羊の目 (文春文庫 い 26-15)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167546151

感想・レビュー・書評

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  • 戦後日本が、そして現代の男たちが忘れてしまった生き方を貫いた男の物語。共感できるけど、つらいなあ。

  • かわいそうな侠客のお話。

  • 2013.8.7読了。図書館。神崎武美の名前で著者が、今年の直木賞作家桜木紫乃に祝いの花を贈ったとの新聞記事を読んだ。大変面白い出来でした。

  • 東映さん、宜しくお願いしますって感じる作風です。

  • 読んだことのない作家さんに手を出してみようと思って借りた、伊集院静さん。
    どの作品がいいのか全然わからず、棚の中で一番読み込まれていそうな、少し傷んでいる本にしてみた。
    そしたらヤクザの世界の話だった。
    なんとなくのイメージでもっと堅い文章・難解なテーマを書くのかと思っていたけど、そんなことは全然なくて読みやすくはあった。
    ヤクザものとかギャングものにはまっったく興味がないから途中でちょっとめげそうになったけど、どうにか最後まで読めた。
    投げ出さずに済んだのは、作品の構成が良かったからだと思う。
    神埼武美というヤクザ者の一生を中心に、彼と関わった人たちの目線で物語を進めていくオムニバス風の作品。
    この、点と点が繋がっていく感じの手法は、小説でも映画でも好きなのです。
    ヤクザものというだけではない、人の一生の儚さみたいなものも描かれていたのはよかったけど、「またこの人の作品を読んでみたい」と思うほどのパンチはなかった。
    伊集院静ってビッグネームだから、手法以外はわりと普通で拍子抜けした。(手法もありきたりっちゃありきたりだし)
    一冊だけで判断するのはあんまりなので、とりあえず他の作品も読んでみようと思う。

  • 戦前・戦後のヤクザではなく侠客の話。
    現代では当然認められる存在ではないけど、男としての器はデカく憧れる。

  • お勧めいただいたので手にとった本。
    これ、どこにお話が転んでいくの??と不思議に思いながらも飽きずに読み進められた。

    これ、映画化するなら主役だは誰だろう?
    羊の目を持った彼。
    北野武さん監督してくれないかな。

  • 戦前から戦後の侠客のお話し。主人公の神崎武美は男の中の男です。憧れます。「たとえ敗れることになっても敗れる直前まで逃げ出すことなく恥ずかしくない戦いをしようと」(P378)が印象に残りました。

  • 一言で言えば、戦前から戦後まで続くあるヤクザの話。スケールは非常に大きい。ただ、章が変わることで場面がガラッと変わるからちょっと話の筋道がわかりにくくなっちゃうところが難。

  • 文学臭くなく、純粋に読んで面白いエンタメ作品。侠客小説。

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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