- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167110062
感想・レビュー・書評
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さきに映画を観てしまったから、どうだろうか…と、おもいつつ手に取ったが、裏切らない
ラストはむねがきゅーとなった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
事故によって人が入れ替わる話は
よくある設定だけど
最後まで 繊細で複雑で
なんとも言えない話だった。
とてもおもしろかった。
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題名の意味を知った時、涙が止まらなくなった。
愛ってこういう事なのかな。。。 -
東野圭吾に何とも言えない抵抗があったが、読むと面白く、エンターテイメントとしても非常に上手。もう少し、他のものも読んでみようか。
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周りの人に言われたとおり、
最後の最後で あああーとなりました。
直子という女性の愛の深さが…
女性の目線で読んでるので、
直子に対して感情移入してしまい、
いいようのない、表現しきれない気持ちです。
物語的に仕方ないのですが、
◯◯屋さんは口滑らすぎですわ。笑
秘密を抱えた女性の美しさたるや。
感無量です。。 -
【断念】
東野圭吾は…特に好きでもないが、嫌いなわけでもない、という位置付けの作家。
文章全体から滲み出る“作り物っぽさ”が気に入らないけれどストーリーは面白いので、なんだかんだで10冊近くは読んでいるはず…。
だけど、本作は……無理。断念。中断。
設定も、あらすじや色々なブロガーのレビューから見たストーリー展開も、非常に面白そうだと興味を惹かれて読み始めたのだが……。
説明的過ぎて意味を感じられない挙動の描写…
くどい位に繰り返される“藻奈美は…いや、直子は”という類の捕捉…
白々しくリアリティに欠ける、会話表現での台詞まわし…
生理的に受け付けなかった(苦笑)。
“小説家志望の高校生が書いたかのような、作文的な文体”が鼻について、物語に感情移入しきれない…。
期待が大きかった分、落胆も大きいので、読み進めるのを諦めることにした。
しかし、これまでに読んできた、彼が考え出した“ストーリー”自体は、わりと好きだったので、まだ辛うじて“嫌いな作家”とまではなっていない。 気が向いたらまた別な作品を読んでみようとは思う。
さて、『秘密』……。それでも、とても興味のあるストーリーであることには変わりはない。
だから…実写映画版を観てみることにしよう。
2013.01.30.断。
【追記】
皆のレビューを読むと、どれも高評価。
やっぱり、しばらく我慢してでも読むべきか………。ソレが効を奏してとても感動できた前例(『手紙』)もあることだし…。
もしかしたら、2~3日後にまた読み始めるかも(笑)。
映画やドラマに“リメイク”というのがあるように、小説にもリメイクってのがあれば面白い、とか思ってみたりした(笑)。
同じストーリーを、他の作家も書く…とか。もしあったならば、絶対に全種類読み比べるなぁ。
例えば、誉田哲也
例えば、佐々木譲
例えば、宮部みゆき
………毛色の違ったところで……
例えば、三浦しをん
例えば、村上春樹(好きな作家なわけではないけど)
例えば、重松清
…などなど。
【読了】
……やっぱり気になって、続きを読んでしまった。クライマックスに向かう流れでは、(レビュー読んだために)結末の予想はついていたにもかかわらず……いや“仕掛け”を知っていたからこそ、より切なさを感じた。
ラストシーンの演出はチープだったけれど(苦笑)。
東野圭吾………やっぱり、そのストーリーテリングには目を見張るものがある。“嫌いな作家”には、まだならなかった…
ある方のレビューで、【東野圭吾は、発想は良いけれど、文章は下手だ】的な一文があったが、共感。
自分なりに訳すると、【文体は気に入らないが、物語の創造力にだけは脱帽】といった感じ。
結末や細かい設定がアレンジされているはずの映画版『秘密』も、やっぱり観てみたい。
★は、修正。
“断念”時
★2つ、4ポイント
↓↓↓↓
“読了”後
★3つ、6ポイント
2013.02.02.了。 -
読後、何となく開いた手のひらを、じっ…と見つめてしまった。
(持っているものと、
私のものだ、と信じていたけれど。)
その手の中には何も無かった。
妻と娘を乗せたバスが崖から転落。
奇跡的に娘は助かったが、妻は死んだ。
「行ってきまーす♪」
笑顔で出かけて行った彼女達は
数日後には
「ただいまぁ~♪」と、
元気に帰ってくるはずだったのに。
何て不確かな明日。
握りしめていた、と信じていたモノは
いとも容易くするり、と抜けて無くなってしまう…。
元々、無いものだったのだろうか?
仏教でいう『本来無一物』と言う言葉が示すように。
が、
東野さんは『死』から再び妻を取り戻してくれた。
それも、娘の肉体に。
(…ファンタジー?)
現実を突きつけられて絶望している身に、
寓話の類は浸透しにくいかな…と、一瞬感じた警戒心であったが、それも
あっという間に消滅してしまった。
妻の魂が宿った娘と共に生きる、父親の複雑かつ深い心情には、ほんと涙が溢れて止まらなかった。
『死』なんかには絶対わからない。
この手の中には元々何も無い、
何一つ、自分のものじゃない、なんて嘘。
妻も夫も子供も家族も、そりゃ自分の体でさえ
自分のものでは無い…かも知れないけれど、
大事な人達への愛だけは
この手の中から溢れ出す。
手のひらのなかに温かさが戻った気がして、
もう一度、硬くぎゅっと握り締めてみた。 -
「秘密」の意味を知った時、無性に泣けてきた。
妻と娘の関係、そして夫と父親。
この関係の複雑な思いがたまらなかった。