銀漢の賦 (文春文庫 は 36-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167781019

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の男の幼馴染の年取ってからの友情はいいな

  • 主人公を中心に幼かった男三人組の運命が成長と共に重なってくる話。
    出会って20年後に一度、さらに20年後にもう一度。回想シーンに持ち込むのが上手く、話の流れもスムーズだった。

  • 家老、下級武士、農民と身分は違うが、幼馴なじみのお話。
    なかなか物語に入り込めなくて、途中でやめそうになった。

  • 葉室麟も大衆作家にならざるを得ないのか。

    彼のデビューは鮮烈だった。約束された切腹へと時を刻んでゆく緊張感、という難しいテーマに挑む姿に好感を持っていたのだが、本作まで来ると、何というか大衆向けのポイントをよく押さえた作品になっている。

    過去の文壇の偉人達も多かれ少なかれ同じことなのかもしれず、やむを得ないのだろうが。

  • 凛とした男気を感じました。身分こそ違えど精神は立派な武士であり、この三人が過ごした少年の頃の時間が尊く、支えになっていたのだと思います。終わり方も清々しい。

  • 読み応えがある文章だったのはいい。
    途中まで、楽しく読み進んでいたのだが、
    最後、なぜ主人公と蕗が結ばれる事になるのか?
    あんなに忠実な女なんて、実際にいるのだろうか?
    娘まで蕗と源吾を添わせるのに加担するだろうか?
    そこの部分にどうにも気持ち悪いものを感じてしまい、
    それまでのお話が最後の最後で、吹き飛ばされた。
    気持ち悪い。
    女性ならこの気持わかるかも。

  • 面白かった!幼なじみの絆、良いですな。しかしいまいちパーっと終わらないな。

  • NHK木曜8時の時代劇で観て、興味を持ち読みました。
    葉室さんの作品は初でしたが、時代物にありがちなくどくどしさがなく、登場人物のキャラクターもそれぞれ味があってとても良かったです。

    最後の将監の画に山が二つしかなかったのが少し寂しかったです。
    ドラマでは源吾→中村雅俊、将監→柴田恭平 で渋い配役だなぁと思いましたが読後もしっくりきましたね。
    蕗→桜庭みなみ も印象的でした。

  • 今度は漢詩ですか!!

    源五と小弥太、十蔵の友情が大人になってそれぞれの立場に別れてもどこかで繋がる。武士、将軍の側に仕える者、百姓。一緒に空を見上げた少年時代のようには、物事は単純ではない。
    将軍に煙たがられるようになった小弥太=将監は、源五に手伝ってもらっての命がけの脱藩を試みる。
    その中で、なぜ源五が一時期将監をみかぎったのか、十蔵が捕らえられたのか、将監の母が死んだのか、などが、どんどん暴かれていく。源五の不器用でまっすぐな人柄、将監のかしこさにも気づかされる。
    人の美しさは覚悟と心映えではないか、という将監の母千鶴の言葉がとても印象的だった。
    国のために知恵を尽くして脱藩する友人のために、自身の命を投げ打つ覚悟で戦う決意をする源五、めちゃかっこいい。そして皆強い。
    かっこいい、重厚な雰囲気の小説でした。

  • 子供の時の親友が数十年の時を経て力を合わせて、戦うお話。
    主人公が居合の達人だけど、ちょっと投げやりでぶっきらぼう。
    最後はじんわり泣けてきます。

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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