インシテミル (文春文庫 よ 29-1)

著者 :
  • 文藝春秋
3.52
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本棚登録 : 14979
感想 : 1672
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773700

感想・レビュー・書評

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  • 時給11万と破格なバイト代に釣られる12人
    2010年代デスゲーム流行時期にかかれたのだろう

    結論、序盤の複雑なルール設定を熟読して挑んだが、
    それを十分に駆使できたかというと疑問 うーん消化不良
    おもしろい設定なので続編あるか探しけどまだないみたい
    残念!

    クローズドサークル化にあたり お金で束縛はもちろん
    夜は巡回ロボット(?)で外に出れなくするのは面白い

    インディアン人形が出たときは「そして誰もいなくなった」のオマージュ等々でテンション上がるが
    見事にインシテミルされました…

    好き嫌いが分かれそう


  • 米澤穂信の作品は、初めて読む。

    実験的な作品で、ミステリーオタクだと刺さるのかな?
    作中の、それぞれの動き、後の推理?説明を読んでも、よく理解できず、置いてけぼり。

    全く、面白くありませんでした。

  • 中学の頃に読んだ、多分人生初のミステリ。
    当時は凄く面白く読んでたけど今思うとミステリっていうよりただのデスゲームに近いなと…
    そう思うとちょっといまいち…(-᷅_-᷄๑)

  • 映画化もされた作品。

    地下閉鎖空間で、男女12人が主催者の「悪質」なサバイバルゲームに翻弄されていく話。

    「シークレットゲーム」や「クリムゾンの迷宮」でも使われた設定なので、使い古された感は否めない。
    ストーリー展開も「意外性」が少なく、登場人物の「個性」も中途半端。

    米澤作品の中で世間的には代表作ととらえられているが、単純に「おもしろさ」から言えば全作品中でも下のほうだと思う。

  • 大学

  • 否定的な感想、以下、ややネタバレあり。
    登場人物の思考や行動が単純すぎる。皆中学生であればちょうどいいと思えるくらい。
    理不尽とか非論理的なのではなく、無・論理的。
    ストーリーに都合のよい思考や行動だけをさせているからそうなってしまうのか。
    バトルロワイヤルやキューブ、ソウといったお話のような舞台装置を使ってみたかったので書いてみましたー、という感じ。
    ありえない設定を使うというのは物語の醍醐味だから、それを否定するものではもちろんないが、その設定をいかにもっともらしくして引き込んでくれるかというのが、少なくともぼくが期待すること。けっこう複雑な設定で、「主催者」もずいぶん饒舌であるのにも関わらず、そこに何らかの一貫性や根拠を感じさせるものがないので、逆に非常に嘘っぽくなってしまっている。
    さらに、その極端な設定の中でこそ、登場人物たちの振る舞いが人間の業や性を露わにする、そこにそうした設定を持ち込む意味があるはずなのだが、閉鎖空間の中で人の死をもたらすことに対しての葛藤や煩悶がほとんど感じられず、人を殺すことや殺人をあえて傍観することに対する動機の重さも描かれない。なので感情移入がしにくく、何かドット絵のキャラクターをやっつけるゲームをぼうっと見ているかのような感覚。
    「殺人をゲームのように楽しむとは!」と言っているのではないですよ。架空のことなのだから、そこで起こる殺人を題材に「楽しむ」のは小説ならでは。
    でも、この小説は、物語を楽しむというよりも「設定」を楽しんでいるにすぎないのではないか。

    設定の嘘っぽさについては百歩譲るとしても、このような「設定だけを楽しむ」話がそれなりにウケているようであることは、ぼくを不安にさせる。
    深く考えない、想像することをしない。小説自体がそのようになっているし、作者も読者にもそのことを求めていない。そしてウケているということは、読者もそれで満足しているということ。
    ぼくは、「生きている人間の姿」がないのでツマラナイと思うのだけれど、これが面白いのだとするならば、生きている人間の姿などあまり見たくない、という人が多いということなのかもしれない。
    想像力を働かせるよりも、目の前の事象に単純に反応することが「生きること」になってしまっているのかもしれない。

  • 期待して読んだけど
    なんかありきたり
    ガッカリ

  • あり得ない設定のミステリーで現実感がなく、結末の驚きも盛り上がりもない。

  • 映画の内容もはっきりとは覚えていないが、それでも映画の方がまとまっていると思った。特に結末が。
    他の米澤穂信作品は大好きだけど、こちらは微妙だった。
    ずっと同じトーンで進むので、若干流し読みしてしまった。そのせいかもしれない。。

  • もっとカードキーとかガードとか、ルールを逆手にとった事件が起こるのでは?!と期待してたのにそうでもなかった
    それなら要らない要素が多すぎな気が・・・
    ゴルフクラブもそれだけ凝った道具ってのがおかしいし、天井は別に一人ずつじゃなくても並んで立ってたらそうなることもあるんじゃん?て思ってしまって全然スッキリしない

    数字苦手ですっ飛ばしてしまう派なので最後もイマイチ盛り上がらなかったし、何より謎めいたタイトルの意味が作中で明らかになるのでは・・・と期待してたのにそれも全然でガッカリ
    解説で説明があったけど、それも「ふーん」ぐらいで・・・

著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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