無理 下 (文春文庫 お 38-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 258
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167711061

感想・レビュー・書評

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  • 見事なまでの閉塞感!!
    これは気が滅入ります(笑)

    どこにでもいそうな人々の、どこにでもありそうな日常が徐々に崩壊していく様子はやはり読ませます!
    暗いなぁと思いながらも読むのをやめられない。登場人物たちがどうなってしまうのか気になってやめられません。

    少しのきっかけでドンドン不幸に陥ってしまう、負のスパイラル。これがいかにもありそうで怖いんです・・・
    この環境でこの状況だったら自分もそうするかもね、と思うような行動を取った人々がどん底へ落ちて行く。
    とことん救いがないです(笑)

    内容紹介にあった「縁もゆかりもなかった5人の人生が、ひょんなことから交錯し、思いもよらない事態を引き起こす。」
    ってのはちょっと違うような気がしました。
    ってかそれを期待して読んだのですが、

    交錯してないじゃん!!

    って思った・・・

    最後ちょっと無理矢理感が否めません。
    そしてラストも余韻が残りすぎな気がします。

    結局この人達はどうなるんだ・・・・

  • ラストの展開は『最悪』に比べて無理矢理感漂いすぎやんとも思ったのだが、群像劇の場合、そのうちの1人か2人に肩入れすることはあっても、全員に共感できる部分があることは稀なので、それよりヒトの感情の揺れ動きを表現過多にならずに描くのが相変わらず上手いなーという思いのが強かった。公務員が好みの若い主婦に持ってた幻想が崩壊したりw、元保安員が万引きで逆の立場に立たされるとことか…

  • なかなか生きるのが辛い感じの超寒い地方都市に住む登場人物たちが描く群像劇。最後ギリギリまで非常に興味深く、全員どう落とし前つけるのかとワクワクしながら読んでたけど、まさかそう来るとは…嫌いな終わり方じゃないけど、結局誰も救われないし幾らなんでも先が気になりすぎた…さすが『無理』。

  • もっとカタルシス欲しかった。
    どんより気味のまま終わってしまった。
    もっと各キャラが関係していれば面白かったかも

  • これは、正直、ちょっと無理。
    結局、なんだったんだ、途中はまだ読めるが、
    最後に向かって、これで終われるのかと思って読んでいたが、
    やはり・・・
    俺は、無理よこれ。

  • 構成が面白くて一気読み。
    希望も救いも一切ない。
    敢えていうなら登場人物に人間味があって同調できるのが救い。
    社会的弱者が新興宗教とか癒着の温床とかひきこもりを通して諦めまじりに堕落する話。
    今の時代ぽくて興味深いよ。
    ただ内容は「無理」!

  • どんどん煮詰まっていくストーリーに沈みこみつつも、読み進めてしまう…希望のない内容と結末まさに無理。

  • あまり好みではない。

  • ほんの中身と帯などに書いてある謳い文句が違いすぎて納得がいかなかった。人生が交錯するのは最後の少しだし、誰一人として結末めいたモノが書かれていない。不完全燃焼するような内容だった。

  • 正直何処かで読んだ感じが拭えない。
    たくさんの伏線の貼り方は映画「スナッチ」やパルプフィクションのような感じ。

    全体的にやっぱり暗い。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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