池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書 814)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608140

感想・レビュー・書評

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  • タイトルから、池上さんが宗教について解説してくれるのかと思えばそうでもなくて、各宗教団体の方とインタビュー形式で宗教を語るという内容でした。そういう意味では、ぼわっと大枠だけという内容です。対象も絞っているので、一部の有名な宗教ということになりますが、メジャーなところは抑えているので、面白く読めました。
    最後が養老さんというのが、なんとも。って感じですが。

  • これから少し宗教について知りたいと思って購入。主に仏教の内容が多かった。おおまかに理解出来た。宗教は「よく死ぬ」ための予習だそうです。普段無宗教と主張する日本人ですが、意外と日常に宗教が根付いているんだと感じた。201306

  • 超面白かった!!対談形式なのがよかった。イスラム教について、特にキリスト教と比較してのイスラム教について勉強したくなった。

  •  宗教は、何を目的に生まれたのであろうか?現代の日本より生きることそのものが難しかった時、人々の心を救い活力を生み出すために生みだされたのではなないだろうか?

     しかし、現代社会において、ある宗教は、その宗教をこれっぽっちも信じていない独裁者や組織の道具として使われ、多くの救われたい人々の心を入り込み洗脳する。

     人々は、だまされているとも知らず、既得権益を守り勢力を拡大しようとする者や組織のために、時として命すら捧げる。そんな風に見える。だからと言って、人々が信じているものを心の中から消し去ることはできない。

  • インタビュー形式にて各宗教→仏教、キリスト教、イスラム教、そして神道の概要をわかりやすく解説している。

    当事者によるインタビューを池上氏が各章末尾にまとめ上げているので、そこを読むだけでも大まかな概要は捉えられると思う。

  • これを読んだら宗教を見る目が変わるんじゃないでしょうか?
    宗教に依存している人、宗教を悪性してたり、宗教が戦争のきっかけになったりとかで…宗教ってあんまりいい風に思えない人でも呼んでみるといいと思います。
    宗教を文化的に見たり、先人の想いを考えたりできるかと。
    わかりやすく書いてあり、私は知識として宗教に好感を持てました。
    深くはないので、さらりと読めると思います。
    宗教問題が存在しているこの世、宗教って?という人は読んで後悔しないかも。

  • 宗教の基本の基本を知る。
    宗教とは死の恐怖から逃れる為のものなのか。
    日本ほど身近に神を感じている国は少ない。そして、その感覚がやはり私にも心地いい。「宗教からの自由」C.W.ニコル
    死を考える、ということは、結局どう生きるか、ということにつながる。死に方と生き方は同じ。養老孟司

  • 難しい宗教の話を色んな角度でわかりやすく説明。
    これはなかなか面白かった★

  • 世界の主要な宗教がわかりやすい語り口で解説されている。宗教がわからなければ世界がわからない、という言葉に説得力を感じた。各宗教専門家のインタビューが興味深い。
    P204 池上 そうしますと、たとえばアメリカ人が「日本文化はすばらしい」と思って日本にやってきて、「私も神道に入信したい」といったら、どうなるんですか。
    安蘇谷 基本的には、住んでいる地域の神社にお願いするしかないですね。外国人が氏子になりたいと言えば、氏子総代会を開いて、その人を見て、これはだめだといったらだめになるし、これはいいんじゃないのとなれば認められるでしょうね。
    P219 池上 たとえば女性はベールをかぶらなくてはならない、といったイスラム世界のルールは、すべて「コーラン」に書いてあることなのでしょうか。
    飯塚 「コーラン」には女性の服装についての記述が主に二か所あります。一つは「女性たちにジルバーブを纏うように告げなさい」というもの。ただし、ジルバーブというアラビア語には、ベストという意味も、ベール(ヒジャーブ)という意味もあり、幅があります。もう一つは、「女性の体のうち外に出ている部分は仕方がないが、それ以外の美しいところは隠せ」というものです。これもずいぶん幅のある表現ですね。美しいところがもったくないと考える人はビキニで歩けることになるし(笑)、全部が美しいと考える人は全身を覆わなければならなくなる。その解釈によって、アフガニスタンのブルカのようにすべてを隠す服装をする国もあれば、トルコのように欧米や日本と同じ服装でいい、という国も出てくる。余談ですが、中東の男性は、女性の髪の毛に猛烈に興奮するようです。だから髪の毛を隠すようになった、という説が有力です。

  • さらっと読めてある程度網羅できたと思う。良書。
    やはりキリスト教やイスラム教はなじまないものはあるがそれは偏見なのかどうなのか。仏教もまあ、うーん。結局、最終章でいうところの意識中心主義か。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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