平壌ハイ (文春文庫 い 46-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167137076

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて、あぶなっかしくてハラハラする笑

  • クスリでどんぎまりライターの北朝鮮ツアー記。クスリで決めてる描写かわからないが文章的にぶっ飛んでる部分もあるにはあるが、素直に北朝鮮ツアーの様子として読める箇所も多々あった。
    すべてはクスリの妄想でしたっていうオチもなかなかいいかもしれない。

  •  薬中ライターの摩訶不思議国家、北朝鮮体験旅行記である。期待した庶民の全貌を知ることは出来ず、ただただ薬中ライターのちょっといかれた独白がだらだらとつづく。旅行記の体をなしていない。

  • 薬物中毒者を取材するうち、自ら覚醒剤に手を出すようになり、
    逮捕→実刑判決――という、脛に傷持つ身(失礼☆)のライター兼ラジオDJが
    近くて謎だらけの国を旅した紀行本。
    何故、北朝鮮へ行ったのかといえば、ビザの問題で、
    受け入れてくれる国が他になかったから(?)とか、
    かの地には「平壌(ピョンヤン)ハイ」なる幻のドラッグが
    あるとかないとか……そんな嘘か誠かタリラリラ~ンなルポ。
    あの国で外国人旅行者がどのような対応を受けるか、など、
    興味深く読める部分もあるが、
    著者が、よく言えば極めて楽しそうに、
    悪く言えばふざけて書いている印象を受けるので、
    人によって評価は大きく分かれると思う。
    私は結構笑いながら読んでしまったけど(笑)

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(佐藤優選)158
    国家・政治・社会

  • こんなふざけた北朝鮮ルポもないと思う。
    馬鹿だねぇ。

  • 感動したので英訳から。その後、朝鮮語訳したい。

  • 30万円の北朝鮮ツアーに参加した作者が、北朝鮮によって提供される数々のエンターテイメント(?)をドンギマリの状態で体験し、皮肉と挑発、そしてほんの少しの哀愁を込めて描く。
    我々が知らない国『北朝鮮』の姿、感覚は、たとえ観光といえど、主体思想というフィルターを通じてしか外部に伝えられることはない。そんな4泊5日でさえ、ちょっと面白そうに思えるのは、ドラッグでぶっ飛んだ作者がラリっているからなのか、それとも金成日•金日正親子がラリっているからなのか、まさに「世界は矛盾に満ちている。」
    一緒にツアーに参加した、キムやイジリー、関東軍のじじぃ達といった脇を固める登場人物も個性豊かで面白い。特にキム、こいつはまじで狂っていてクール。しかも最後の最後にやらかしてくれる。
    解説はまさかの重松清。

  • ドラッグをきめながらの北朝鮮ツアー記。
    著者曰く「作品発表から文庫落ちまでの数年の期間の内に、作品中の記述が事実に反することが明らかになった場合でも、その内容を書き直すことはすべきでない」。それがノンフィクションを書くにあたっての原則であり美学らしく、それはまったくその通りだと思う。著者が責任を負えない領域を恣意的に脚色するっていうのは普通ないことだとは思うけど、そうでない部分はおもしろおかしく脚色してオッケーである。そこで思うのはこの人は脚色アリの部分ではそうとう脚色しているだろうなあということ。そもそも平壌ハイなんちゅうドラッグは存在したのか。本当にマリファナを吸いながら観光したのか。ドラッグが絡むエピソードは全部フィクションのような気がする。勘だけど。
    たしかに石丸元璋は”ドラッグの作家”である。ドラッグに生き方を縛られたような人だし、そんな人が作家を名乗るなら書くものもドラッグに縛られる。
    エピローグでとある人に「意図的に差別的な言葉を多用して逆にリベラルをアピールしている」と指摘されてタジタジになった。と正直に書いていて、また、それは技法面での狙いもあって切り離しにくいものだとも書いている。石丸にとって「ドラッグ」というキーアイテムも、ドラッグ作家である以上、これを書いた時点では切り離すわけにいかなかったのではなかろうか。
    北朝鮮というジャーナリスティックな題材を選びながら「まじめに議論するために書いていない」「ジャーナリズムほど現実を見えにくくする色眼鏡はない」というようなスタンスを採るのはまあこの人に至っては当然だとして、それじゃあ何を書くのかというと北朝鮮という素材の、ステージとしての”破天荒さ”のみの重点を置いた、単純にハチャメチャな旅行記であり、さらにドラッグを絡めればより破天荒なのかもしれないけど、残念なことにこの本の中で書かれてるドラッグシーンは全体から妙に浮いていてリアリティーもなく退屈だ。
    だから、この人は実際には現地でドラッグをやってないような気がしてしまう。読み終えてからもこのタイトルに帰結しようがない。

  • 最高。面白い。

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