増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫) (文春文庫 フ 1-4)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (597ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167651336

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わるまで長かった。。。しかし大きな変化が起きない避難生活の日記の最後のあとがきで受ける衝撃が半端ない。
    今もロシアがウクライナと戦争してるが、その理由もよくわからない。それなのに多くの人が死ぬって。戦争ってなんなんだろう。

  • かなり若い頃に『アンネの日記』を手に取ってみたことがあるが、それが何のきっかけだったか覚えてない。
    一度読みかけて、日記形式が馴染めなくてすぐにやめてしまった。

    今更読んでみたのは、『夜と霧』を読んだ流れだ。

    ナチスの強制収容所内の関連であれば、例えば映画の『ライフ・イズ・ビューティフル』『シンドラーのリスト』『愛を読むひと』『サラの鍵』などなど、映画でも観ている。

    『アンネの日記』はとても評判が良い。

    前半は、母親への悪口、周囲への愚痴
    中盤は、ペーターとの友達なのか恋なのかの揺れ動く心
    後半、自分や周囲への見直しと批判、情勢

    何度か読むのをやめようかと思った。
    特に前半は、文章は達者だが、まさに女の子の日記で、愚痴だらけ。
    これが、日記で続く。日記だから仕方ないものの、うんざりしてしまう。

    そして、中盤に突然ペーターを意識し始める。
    あれだけペーターの文句書いてたのに不思議なもんだね、恋は!

    後半になって、大人になりだしたアンネ。
    愚痴ばかりでなく、周囲の人を分析しつつ、自分についても分析する。
    自分も悪いが、周りはもっと悪いというところは相変わらずだが。
    情勢についても書かれている。

    全般的には、食べ物があまりないこと、静かに暮らさなくてはならないこと、泥棒が何度か入りヒヤヒヤすること、戦争の怖いこと。

    その時のユダヤ人の生活がわかる、また、そんな中少女の瑞々しい感性がわかる、ということなどで評価されているようだ。

    この最後の日記の日付から4日後に捕まる。
    そのあと、環境の悪い収容所でチフスで姉が先にその後アンネは亡くなってしまう。

    こんなことがなければ、生きて、作家かジャーナリストになっていたかもしれない。

    夢を持っていたのに死んでしまった少女、そこまで含めてこの日記は、人々に何か残すのだろう。

    それはわかるのだが…
    私には心に大きな何かを残すことはなかった。
    『夜と霧』や映画からの方が、何か心に残った。

  • じっくりと読んだのは初めてでした。隠れ家で過ごした二年間の様子と心境が、眼前に広がってきます。若干14歳くらいでこれだけの文章が書けることにまず驚愕します。そして、生きていたらどれだけ素晴らしい大人になっていたか、残念でなりません。アンネの分も日々感謝して精一杯生きなければと痛切に思わせてくれました。

  • 私にはこの本の文学的価値がわからなかった。
    不幸な事は突然生じる、それが学べたこと。

  • 3.89/2878
    商品説明
    「『アンネの日記』が最初に世に出たのは1947年。そして91年に、47年版でカットされていたアンネの人間味あふれる記述(鋭い批判精神や性のめざめ、など)を復活させた「完全版」が出版された。この「増補新訂版」は、98年に新たに発見された5ページ分を加え、翻訳資料をさらに徹底させたもの。まさに「アンネの日記・決定版」といえる。
    イラク戦争を目の当たりにした今、本書が単なる歴史の記録でないのは明らかだ(2003年4月)。戦争に突き進む不寛容、抹殺される恐怖、惨めな状況でも楽しみを見つけようとする人々。アンネが日記に向かっていた60年前と、今日の世界とでは、どれほどの違いがあるというのか。14、5歳の少女が、ここまで世界と人間の「変わらぬ姿」を浮き彫りにしたことに驚くほかはない。「どんな不幸のなかにも美しいものが残っている。美しいもののことを考えれば、しあわせになれる」というくだりは、とくに胸を打つ。このおしゃまな少女は、他人の痛みを知るといった経験をとおして、豊かな大人の女性にまちがいなく成長したはずだ。その可能性をあっけなく、不当にも奪う戦争。『アンネの日記』は私たちの視線を、アンネの世界を越えて人間の愚かしさへと向ける。(小林千枝子)」(「Amazon」サイトより)


    冒頭
    『一九四二年六月十二日
    あなたになら、これまでだれにも打ち明けられなかったことを、なにもかもお話しできそうです。どうかわたしのために、大きな心の支えと慰めになってくださいね。』


    原書名:『Het Achterhuis』(英語版:『The Diary of a Young Girl』『The Diary of Anne Frank』)
    著者:アンネ・フランク (Anne Frank)
    訳者:深町 眞理子
    出版社 ‏: ‎文藝春秋
    文庫 ‏: ‎597ページ


    メモ:
    ・100分de名著 36 『アンネの日記』 2014年8月
    ・20世紀の100冊(Le Monde)「Le Monde's 100 Books of the Century」
    ・一生のうちに読むべき100冊(Amazon.com)「100 Books to Read in a Lifetime」

  • 第二次世界大戦中、オランダの隠れ家での暮らしぶりを赤裸に語った中学生年代の日記。ユダヤ人の迫害の歴史。

  • 読んでいたけど途中挫折…

  • 恐らく初めて読んだ伝記。伝記にハマったきっかけ。小学生の当時は、実際にこういう経験をした人がいるのか…となんとも複雑な気持ちになったなぁ。

  • アンネは賢い人だったんだな。子供とは思えない思索。若さ故の青っぽさもあって、瑞々しい。もし生きていたら、とても良い書き手になってたんじゃないかな。

  • 13歳から15歳のアンネの揺らぎが、今の17歳にとても同感させ、感銘を受ける1冊
    平和な世の中である今とは全くかけ離れた環境を感じとることができる

    親への疑念を抱くような描写は、心に響くものがあり、その同じような気持ちを持つ私とアンネ一体何の違いで、なぜ扱いが違うのだろう

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