陰陽師 瘤取り晴明 (文春文庫 ゆ 2-16)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167528164

感想・レビュー・書評

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  • 陰陽師と言えば、映画で見たことはありますが、本を手にするのは初めてです。これって、「こぶとりじいさん」の話をベースに絵本風に作られています。他の作品を知らないので、このスタイルは楽しめましたが、それは村上豊さんの作風に負うところも多いでしょう。

    こぶとりじいさんの昔話をそんなに詳しく知らなかったのですけど、このシリーズはシリーズとしての存在感があるように感じました。過去の作品を読んでいると、意外に話がつながっているのかもって思う部分が多かったです。こぶとりじいさんの悩みを晴明がどのように解決するのか、、、期待が大きかった部分があったので、期待外れの感は否めません。それでも、この絵と時代背景は個人的にはくせになりそう(^^;

  • 今、「こぶとりせいめい」と打ったら「小太り晴明」とでてきたので、ちょっとウケていました。

    1冊1話なのですが、長編という感じではないです。絵がいっぱいある中編という感じ。でも、懐かしの登場人物たちがいろいろ出てきて、なんとなくサービス一杯な気がします。

    話そのものは、瘤取りじいさん(=鬼と宴会)、晴明+博雅ということで、まあ、オチまですっかり読めてしまう部分はあるのですが、雰囲気を楽しむものなのかなぁと思います。

  • 2008年1月10日読了

  • 村上 豊さんのイラスト付き
    単行本の装丁も素晴らしかったらしいが、こちらも500円の文庫と思えないほど綺麗な紙と印刷で仕上げてある
    いつもの晴明と博雅のコンビが瘤取りじいさんをモチーフにした物語で鮮やかに立ち回る短編
    内容もいつもながらに良いものだが、作者自身が希望したイラストとのコンビネーションがよい
    単行本では良くても文庫化されるときにかなり落ちる作品も多い中
    (見比べたわけではないが)この文庫は良い出来と言えるんじゃないだろうか
    基本文庫しか買わない(重いから)人間としては
    単行本で見た綺麗なイラストがばっさり無くなったりたまに寂しい思いをするだけに、この本はよかった

    シリーズが好きな人に

  • 2008年1月14日購入。
    2008年2月26日読了。

  • 予告も無く段取りを変更する晴明と、それに慌てながらも何とかなってしまう博雅が面白い。読みやすい。

  • 「瘤取りじいさん」を晴明調に変換して出来た小編。元になったお話はなじみがあるし、お定まりの夜の庭を眺めての酒盛りから始まって、蜜虫、大鬼小鬼、ど派手に百鬼夜行のあげく果ては朱呑童子まで登場、ラストはもちろん博雅の葉双の音色で締めるという、いわばもう定型文のような仕上がり(笑) しかしこうなったのもこの作品が、村上豊氏との絵物語であるからこそだろうし、その意味では多彩な異形たちの奇怪さ面白さ、みょうな明るさをじっくり楽しませてくれるストーリーではある。イラストもすごく味がある。でもやっぱり晴明と(特に)博雅は、岡野玲子の方がイメージなんだよね。

  • 2008/02/09読了

  • 絵本だ…絵本でした。随所に挿絵入りの絵本。話はタイトル通り、途中までは瘤取りじいさん。さっくり読めます。

  • 夢枕獏の陰陽師 瘤取り晴明を読みました。陰陽師のシリーズの絵本でした。こぶとり爺さんの物語を陰陽師風にアレンジした物語した。村上豊の絵も雰囲気が出ていて物語を楽しむことができました。こういうのもアリだなあ、と思いました。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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