセイ賞、CD『ロマンティック・ドビュッシー』でミュージックペンクラブ音楽賞。2020年、浜離宮朝日ホールにて演奏生活40周年記念公演を開催。テレビ朝日『題名のない音楽会』、NHK Eテレ『らららクラシック』、『ラ・フォル・ジュルネ音楽祭』『東京・春・音楽祭』等にも出演。日本演奏連盟理事、日本ショパン協会理事、養父市芸術監督。大阪音楽大学名誉教授、神戸女学院大学講師。

「2023年 『安川加壽子の発表会アルバム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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