正しい乙女になるために それいぬ (文春文庫PLUS 50-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167660123

感想・レビュー・書評

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  • 世の中で最も理解不能なモノが「乙女心」であり、その乙女達に「0と1しか認識できない心を持つ人」とまで言われた完全理系でノンデリケートなワシが、某乙女に薦められて読んでみました乙女のカリスマのエッセイ。
    えーと、ぶっちゃけ読み辛かったです。己の乙女論を前面に打ち出している心意気は伝わっては来るのですが、表現方法(風景描写・修飾語・比喩etc.)があまりに複雑怪奇なので、単純にスラスラと読めません。文章の本筋を見失う程の弊害が起きており、あまりの読み辛さに読みながら寝ること確立で示せば90%以上!この人の文章はダメだな…なんて素人目に判断しておりましたが、一応友人の推薦書ということで最後まで必死こいて読みました。
    内容的には、乙女はかくありき!という「まんま」の本なのですが、終盤に入り、文章になれてきたのか、心なしか読みやすくなってきた気がして残りは一気に読めました。後半で語っていることも前半に比べ理解しやすく、「ありゃ?ワシも乙女心が解ってきたのかにゃ〜?」なんて錯覚を起してしまいましたが、本化・文庫化に向けて綴られた著者の後書きから、色んなことがわかりました。まず、前半は著者が物書きデビュー時くらいに書いたもので、解りにくいレトリックを自身で反省されており、文庫版では数本追加されている(この本は2頁程度の短編で構成されている)らしく、ワシが非常に読みやすくなったのは、そこらへんが関係しているのではないかな、と。昔の著者であればワシは敬遠したかもしれませんが、今現在の著者だったらもう一冊読んでみてもいいかな、という感じでした。
    この本を読もうとしている方で、始めの数ページを読んで「読み辛い」と感じた方は、後ろ3分の1を先に読むことをお薦めします。

  • 野ばらちゃんの真髄とも言える一冊。共感してしまところが随所に。私も乙女の素質があるかも。

  • ここで語られているような婦女子像だけが乙女ではないけれど、けっこう核心ついてるなー、と思います。古風かつ先進的、一途で盲目で型破り。汝の名は乙女。決して清らかなだけではございませんことよ?なーんてね。

  • 「乙女の聖書」として語り継がれたエッセイ。

    私は、ロリータじゃないけど。
    色んな人がいて色んな考えがあって
    それを自分がどう消化して力にしていくかが
    大切なんだなぁって思いました。

    どの道もきっと素敵であるように願います

  • 乙女になるって難しい。
    潔い人生論です。

  • 乙女のバイブル。あたしのバイブル。

  • 野ばらさんのエッセイは、文章が美しくて大好きです。
    「夢見る文章」とでも言いましょうか、恋に恋してる感じが私にしっくりハマっちゃう感じの文章ですね♪

  • 普通に役に立つ。
    知識が増える。

  • 私のはPlus文庫版。大学生時に出会いました。仕草が乙女っぽくなる。

  • 乙女を気取るなら読んどかないと。

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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