街場のアメリカ論 (文春文庫 う 19-7)

著者 :
  • 文藝春秋
3.84
  • (45)
  • (113)
  • (54)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 839
感想 : 75
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773687

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2010年6月5日購入

  • おもしろい!
    話のつながり方や飛躍の仕方がとても興味深かった。
    アメリカについて、あーそういう見方もあるのかなって。

  • ■概要
    アメリカって国はどうしてこうなんだろうね、と常々不思議に思うようなこと(どうしてあんなに極端に太った人が現れるのだろうとか、すぐに訴訟を起こすだとか)に、こうだからなんじゃないの、という考え方を提示してくれる本。

    ■活かせる点
    大好きな内田先生の本なので。

    「子ども嫌い」に関する部分でモビルスーツの話が出てきます。
    アメリカではあまり好まれない、というような表現があったのですが、
    今年見た映画アバター、ハートロッカー、第9地区、この3つの作品に
    共通してモビルスーツ的なものが出てきたのは面白い偶然では?と思いました。
    乗っていたのは・・・
    ●マッチョな軍人
    ●マッチョな爆弾処理班
    ●元はひょろひょろだけどエビ化して強くなってる役人
    (モビルスーツはエビしか乗れない)
    うむむ。
    (さわ)

  •  元の大きい本を持っているけどつい購入。つ、ついったーで先生直々に「文庫版出るよ」とリプもらったから!単純だなー。

     日本人のいわゆる島国根性(こないだの本の辺境という意識)と同じように、アメリカという国の持つ行動原理を考えます。
     印象的だったのは、アメリカというのはもともと「こうありたい」為に集まった人の作った、世界で唯一建国理念の先立つ国だということ。
     私らの言う「世界では…」の「世界」ってのは、アメリカでしかなくて、そのアメリカという国は、世界でも特殊な国であるということを、よく胆に銘じておくべきだと思います。

     ところでこの「街場」って言葉、先生には悪いけどいいかげん鬱陶しい。

  • 日本人のものの考え方のいくらかはアメリカ人の模倣である場合が多い。で、それはなぜか?ということがこの本の趣旨で、ペリー来航以来の日本とアメリカの関係をひも解いていく。様々な話題がアクロバティックにつながっていくので、楽しく読み進めることができました。例えば、歴史学と系譜学など歴史に対する見方、日米の漫画比較、アメリカ建国時の歴史的経緯、戦後日本のアメリカに対するトラウマなど国家的無意識なるものに関する考察、アメリカのスター伝道師の話、食とナショナリズムの関係など、色々勉強になりました。

  • 『川は静かに流れ』の親父がとった行動で、実の息子の無実よりも今の嫁との家庭を選んだのは、こーいう背景があったのかねぇ、と「子供嫌いの文化」を読んでいて、なんとなく納得。

    『日本辺境論』と同じくおおよそで同意しているのですが、違和感を感じたままなのが何なのか・・・心証的に納得できない箇所があったのかなぁ。

全75件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。神戸女学院大学を2011年3月に退官、同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に、『街場の教育論』『増補版 街場の中国論』『街場の文体論』『街場の戦争論』『日本習合論』(以上、ミシマ社)、『私家版・ユダヤ文化論』『日本辺境論』など多数。現在、神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

「2023年 『日本宗教のクセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内田樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×