誰か―Somebody (文春文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 文藝春秋 (2007年12月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549060

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誰か―Somebody (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  •  久しぶりの宮部みゆき作品を読んで「そうそう宮部みゆきって、こういう作風だったな」と、懐かしく感じた。

     展開が独特というか、一般的なミステリだと最後に持ってくるであろう謎の解答が、思いもよらないタイミングで解かれてしまうんだけど、それでも物語は終わらない、という感じ。予測ができない展開で、一気読みさせられました。
     近いうちに続編も読みたい。

  • あっという間に読んでしまった。
    ぐいぐいぐいと、主人公をどんどん好きになって行き、

    あれ?

    が増えれば増えるほど、嫌になっていく。
    切なくほっこり終われたはずなのに、
    なんとも胸糞の悪い。
    義父のようにはわたしにはまだまだ達観出来ない。

    解説を読んでなるほどと思った。
    確かに最初に定義された謎がどんどん形を変えて成長しつつ
    サイドストーリーを疎かにしないから嫌だと思いつつ止められず。
    でもやっと掴んだ真実は結構推測が聞き、どんでん返し(をきっと意図していただろう結末)も予測がついていたので話ごちゃごちゃしただけ、なような気がしなくもない。

    長女のわたしはなんとももやもやする。

  • 杉村三郎シリーズ第2作「名もなき毒」を読んでから間が空きましたが、第1作読了です。

  • 宮部みゆきは安定の止まらなさ。妹残念やったな、いい子やと思ってたのに

  • 期待値があまりに高すぎたのか、思ったより淡々と事件は過ぎ、淡々と結末へと終着してしまった気がします。もちろん宮部みゆきならではの、ディテールの細かさや、きっちりと本の中の世界が見えるのはさすがといった感じですが。

    あらすじは、ひょんなことから、ある一つのひき逃げ事件を調べることとなった杉村三郎。今多コンチェルングループの社内報を作っている、記者のはしくれだ。今多コンチェルングループの会長であり、杉村三郎の義理の父から、彼の運転手の死を本にするという大役を任された。

    事件が、また事件を呼び、悪夢も現実もひきつれて彼の目の前に並ぶ。秘密はなんて心を引き寄せるのだろうと、杉村という一人の男の好奇心の目から、日常と非日常とを揺れる世界が見渡せます。

    すべては小さな必然で、つながっている。

  • 杉村三郎シリーズ第1作

    「わたしらみたいな弱い立場の人間には、警察がどんなに残酷で容赦ないものか、私はよく知ってるんだと言いました。事情なんて酌んじゃくれない。…」(p395)

    わたしたちはみんなそうじゃないか?自分で知っているだけでは足りない。だから、人は一人では生きていけない。どうしようもないほどに、自分以外の誰かが必要なのだ。(p402)

  • 今多コンツェルンの会長の娘・菜穂子と結婚した杉村は、ある晩妻から養父の伝言を聞かされる。
    今多会長の個人的な運転手だった梶田は自転車に撥ねられ転倒。
    犯人はそのまま逃亡してしまい、結果梶田は死亡してしまった。
    残されたふたりの娘、聡美と梨子の願いを聞いてやってほしいという。
    梨子は父のことを本にして、犯人につきつけたいと語る。
    一方聡美は「父は殺されたのでは?」と疑ってる。
    聡美の思いがけない言葉に杉浦は・・・。
    単なるひき逃げの犯人捜しかとおもったら事態はどんどん拡がりをみせ、予想もしなかった方向へと物語は進んで行く。
    鍵となる伏線はさりげなく、けれども印象的に差し込まれていて、のちの展開にしっかりといかされていた。
    子どもの頃の強烈な記憶。
    現実離れした話であればあるほど、周囲は子ども特有の思い込みや勘違いだと決め付けてしまう。
    けれど、実際に体験した当事者は、そのときの空気の感じや臭い、恐怖心をけっして忘れない。
    姉と妹。
    両親もすでに亡く、この世に残されたたったふたりきりの家族。
    女同士だから・・・ということも影響しているのだろうか。
    隠された反発心は残酷な結果をもたらす。
    いちばん近くにいたはずなのに、互いにわかろうとしない心の痛み。
    傷つけることには無頓着なのに、自分が傷つくことだけに敏感に反応する心。
    梶田の運転する車の中でよく会長が聴いていたという「美空ひばり全曲集」。
    菜穂子の歌う「車屋さん」が、静かに梶田の死を悼んでいる感じが伝わってきて何だかホッとした。

  • やっぱそうなんだーって結末にちょっとガッカリしてしまった。

  • 主人公の嫁は財閥のトップ。その運転手が事故によって殺された。その真相を探るうちに運転手の娘が訪れ、父の伝記を書きたいと言う。父の歴史を探るうちに姉が持つトラウマの真相が判明。

  • 分不相応に大金持ちの娘と結婚したフツーの男が主人公の、ささいな事件を扱った話。
    とカバー折り返しにも著者コメントがあったが、ささやか過ぎてスポーンと頭から抜ける感じ。
    事件を扱わないなら扱わない。扱うならハデな事件を。私はそういうのが好きだ!
    まあ宮部みゆきだけあって、リーダビリティは高いけど。スルスル読めるわ~。

  • 最後は伏線が一気に回収されて気持ちよかった。
    気持ちのいい話ではなかったけどね。

  • 内容を覚えていないので再読。
    冒頭の数ページがまどろっこしくて、作品に入って行けず本当に宮部みゆきなのかと疑ってしまった。2章に入ると冒頭の感じがなくなりすんなりと読めた。主人公の毒吐き母の言葉、「人間てのは、誰だってね、相手が一番言われたくないと思っていることを言う口を持っているんだ。どんなバカでも、その狙いだけは、そりゃあもう正確なもんなんだから」が本当だなーーと本編とは関係ない部分に共感し、狙われて被害にあっても戻ってこれるようになろうと思った。
    たまには、再読もいい。

  • 2016.12.23.読了

    久しぶりの宮部みゆき作品。
    やっぱり、うまいな~

    杉村三郎シリーズを読みたいと思いながらやっと実現。
    つぎもきになる!

    杉村三郎さんもいいけど
    奥さんの菜穂子さんもとてもいい。

    杉江松恋さんの解説に書いてあった
    マイクル・Z・リューインのアルバート・サムスン・シリーズも読んでみたいと思いました。
    「火車」「模倣犯」も再読したいな。
    「楽園」も読みたい。
    一冊読み始めると、次々読みたい本が出てきて、うれしいけど、困るな。

  • 宮部節というか、職人芸というか、もう円熟の風格がありますね、宮部さん。
    ハートウォーミングのようで、冷たくて救われない。
    ぞわっとする感覚、あぶり出される闇、書かれてなくても見えてくるってすごいですね。
    日本を代表する書き手だと感心させられてしまいました。
    しかし、反面、うますぎて、感動が薄れたよ。

  • 不自然な死を遂げた、会長の運転手。
    会長の娘の旦那である主人公が運転手の過去について探っていく物語。
    理不尽な登場人物の考えや最後のクライマックスが残念で、評価は星3つ。

  • これでもかと伏線を張り巡らし、最後に回収されていく様は、見事としか言いようがない。久々に小説読んでよかったと思った。それから、自分には絶対に縁はないけど、逆玉の輿になると、こんな惨めな感じになるんだなというのも追体験できてよかった。

  • 自転車に跳ね飛ばされて死亡した男には
    2人の娘とささやかな秘密があった。

    大企業の広報室に務める主人公が
    遺族である2人の娘に頼まれ事実を探し出す

    自転車に乗っていたのは誰か
    被害者の抱えていた秘密は
    娘たちの心の闇は・・・

    淡々と話が進むが、かなり後味が悪い

  • 杉村三郎シリーズ1作目。宮部みゆきらしい文体で読みやすく、引き込まれるが、若干重い雰囲気なのも同様。3つの事件?があり、それぞれの謎解きが行われるのであるが、どれが主体なのかわからなくなっていくのが寂しい。梶田姉妹の事件?は初めから伏線が張ってあってわかりやすくありながら、最後まで進んでしまう。あれは必要なのだろうか。次作に期待。

  • 後味悪し。

    確かに最後に杉村がしたことは
    余計なお節介だったのかしれない。

    でも、聡美はいつか
    杉村に素直に感謝できる日を迎えてほしい。

    梨子は…別にどうでももいい。
    「お父さんをだしにした」と言われたときの図星感。
    そして、最後の逆ギレ捨て台詞。イヤな感じ。


    そして個人的にはシーナが好き。

  • 面白かった!
    ずいぶん前に一度読んでいました。
    内容をすっかり忘れていたので、再読でも気になりませんでした(笑)

    杉村三郎シリーズ第1弾。「名もなき毒」はどちらかというといまいちだったので、シリーズ1作目はどんなもんかと思って読みましたが、だんぜんこっちのほうがよいです。
    人間の「悪意」を形にしたような小説。
    読後感としてはよくないのですが(笑)、ずっしりとそのテーマが腹に落ちるようなストーリです。

    自転車にはねられ死んだ男の娘たちの依頼から広がるストーリ。結婚を目前にした心配性の姉と、その反対の性格の明るく積極的な妹。妹が犯人を捜すのを目的に、父親の人生を本として出版したいという依頼から、主人公三郎の探偵役が始まります。
    父親には暗い過去があり、それがらみで、姉は幼いころ誘拐されたこと。
    仲がよさそうだけど、すれ違う姉妹。
    自転車ではねて逃走した犯人は誰か?
    なぜ、父親は跳ねられた場所に行っていたのか?

    姉は妹ばかり可愛いがられたと思っていて、妹は姉が羨ましいと思っていた。そんな姉妹のそれぞれの思いが真実とともに明らかになっていきます。
    前半のさまざまな伏線が、最後に回収されて、スッキリしますが、後味悪い!
    本当の真実が見えたところで、ハッピーエンドではない結末です。
    でもそういうの好き(笑)
    人間ドラマっていうか人間のどろどろっとした闇の部分をさらりと読ませます。

    探偵役の三郎が、まったくハードボイルドっぽくないのですが、実際にはハードボイルドな感じ。これは3作目も読むしかないなっと思います。

    ということで、これはよかった。
    お勧めです。

  • 終わり150ページくらいから急速に物語が終わりへ向かう話。前半に結構伏線が張られているのがのちのち面白い。

  • 「杉村三郎」シリーズ第一弾。主人公・杉村三郎は本多コンツェルンの経営者一族に名を連ねるサラリーマン。結婚した相手がたまたま資産家だったことに今でも慣れていない。舅の運転手を長年務めた男が自転車事故で亡くなり、遺族である男の二人娘に請われる形で真相調査をすることになった。男の隠された過去に触れることになる。
    登場人物が複雑に絡み、少しずつ真相を明かしていくストーリーの運び方がやはり巧い。

  • 昔読んだことがあった。
    梨子の身勝手さに、今回も本当に嫌な気分になった。
    でも梨子は梨子で思うところがある。
    長女目線で読んでしまっているのだろうか。
    ーーー
    今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始めるーー。稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。

  • ペテロの葬列が気になって手に取ったら、誰かが杉村三郎シリーズの第一弾で購入。
    宮部さんの作品は火車を読んだ時も感じたけと、じわじわ怖い。寝る前は止めようと思っていつぺん中断。



    辛かったけど、読んでよかった。

  • 読みやすく、スリリングでどんどん読めるけれど、ラストはどうかなぁ。後味悪くて、このシリーズはもう読まないかなぁ。

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今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始める-。稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。

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