池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書 814)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608140

感想・レビュー・書評

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  • 仏教、キリスト教、イスラム教、神道について、それぞれの専門家との対話形式で簡単に紐解いた一冊。かなり分かりやすく宗教入門にはお勧め。ただ、仏教や神道は解釈の仕方まで言及されていたけど、日本人に馴染みの薄いキリスト教やイスラム教については歴史中心の内容になっていて少し残念。それぞれ一神教なだけに、解釈の仕方まで描くとあまり違いが無いように読めるからなのかなぁ?

  • 仏教・キリスト教・神道・イスラム教と網羅。
    加えて、対談形式なので読みやすい
    あと、最後の対談が養老孟司さんなところもよかった。

    ただ、知識を得るとか勉強には情報量は不足かな?
    入門書にはいいと思います。

  • 葬式が必要ない。。 お寺との関係、 少し考えてみよう。 爺様が言っていた事、 今更ながら思いだす。 お布施は必要だと思えばすれば良い。

  • 仏教に関して自分は全く知らないのだと気づかされた。また神道のなんとも適当な所に納得が出来ない。今後も宗教について学びたい。

  • ぼくにはまだ難しくて、飛ばし飛ばし読んでいましたが、宗教がわかれば世界が見えると、本当に納得させられる本です。基本的に宗教に興味がないぼくですが、好奇心を広げ、もっと色々なことを知っていかなければならないと、改めて実感させられる一冊でした(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン

    インド人がターバンをしている理由など、雑学的なことも知れましたよ。

  • ・ 日本人の「無宗教観」について教えられた一冊。

    ・欧米で無宗教と言えばアンチ・キリストを指し、イスラム圏で無宗教と言えば反宗教を意味する。一神教の信仰が強い場所において無宗教であることを告白することは、無政府主義者であることを告白するのと同じように、奇怪な目で見られるのだという。

    ・そうした一神教的な信仰に対して、神道は八百万の神であり、仏教もまた多神教的。また神道も仏教もともに創世神話を持っていない。このように神道と仏教とは、互いに相対立する部分が少なかったがゆえに、両者は混じり合い、神仏習合という独特の宗教観が出来上がった。こうした雑然とした宗教観が根底にあるがゆえに、われわれはクリスマスを祝うこともできる。こんな雑多な宗教文化は世界にも類を見ない。「日本人は○○教」という紋切型なカテゴライズができないため、消去法的に「無宗教」を名乗らざるを得ないのである。

    ・だが、「無宗教」であることは、そのまま反宗教を意味するわけではない。むしろ、非排他的な日本人の宗教感覚は大きな可能性を秘めているという。「(日本人は)自分が信じていない宗教にも敬意を払うことができるのです。ですから、宗教がらみの紛争の仲介役に入るなど、国際社会への貢献ができるのではないかと思います」(p.24)という指摘には、思わず膝を打った。

  • 「世界がわかる」というタイトルにつられて読んだが、第6章とか読むと、日本の古典をちゃんと知らなくちゃ、という気にさせられる。日本書紀とか万葉集とか。日本人の「無宗教」って何だろう、という著者の問題意識がインタービューの随所で提起され、興味深い。

  • 科学がこんなに発展した現代に於いても宗教が幅を効かせているというのは、よくよく考えてみると不思議な話だ。けれども「p15 人々は、なぜ宗教を求めるのか。結局は、心の安寧を求めているのです。それに応えることが宗教の役割だった。理不尽な世界に生きる人間の心に安寧や平穏を与え、納得させる。それが宗教の始まりであり、変わらぬ役割であろうと思います」、つまり、「様々な不安からの解放」ということの重要性が変わらないからこそ、宗教が重要な意味を持ってくるのだろう。
    この本の出発点は「死のレッスン」。「死」という究極的な結末をいかに迎えるのか、また「死」に向かう過程での苦しみにどうやって立ち向かうのか、宗教とはそれぞれの地域でそういった恐怖・苦しみといった負の感情をいかに対処するかを追求した究極の処方箋なのだ。ただ、その宗教がさまざまな対立を引き起こしているというのもなんとも皮肉な話ではあるが。
    本書は各宗教の入門書の入門書。けれども知らないことが多く、知識不足を痛感する。世界の諸問題で宗教がその核心にある場合にまた本書に立ち戻ってみたい。個人的にはやっぱり仏教が一番心に響いた。

  • 対談形式

    期待したほど面白くなかった。

  • 宗教について知るきっかけとしては、とてもいい本だと思います。

    日本には無宗教と答える人が多いと言われていますが、決して宗教が根付いていないわけではない、というのには納得です。

    無宗教の「無」は仏教でいうところの無であり、日本人には、仏教や神道などの精神が体に染みついているのは、そのとおりだと思います。

    しかも、特定の宗教だけを認めるわけではなく、宗教に関して寛容なのも、日本人の特徴のようです。
    どの宗教であっても受け入れられるのは、無宗教だからではなく、宗教が身近なものであるから、という点も十分理解できます。

    この本を読んで、自分の宗教観に自信がもてましたし、安心できました。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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