東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫 む 5-8)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167502089

感想・レビュー・書評

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  • するめクラブと称して、普通の人間が選ばないところ、むしろ敬遠する場所に行ってみようという企画で始まったらしい。

    名古屋、ホノルル、熱海、サハリン、清里と国内外さまざまな所へ行っている。

    ただ、行ったのが2000年あたりなので、15年以上前ということもあり、ガイドブックというより、当時の僻地の情報が知れる紀行って感じ。熱海はもう寂れた状態しか知らないから、3人の熱海再開発計画の話し合いとか聞いてて面白かった。
    さすが村上さんは博識というか、街の説明の日本語が中々に特徴的で、読んで理解するのに時間がかかった。
    名古屋の結婚式事情はもっと変わっていると思うけど、マウンテンは確かに衝撃的だったなぁ。
    ひつまぶしも味噌煮込みの食べ物おいしかった。

    中継地でしかハワイにいったことのない身としてはブランド品の買い物には興味ないけど、ハワイの仏閣は興味深い。
    最近はリゾート婚とかでそちらの稼ぎもあるみたいだけど。

  • 村上のおじさんの紀行文が読みたいと思い買っちゃったやつ。
    なので村上さんのところ以外はけっこう読み飛ばしましたごめんなさい。
    ハワイ行きたい。サハリンは・・・いいか。名古屋も別にいいな。あれ、思ったよりも行きたくならない感じの紀行文だな・・・? 熱海の風雲文庫は暑いけど。

  • 遥かに過去の話題なったようなところや場所を探して、旅をしていくも次第に帰り道が解んなくなってしまうようなビミョーな旅行記。

  • 55/352

  • 村上春樹による名古屋考。
    ゆるい本だけど、やっぱり村上さんは博学なんだ。

  • 15/12/06、ブックオフで購入。

  • するめクラブでは世間から軽蔑されこそすれ、尊敬されることはまずなさそうな土地ばかりを、わざわざ選んで出かけた。
    名古屋、1度だけ食べてみたい店ばかり、名古屋では結婚したくない。熱海、1度だけ行きたい場所ばかり、熱海秘宝館、MOA美術館、不思議町1丁目。ハワイ、ゆるく過ごす場所、オアフ島神社仏閣巡りいいね。江の島、風呂、岩屋、エスカー、野良猫。サハリン、トド、ガガーリン公園。清里、ポール・ラッシュ。

  • ――近場の秘境、パラダイスを徹底探検――と帯には書かれています。パラダイスと言えば桂小枝の専売特許と思えきや・・・村上春樹たちがパラダイスを探検というのです。ただし、近場と言いながら、そこにはハワイやサハリンの話が出てきます。名古屋のあんかけスパゲティーとかブラジャー丼とかもおもしろいけど、なんと言ってもサハリンが興味深い。「地球の歩き方」にしても「遠い太鼓」にしてもなかなか自分ではいけないところに連れて行ってもらえるからガイドブックとか紀行文は読んでいて楽しい。サハリン=樺太。もともと日本人も住んでいたけど、いまはロシア。北海道からすぐのところにあって、自然環境は北海道そのモノ。でも市場経済だったり文化は全く違う。このところ石油などの天然資源が見つかりインフラも急速に整ってきているようだけど、道が悪くてガタガタで長時間は車に乗っていられなかったとか。「行ってみたい!」とまでは思わないけれど、世界には(日本にも)まだまだ知らないところがいっぱいあるなあと気付かされた一冊です。三人の鼎談はともかく、順番に執筆されているところでは、少し肌に合わない文章もあり、ちょっとムズムズしてしまいました。まあその辺は飛ばし読みすればいいのだけど。

  • 今更日本人でハワイに行こうなんて人はいない。ハワイの観光はそれでは困るからとホノルルマラソンを作った。もはやハワイに行かなくても、南国観光地はいくらでもある。ハワイが憧れでもなんでもなくなった。
    ハワイでは頑張る必要がない。まったりやればいいんだよ。誰も必死に頑張らない。

  • 『日出る国の工場』のようなものと期待したがはずれ。は村上春樹、安西水丸のイラストだけが救い。もっとこじんまりとマニアックな内容の方がおもしろくなったのではないか。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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