龍宮 (文春文庫)

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著者 : 川上弘美
  • 文藝春秋 (2005年9月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167631048

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川上 弘美
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龍宮 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 感情的な湿っぽさではなく、ただ全体に70%~100%の湿度がある感じ。

  • 入り込めないまま終わった。世界が深すぎる。

  • 川上さんの短編集。
    人と人でない物との交流。
    最後の海馬が面白かった。
    多分これを読んだ人は人魚の話だと思うはず。
    なかなか読みすすめられなくて時間がかかってしまった。

  • 川上弘美さんの「龍宮」、2002.6発行です。不思議な奇妙な男と女の物語・・・、狐塚、荒神、轟など短編8話が収録されています。女性の優しさと気まぐれ、そして母性本能が混然一体となった世界でしょうか・・・?!

  • 短編。

    酒を飲みながら話しだす、昔は蛸だったという男。
    14歳の姿であらわれた神々しい存在となった曾祖母。
    時々ケーンと鳴く老人と、ヘルパーの関係。

    台所の神様と欲求不満主婦。
    人間を拾って歩くモグラ。
    姉たちとの各々の生活、妻との日々。

    先祖に恋をした200歳の子孫。
    海に住んでいた頃の記憶、人間との生活。

    2008年に一度読んでいるので再読。
    お話の最後の終わり方がどれもいい。

    「島崎」
    愛してるの。何回もわたしはつぶやいた。先祖の膝の上で、島崎の夕日をじっと眺めた。

    「海馬」
    私は海馬に戻って、海を泳いだ。~昼も夜も尽きるところをめざして、どこまでも、走りつづけた。

    不思議な、川上ワールド。)^o^(

  • 川上弘美さんのパスタマシーンの幽霊を探しにいって この本を見つけました
    不思議な人間でわないものの話
    島崎が好きです。

  • エログロだった。無意味なところも、そう脚色することで、より物語を濃くしてるみたいで、その単調さが私は好きじゃなかった。

    もう少しそうじゃない話もあったら、単調では無かったのかも。

    わたしは角田光代の「かなたの子」のが好きだ。こちらのほうがエログロさは無い。

  • 人間でない者たちも多く出てきてどの話も独特な不思議な世界感だった。

  • 『神様』のあの感じ。

    川上弘美の、好きだなあと感じた成分がぎゅっと詰まっておりたいへん楽しく読めました。

    曾祖母のオトさま、が好き。

  • ふぅ。なんだかあっちの世界に引きずり込まれそうな本だった。

    人の話じゃないんだけど、なんかその感覚知ってるような気がするんだよな〜。
    自分の中にもあるような…
    あんまり考えると自分まで海に帰ってしまいそうだからこの辺で…

    島崎が好き センセイの鞄思い出す。

  • 人と、人にあらざる聖なる異類。
    読む前は梨木香歩の「家守綺譚」を思い浮かべたのだけど、読んでいるとちょっと違う。
    「家守綺譚」は人と人にあらざるものは、互いにあまり違いを感じていないように思う。
    ちょっとした個性程度の差。

    この短編集に収録されている作品の中で、人と人にあらざる者は融け合い混ざり合っても、決して同化はしない。
    けれども、人が確固とした人であるのかというと、それもまた違う。
    本人が人と言っているだけで、それは私たちが通常知っている人とは明らかに違う。
    限りなく狐に近い人。生きる気力を取り戻すためにモグラのコートのポケットに入り込む人。壁の漆喰を食べる人。
    それでも、人と人にあらざるものは違うものとして書かれる。

    海から上がり、人の男とまじわり何人も子どもを産んだ海馬は最後海へ帰り、蛸は人間になって二百年経っても、やっぱりぐにゃぐにゃと揺らぐのだ。

    人間の会社に勤め、仕事帰りにアレを拾って帰るうごろもち(モグラのこと)。

    “アレも、生きる精というもののなくなってしまった人間たちなのかもしれなかった。アレは、ほうっておくと、虚になってしまうのだ。アレ自身も、アレのいる場所も、そのうちにはアレのいる場所の周辺をも、虚にしてしまう。実でないものにしてしまう。”

    そのアレを家に持ち帰り、人間の社会に戻っていけるまで家で放っておくモグラ。
    声を掛け合わず、視線を合わさず、触れあわない人間を、寒いと思う。暖かいのが好きなモグラは、それでもアレを拾って人間に返す。
    そんな「うごろもち」が好きだな。

    読んでいて内田百閒を感じたのだけど、作者は百閒先生を敬愛しているらしいので、あながち間違った読み方をしていない、と安心。
    全ては勘違いだ!となると、やっぱりへこむものね。

  • 【本の内容】
    女にはもてるのに人間界にはなじめなかった蛸、七世代前の先祖にひとめぼれする二百歳の女、曽孫の前に突如現れ、放浪の果てに自然神となった曽祖母、男の家から海へと帰る海馬―。

    人と、人にあらざる聖なる異類との交情を、説話的な要素と日常のリアリティを融合させて描いた玉手箱のごとき8つの幻想譚。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    うつし世の小路と地続きに異界の小路が網の目のようにはしっている。

    そんな感じ。

    ふたつの世界は「越境」するまでもなくすでに混ざりあっていて・・・電車のドア付近に立っている彼、狐かもしれない。

    斜め向かいの席の彼女、鼬かもしれない・・・

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • どのような考察や分析を並べてみても、
    ただの戯れ言にしかならないでしょう。

    心して読むように。

  • なんだか気色悪い、気味が悪い。しかし、続きが気になって、ぺらりぺらりとページをめくってしまう。
    ヒトも、もとをただせば海から来たんだよなぁ。

  • 幻想的であるのに妙に生々しく現実的。

  • 人と人じゃないからこそ深いところで繋がっていける。
    言葉にすることには何の意味もなく、
    言葉にできない思いこそが重要。
    関係性が深くなればなるほど
    バランスは不安定かつ揺るがないものになっていく。

  • 空っぽの玉手箱かなと思った。この本がわたしと似てる感じがした。「荒神」が好きだなと思っていたら、解説に「要するにどこにでもいる、欲求不満を行き当たりばったりの行動で解消しようとする無思慮な女」とあってますますわたしのことかなとおもった。

  • 男と女でいることが億劫に感じられました。ああ生きているって疲れる。男がいるからなんだか嫌だ。女であるのが悲しいけどそうあるべきだ。
    睦み合うことのしんどさ、みたいなものを感じました。

  • 不思議で淫靡な短編が8作品。何かの比喩やろなぁと思いながら読んだけど分からんかった。解説を読んでみたけど分からんかった。 意味を考えずフィーリングだけで想像するならリアルなテーマパークに紛れ込んだ感じ。

  • 遠野物語などの神話的民話を、当事者側から描いたような印象の話群でした。

  • 最初の夫は、ひどく人間くさかった。
    どうあっても、人間以外の、何にも変化しなかった。79頁


    夜寝る前の、ほんの少しの時間、一話の半分ずつ読んで、ふわわぁぁーとなって、眠る。
    ぐにゃぐにゃと、眠る。

    熱く湿っぽい感じを皮膚に残したまま、眠る。

    けして良い気持ちではない、夏の夜の思い出。

  • きつかった。。わからない、と思った。つかめない。底を流れてるのはいつものと似てるけど、うわずみを読むのがつらかった。文章を拒否してしまう。なじまない。
    そんな感じ。

  • エロティックで幻想的な大人のための神話。お伽噺。

    川上弘美の魅力が全開。

    不思議な話なのに、違和感がない。
    現実と非現実の境目が曖昧になる。

    哀しみと暖かさ、愛しさと厭わしさ、
    相反する感情を内包した小説。

    年齢を重ねるごとに読まなくなる作家さんも多い中で
    川上弘美の作品は、どんどん好きになる。

  • 得体の知れないことが不確定のままゆるゆると起こり変化し続ける。理屈とかこねないで夢の中なんだからあるがままに受け入れちゃえば?みたいな話。言葉だけでその体感が出来るのが川上さんの文章のすごいところ。ときどき眠るみたいに読むと落ち着く。轟という話がお気に入り

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