賢者はベンチで思索する (文春文庫 こ 34-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 898
感想 : 135
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167716035

感想・レビュー・書評

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  • 10年くらい前に職場の人に薦められたのをやっと読む。面白かった。日常に潜むミステリーという紹介がピッタリ。
    あまり出てこないけど、主人公の家族の普通さも良かった。親は子供のことずーっと見てるから、1年や2年遠回りしても見てられる、みたいな文章が好きだったからちゃんとメモしておけば良かった

  • 犬好きとしては、辛い事件が続く1話。物語の中でも犬が傷つくのを見るのは悲しい。

    それはそれとして、国枝のおじいちゃんが落ち着いてて一緒にいてホッとして、魔法使いみたいな不思議なおじいちゃん。

    最終話で裏切られそうになった時、「良い人であってくれ…!」ってページを進めるごとに祈った。
    「私の命は〜」が直近の近藤史恵作品だったから、油断ならなかった。

  • 犬の名前の付け方が大安→アン 友引→トモ と適当かと感じたが、それがいい。。

  • 近藤史恵さんの本はどんどん読み進んでいけれます。
    ミステリが入った現実の世界が展開されます。

  • 面白かった。
    後半の展開は想定外だった。
    こんな風になるとは。

  • フリーターの久里子は、ファミレスでいつも同じ席に座り一杯のコーヒーで何時間もねばる老人と公園で出会う・・・日常の謎の連作短篇。
    折り目正しい感じの文章に引き込まれました。
    最後は思いがけない展開・・・。
    お客さんの事情っていろいろ想像してしまうなあと接客業してるだけに興味深かった。

  • 別冊文藝春秋(隔月刊)2004年5、7、9、11月号、2005年1月号掲載のものを2005年5月文藝春秋刊。2008年6月文春文庫化。シリーズ1作め。2作めを先に読みました。飼犬のアンとトモとのなれそめがわかって良かったです。国枝老人に魅力があります。そして久理子と国枝とのやりとりが面白い。

  • 近藤史恵の賢者はベンチで思索するを読みました。

    七瀬久里子は服飾の専門学校を卒業後、希望する職種に就けなかったためファミレスのアルバイトをしています。
    そのファミレスに来てコーヒー一杯で数時間ねばっている老人国枝さん。
    国枝さんは久里子と一緒に犬の虐待事件やファミレスの業務妨害事件などを解決していきます。
    そして、国枝さん自身にも謎が隠されていたのでした。

    この物語には二匹の犬も登場します。犬好きの気持ちがちょっとわかりました。

  • 近藤史恵は、「天使はモップを持って」「サクリファイス」に続き3作目だ。いずれもジーンと心に沁みる。心が開かれる。

  • 201402 完読

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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