- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167267049
感想・レビュー・書評
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変人の親にただただ、怒りのみが残る作品です。その場に駆けつけ、蹴り倒したい。と何度も思った。
ストーリーに関しては、周りの人達からの助けられるチャンスがあっただろうに、不幸にも恋人?からも利用される始末。ドン底を這い回る静子だが、不思議と同情は湧かない。ホント、怒りしか残らない。
話の幕引きが、トトトっと終わってしまい物足りなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「衝撃の近親虐待事実」
父親からの性交渉命令。
子供を犯すのは大人だけ。 -
不快!すごい!すごいよ!すごく不快!!これほんとにベストセラーなの?不快!それにさえ耐えられたら面白い。読みやすいし。しかしなにが書きたかったんだろう。
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作りが『15歳の遺書』に似てる気がした。
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なにがおもしろいんやろうか…
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自伝的とあるが、どの程度自伝なのか?
しかし、ウィキペディアの経歴に、父親におる性的虐待により家出とある。
この小説において文学性なるものはないような気がする。
ところどころに、鋭い描写の片鱗はあるものの、
全体的には生々しさが淡々とつづられているといった具合だ。
最後の30頁くらいはほぼ目で流しただけとなってしまった。
ちょうどそのあたりは、父親との性的虐待によって、
ぐちゃぐちゃになっていくあたりだ。
だが、そのあたりもすごく淡々とつづられている。
そして、物語は最初に戻る。
妹と母は、「物語を感動的にしてしまう」と。
それは俺にも当たるようなところがあると思う。
自分で言うのもなんだけれど、俺はきっとロマンチストなのだろうから。
けれど、俺はロマンチストとでしかいられないのだろうな。
自虐的なニヒリストであり、ロマンチストであり、破滅主義者なのだろうな。
けれど、嫌だ。
嫌だけれど、うまく逃れられない。
この著者は、桐野夏生に近しいような気がする。
存在が。
しかし、桐野夏生がおそらくは少女が持つ毒々しい想像を膨らませたとするならば、内田春菊はそれを想像ではなく実体験によって得ているというところが違うような気がする。
淡々と眺めていることほど残酷なことはない。
真に残酷なのは、養父なのか、母なのか、妹なのか、内田春菊なのか。
しかし、養父に偏執的に愛されるなんて、あんまりにも。