オレたちバブル入行組 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
4.10
  • (1949)
  • (2895)
  • (1078)
  • (108)
  • (17)
本棚登録 : 18003
感想 : 1764
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167728021

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「半沢直樹」は見てない派。ただ完全に堺雅人のイメージで読了。
    先入観が無かったら違う役者をイメージしていたような…演技と脚本がそれだけ素晴らしかったんだろうな。

    池井戸さんのテイストは基本的に好きなので、この作品も楽しみながら一気読み。
    言わずと知れた「倍返し」だけれど、、、ちょっと登場人物皆やりすぎじゃない!?
    組織の中でこんなに皆が自分の感情絡めて仕事してたらめちゃくちゃになってしまう(笑)
    銀行員は少し特殊なのか…?

    エンタメ作品としてはもちろん満足の一冊。
    続編も読むのが楽しみ。

  • どうしてもドラマのキャストに当てはめて読み進めてしまいました。オチがわかって読んでるのに、ワクワクしながら、爽快感を得ながら、気持ちよく読めました。イイね。

  • 面白かったという内容しか覚えてない。再読してちゃんと感想書きます。

  • ここんところ、よく耳にする池井戸作品。
    その代表作が「下町ロケット」だけど、まだ文庫本化されていないので、
    いや、ケチってるわけではないのよ。
    通勤カバンに単行本は重すぎるだけで。

    で、たまたま聞いたラジオドラマ「下町ロケット」がすこぶる面白く、これは本で読みたいと思ったわけだが、まだ文庫本化されてないので、これも評判が良い「オレたちバブル入行組」を先に読んでみたという訳。

    久々に出会ったお気に入りの作家さんです。
    非常に面白く、痛快で、読みやすいので、実は朝方4時まで読みふけってしまった。
    読了するまでページをめくる手が止まらなかったのだ。

    ちょいと池井戸作品は、いろいろ読んでみようと思います。
    なもんだから、続けて「空飛ぶタイヤ」行きます。

    で、これらの本は通勤の帰りに寄る本屋さんで入手するわけだが、「空飛ぶタイヤ」の下巻が在庫切れだと。
    上巻があって、下巻がないってのはどういう事?

    とりあえず上巻だけ買って、下巻は「注文されますか?」との問いに「結構です」と答えてしまった。
    ネットだったら、今や2日で届くもんね。

    本屋さんにはガンバってもらいたいと思うよ。
    足を運んで、ペラペラめくって選ぶってのは楽しいことですもん。
    ただ、利便性を考えて要所でネットと使い分けさせてもらいます。

  • 私も、銀行へバブル入行組だった。
    (数年で退職したけど)
    同期たちとの会話など、同期特有の空気感に、なぜか懐かしさを感じた。
    実は、テレビでも半沢直樹は、ヒットしすぎて、天の邪鬼的に、あえて見ていなかったし、池井戸作品を読むのも初めてである。
    内容は文句なしにおもしろい!
    夕方から読み始めて、次の日に切り替わるくらいに、一気に読了した。

  • T図書館再読 2004年
    半沢1作目/5
    2013年のドラマでは前半部

    《内容》
    半沢はバブル期に産業中央銀行へ入行後、二つの銀行(東京第一銀行)が合併した東京中央銀行の大阪西支店、融資部課長の時の話である
    5億円を融資した大阪スチールが倒産
    半沢に責任を押し付けられ、急な臨店、国税も絡み展開していく

    《感想》
    原作がいいからドラマもよかった
    銀行に勤めたくなくなる程リアルなやり取りだった
    しょせん足の引っ張り合いだ、くだらない

    「銀行は人事がすべてだ
    銀行の常識は世の中の非常識」
    本書にもあったが本当らしい
    池井戸氏も10年位で銀行をやめてるから、大変だったのでないかと勝手に推測した

    半沢の妻の花さんは、人あたりがよくはっきりとした性格で忖度せず、夫にも対等で好感がもてる
    ドラマでは上戸彩さん
    雰囲気がぴったりだ
    半沢は堺雅人さんしか思い付かない
    その半沢は頭の回転がよく度胸があり仲間思い
    その反面、言葉もきついし敵に回すと怖い、
    目には目を歯には歯を、の性分だ
    同僚の渡真利が半沢を紹介するくだり
    「毒舌の論客、とんでもない野郎だ、みんな議論する時には要注意」
    有名なあのセリフの元
    290「俺は基本的に性善説だ、相手が善意であり、好意を見せるのであれば、誠心誠意それにこたえる
    だが、やられたらやり返す
    泣き寝入りはしない、10倍返しだ
    そして潰す、二度と這い上がれないように
    浅野にそれを思い知らせてやるだけのことさ」

  • 父の会社を助けてくれた中央銀行に入りたいと、中央銀行面接で合格する半沢直樹、
    バブル真っ只中で、銀行が潰れるなんてあり得ないと考えられていた時代
    バブル終わり、銀行も潰れるのが当たり前の時代へと変わり、半沢は大阪西支店の融資課長となっていた。上司の浅野はある日、西大阪スチールから5億の融資話を引っ張ってきた。当然のデカイ仕事に半沢は不信感を抱くが、浅野は担当者に若手の中西と半沢を指名。夕方に融資を引っ張ってきて明日の朝までに稟議書を書いて明日の朝提出しろという。中西は経験が浅く徹夜で仕上げ、朝半沢が軽く目を通したところ不可解な数字を見つける。朝礼の後に見直そうとするが、朝礼が終わって戻ると稟議書がない。すでに決裁され、上に上がっていた。
    それから数ヶ月後、西大阪スチールは倒産。5億の未回収分を残し、西大阪支店は責められる。半沢に全責任を押し付ける銀行側であったが、半沢は自分は悪くないの一点張り。
    しかし、5億回収しなければ左遷の話が出ていた。
    西大阪スチールの東田社長の行方を探すため、西大阪スチール取引先の子会社について調べていたところ、竹下工務店という名前が挙がる。西大阪スチールから5億支払ったと明細があるのに対し、実際に竹下工務店が受け取っていたのは3億。2億がどこかへ消えていた。
    そして、東田にはハワイに別荘があることも分かった。
    竹下と半沢は協力して、東田の隠し財産を暴こうとする。ある時たまたま東田の乗る車を見つけ尾行した。車はデパートの駐車場にとまり、その隙に車内を見たところ銀行のものと思われるロゴの箱ティッシュを発見。ロゴを頼りに銀行を探すが見つからない。せっかくの手がかりであったが、進展がないまま半沢の出向準備だけが進んでいた。東京に勤める同期の渡真利と飲んでいた時ふとその話をしたところ、ロゴを知っている、ハーバード証券会社だと判明。
    個人の裕福層に対し資金運用を代わりに行うという会社であった。
    そんなとき、竹下はある写真を撮影する。東田と浅野が一緒にいる!グルであった
    浅野の不在時に、浅野のカバンを探ると通帳が1冊。そこには東田から5000万の入金があった。
    それを元に、花という偽名で東田の個人メールアドレスへ揺さぶりをかける。最初は相手にしなかった浅野であったが、花の正体が同じ銀行の行員である、おそらく半沢であると至り絶望する。 そこからの浅野の転落ぶりは見ていてかわいそうなほど滑稽である。ようやく浅野は家族の大事さに気付く。
    花は、部下に謝らなければ裁判にかけるとメールをする。浅野の人生を握った花とその一言一言に振り回される浅野、しかしプライドが最後まで邪魔をする、そのやりとりも面白い。最終的にたまたま2人きりとなった浅野は半沢へ謝罪し、半沢は要求を述べた。第二営業部長のポストであった。栄典である。
    そのご、東田の愛人を利用し、愛人と付き合いのある板橋との2ショットをエサに板橋にハーバード証券と東田の取引明細をもってこさせ、差し押さえ。中国での新たな仕事もあかし東田の人生は終わる。
    左遷しようと言ってた浅野が突然栄典に話を進めたのは不審がられたが、5億回収したことで話が進み半沢は東京の第二営業部長のポストを手に入れる。銀行という場所では、偉くならないと面白くない
    2020/04/14 14:23

  • 半沢直樹シリーズの1作目。
    ドラマを見たことないので、はじめて半沢直樹の世界に踏み込んだ。

    面白い!!の一言。
    どこの会社でも圧力はあるが、その中でも最大級の理不尽。それに対する半沢直樹の闘いがとにかく痛快だった。

  • Kindle Unlimitedにあったので読む

    そりゃ、大人としてやりすぎだろう、って行動をとるキャラクターが多いので、多少白けた気持ちで読みつつ、稟議や社内調査、人事考査を通じたパワハラにリアリティが感じられ、最後まで一気に読む。
    確かにテレビドラマだと面白いかもね。

    あまり銀行は債権回、資産調査のノウハウを持ってないイメージ こんなに運良く色々見つかるのは羨ましい。

    主人公が最後まで諦めないところも含め、エンターテイメントとして楽しめた。

  • ドラマがおもしろく、銀行のことも気になっていたので読んでみました。
    ドラマとは設定が大きく違うところがいくつかあります。それによって、ドラマとは別物として楽しむことができます。
    特に大きいと思ったのは、半沢に濡れ衣を着せる上司の内情も描かれていて、単なる勧善懲悪の物語になっていないことです。
    正直言って、上司の浅野にも同情してしまうところが多々ありました。敵役の心情が自分ごととして感じられるのは、小説ならではのおもしろさですね。
    池井戸作品は初めて読みましたが、専門的な事柄もわかりやすく解説されていて、非常に読みやすかったです。
    話自体もテンポよく進んでいくので、スルスルと読んでしまいます。

全1764件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池井戸潤の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×