プロジェクトX リーダーたちの言葉 (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167656997

感想・レビュー・書評

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  • プロジェクトXのリーダーたちの言葉が集められた。18のプロジェクトのダイジェスト版として読んだ。300ページ弱なので、各プロジェクトの詳細な記述は無理だが、記憶を辿るのなら十分。

  • プロジェクトXで扱った各プロジェクトのダイジェストを集めた内容。技術者の話が多いが、消防士や村の助役、スポーツ人など、様々な業種の人のエピソードが集められている。全体に共通するものとして、極限状態でも自分のなすべきことを認識し、それに忠実に取り組んだということがあると思った。逆に、自分がそうだからというのもあるが、そういう部分に逡巡がある人のエピソードはないのかと少し気になるところではあった。

    • akikosagiさん
      たしかに、成し遂げられずに挫折したことは、あまり語られませんね。しかし、成功に至るまでには、いくつもの挫折や失敗の経験があったかもしれません...
      たしかに、成し遂げられずに挫折したことは、あまり語られませんね。しかし、成功に至るまでには、いくつもの挫折や失敗の経験があったかもしれませんね。それも、聞いてみたい気がします。
      2017/12/29
  • 懐かしい。
    録画して観るくらい大好きだった番組。
    あの感動が蘇る。
    それにしても、日本が元気だった頃は良いリーダーがいた。
    翻って今はどうだろう?
    今の日本は沈みゆく泥舟なのか。

  • 「今井彰」がプロデュースしたNHKの人気番組『プロジェクトX ~挑戦者たち~』から18話を厳選して収録した『プロジェクトX リーダーたちの言葉』を読みました。

    フィクションではない、真実の物語は心を打つものがありますね。

    -----story-------------
    本書はNHKの人気番組『プロジェクトX ~挑戦者たち~』に登場したリーダーの言葉を厳選して収録したものである。
    友の死を乗り越えて青函トンネル貫通に導いたトンネルマン、奇跡の心臓手術に挑んだ天才外科医など、多方面で活躍した計18人のリーダーを紹介している。
    中高年の涙を誘ってやまない番組と同様、活字を通じても新たな感動を呼ぶ。
    苦悩を隠し、純粋なまでにプロジェクトに打ち込むリーダーの生きざまに日本人の失ったものを見るがごとし。

    思いはかなう――。
    同番組が貫き通してきたテーマだ。
    その手放しの純粋さに鼻白む向きもあるだろうが、こうした市井の人々の努力の上にこれまでの日本の繁栄があることを知る意味でも、一読の価値はありそうだ。
    -----------------------

    本書に収録されているのは、以下の18話です。

     ■友の死を超えて(青函トンネル・総号令 大谷豊二)
     ■世界を驚かせた一台の車(ホンダCVCC開発リーダー 久保是志)
     ■巨大台風から日本を守れ(富士山レーダーの若き現場監督 伊藤庄助)
     ■男たち不屈のドラマ瀬戸大橋(瀬戸大橋・坂出工事事務所 杉田秀夫)
     ■奇跡の心臓手術に挑む(心臓外科医 須磨久善)
     ■ツッパリ生徒と泣き虫先生(伏見工業高校ラグビー部・総監督 山口良治)
     ■町工場世界へ翔ぶ(ソニー・ヨーロッパ支配人 小松万豊)
     ■厳冬黒四ダムに挑む(黒四ダム・総監督 中村精)
     ■ロータリー47士の闘い(ロータリーエンジン研究部部長 山本健一)
     ■全島一万人史上最大の脱出作戦(大島町役場助役 秋田壽)
     ■極寒・南極越冬隊の奇跡(南極越冬隊体長 西掘榮三郎)
     ■翼はよみがえった(YS-11開発リーダー 土井武夫)
     ■えりも岬に春を呼べ(襟裳岬・昆布漁師 飯田恒雄)
     ■幻の金堂・ゼロからの挑戦(薬師寺金堂・棟梁 西岡常一)
     ■窓際族が世界規格を作った(ミスターVHS 高野鎭雄)
     ■炎上 男たちは飛び込んだ(特別救助隊隊長 高野甲子雄)
     ■女子ソフト銀知られざる日々(シドニー五輪女子ソフトボール監督 宇津木妙子)
     ■東京タワー・恋人たちの戦い(東京タワー・鳶職 桐生五郎)


    魅力あるリーダーって、明確なビジョンを持ち、自らが現場へ出向き、自らが率先垂範して見本を示し、プロジェクトの責任を負い、、、

    そして、部下が憧れるほどの情熱を持っているんですねぇ。

    しかも、部下の育成や使い方も巧い… いやぁ、こんな上司に出会ってみたいし、自分もそうなりたいもんですね。

    理想は「杉田秀夫」のように、「男が惚れる男」ですかねぇ。
    (「宇津木妙子」の場合は、「女が惚れる女」ですが… )


    イチバン泣けたのは、やっぱり『ツッパリ生徒と泣き虫先生』です。
    (ファミレスで読んだのですが、涙を隠すのが大変でした… 混んでない時間帯で良かった)

    読んでいると『スクールウォーズ』の場面が浮かんできました。
    やっぱりラグビーってイイですねぇ。


    心に残った言葉を、備忘のために記しておきます。


    「伊藤庄助」

    「男は一生に一度でいいから、子孫に自慢できるような仕事をすべきである」



    「山本健一」

    「部下がついてくるかどうかは、リーダーが苦しんだ量に比例する」

    「創造的に仕事をしなさい。挑戦的に仕事をしなさい。そしてネバー・ギブ・アップ」



    「西掘榮三郎」

    「とにかく、やってみなはれ。やる前から諦める奴は、一番つまらん人間だ」

    「人材を育てる方法は、ただ一つ。仕事をさせ、成功させることである。成功経験が人を育てる。さらに大きな仕事をさせる。人と仕事の美しい循環を成立させることである」

    「チームワークの要件は、目的に対する共感。誇りと恥の意識である。過度の功名心・功名の独り占め意識は、チームワークの大敵である。抜け駆けの功名では、困難な仕事は達成できない」

    「同じ性格の人たちが一致団結しても、せいぜいその力は『和』の形でしか増さない。だが、異なる性格の人たちが団結した場合には、それは『積』の形でその力が大きくなるはずだ」

    「チャンスは逃すな。まず決断せよ。石橋を叩くのは、それからである。」

    「個性は、変えられない。能力は、変えられる」

  • 懐かしくて読んでしまった。
    サラリーマンにはたまらない話が詰まっており、仕事しなければと奮い立たせてくれる。
    中島みゆきの地上の星が流れてきそうな感じで読みました。

  • 日本と言う国は 匠、職人 が
    尊敬される風潮を ますます高めたのが
    プロジェクトX かもしれない。
    一芸に秀でる。
    そのリーダー 棟梁のもつ 言葉は
    シンプルで さりげない。

    日本の偉業を成し遂げた人たちは
    無名で おおくは知られていない。
    それに スポットライトをあてて
    その言葉に注目する。

    青函トンネル、
    ホンダCVCC開発リーダー
    富士山レーダー
    瀬戸大橋
    バチスタ心臓手術
    伏見工業 ラクビー部監督
    トランジスタラジオ
    黒四ダム
    マツダ ロータリーエンジン
    三原山噴火 1万人脱出作戦
    南極越冬隊
    YS-11
    襟裳岬のコンブ漁師
    薬師寺金堂建設
    ホテルニュージャパン 火災消火 レスキュー隊
    女子ソフトボール
    東京タワー

    日本をカタチづくった人たちの 言葉。
    それは、ゼロからの挑戦であり
    日本復興の歴史かもしれない。

  • 偉業達成の裏には偉大なリーダーがいて、偉大なリーダーには強烈な意志がある。「ぜったいにこれを成し遂げるんだ」という強烈な意志が。この本に出てくるリーダーにはおよばないまでも、ぼくも人生でなにかひとつ、これをやりきったぞと言い切れるなにかを成し遂げたい、と思える。

  • テレビ放送されたものが超簡潔になっているこの本。

    人としての理想とそれに向かう姿勢とゆるぎなき信念。
    その強さ故にリーダーとなっていった人たちの言葉は胸を打つ。

    こういう人に出会っていきたいし、自分もなりたいなーと思う。

  • プロジェクトXに登場するのは、名もなき仕事人。自らの仕事を愛し、ひたむきに、楽しく、毎日をやりきる。どの登場人物にも共通している積極的な姿勢だ!!

    九州大学
    ニックネーム:たけ

  • ここに載っている人たちの仕事、1つのプロジェクトに対する姿勢の凄さに圧倒されました。
    何かに夢中になることは大切だと感じます。
    本当に凄い人は、何をやらせても凄いというのはあるな、と感じていましたが、それは集中力や姿勢から来るんだなぁ、と思いました。
    やると決めたら、やらないとなぁ。
    とてもためになる本でした。

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