新装版 坂の上の雲 (5) (文春文庫) (文春文庫 し 1-80)
- 文藝春秋 (1999年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167105808
感想・レビュー・書評
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人々が純粋で従順だったことは決して悪いことではない。
それを「物を知らないから」だとか「洗脳されてたから」だとかで下位に観た言い方をするのは好きじゃない。
そういう純粋な人々に対して碌でもない使い道を思いついた奴らこそ下位だと思うけど、「そういう時代」「そういう思想が普通」だったんだと言われたらそこがまた100年後の私たちが善悪をどうこう言えるものでもないので余計に難しい。
ただ、いずれも実際に過去には存在していたことなので四の五の言うことこそ野暮なのかもしれない。 -
舞台は激戦の203高地。遼陽の満州軍総司令部から旅順にやってきた児玉が、第三軍司令部にて涙ながらに叱責するシーンが印象的でした。
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陸軍のところ死者も多くは読んでて辛かったが、旅順を落とせてとにかく良かった
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戦闘の描写が多くを占めているが、ロシアのウクライナ侵攻中の現代に読むと昔からロシアという国は基本的に変わっていない。変わらないのはロシアだけではないが、ロシアに関しては悪い意味で昔からの考え方が踏襲されたまま現代に繋がっていると感じざるをえない。
以下、印象的な一文。
・ロシア人が国家という神以上の命令者をもって以来、この航海ほど、人間どもに対してはなばなしい支配力を発揮したことはなかったかもしれない。 -
戦いの記録
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児玉源太郎の心労が心配。
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2020.9.5