ニューヨークの魔法のさんぽ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801601

感想・レビュー・書評

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  • レビュー書き初めは、これにしようと決めていました。
    発刊と同時に手にして、すぐに読み終えたんだけど、
    それから傍らに、ずっと置いていて、
    時折ページを開いていたのです。

    本書はニューヨークの魔法シリーズの第四弾。
    著者自身によるフォトもあって、おしゃれな一冊です。
    かねてから、ボクは、なぜこのシリーズは
    「魔法」と云っているのだろう…と気になっていました。

    なぜなら、「魔法」の話なんて、どこにもでてこないから…
    著者はニューヨークの街をめぐり、何を見て、
    何と会ってるんだろう…そう!
    人と出会い、人とふれあってるんです。

    「魔法」は、人と人との間で効力を持つものなんだ!
    あらためて、そんなことを強く感じさせられました。
    多くの人が暮らすニューヨーク…そこには、
    こんなに素敵な「魔法」があるんですよ…って教えてくれる本…

    自分が人と人との間で生きる人間であること…
    そして、けっして誰しもひとりっきりでなく、
    どこかで、支え合いながら暮らしているんだということ…
    そんな「魔法」が、本書からやさしく漂ってくるのです。

  • 大好きな岡田光世さんのNYシリーズ!!♪( ´θ`)ノ
    新作が出たと知って書店で見かけて、即買い!
    NYに私は実際この春行って、とても濃い体験をしたので行った後で読んでみるのも面白いと感じた。
    NYはほんとのところは悪名高く、犯罪が多くて、不親切な所も日本に比べたら多い、多国籍な街。
    でも著者のエピソードはひとつひとつがそんな背景を踏まえた上での実体験で、心が温まった。
    また次作も期待しています。

  • ニューヨークシリーズ4冊目。今回は写真入り。
    ひとつひとつのエピソードに心温まります。
    東日本大震災後のニューヨークの人々の日本への思いやりの話のところは特に感動した。

  • 癒されるなんて言葉、簡単に使いたくないけれど。本書にそれを求めてしまう。

  • 『ニューヨークの魔法のさんぽ』(著:岡田光世)

    私の大好きなニューヨークシリーズの最新版です!
    今回は岡田さん撮影の写真もカラーで入っています

    なんだろう、私のこの岡田さんのニューヨークシリーズを読むと
    自分の日常を大切にしたいって思えるようになる
    すごく大好きなシリーズです!

    今回もとても心がホッコリするエピソードばかりでした
    特に日本の震災後のニューヨークの人たちの対応に涙が出てきました

    今回ちょっとカウンセラーの立ち位置?に悩んでいた私にとって
    「そっかぁ」って思えるエピソードがありました
    第6章の「ナッパ、サカナ、メシ」というエピソード

    「私には心を開かなかった老人が、夫の何かに触れ、心が解きほぐされたのだ。
     私は、老人から何かを聞きだしたいと思っていた。それを老人は見抜いたのだろう。
     話したいというモチベーションがなければ、人は心を開かないものなのだよ。」

    カウンセラーとしてクライエントの役に立ちたいと思う
    でもそれって「役に立てると思っている」ってことになる
    それはちょっと違うかもねって先生にアドバイスされていた
    「役に立ちたいって考えること」と「役に立てると思っている」 これって紙一重だ・・・
    役に立てるように、これからも一生懸命勉強するけど、それが役に立てるかは分からない
    クライエントのために勉強するんじゃなくて、あくまでも勉強は自分のためだ・・・
    先生は「あなたに話にしに来たってことが全てで、それで良いんじゃない?」
    ってアドバイスしてくれた
    なんだかこの私の話と、今回のエピソードが重なった
    うまく言えないけど「そっかぁ、そういうことか」って腑に落ちた

    そしてこのエピソードのキーワード英文は「I feel relieved」=「重荷を下ろせた」
    そうだよね、重荷を下ろしに来てるんだもんね・・・

    今回も私にとってとても大事な1冊になりました
    岡田さん、ありがとうございます

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著者プロフィール

作家、エッセイスト。
読売新聞アメリカ現地紙記者を経て、現職。高校、大学、大学院で各々米留学。85年からニューヨークに住む。現在は、東京とニューヨークを行き来しながら執筆を続ける。
著書に、『ニューヨークのとけない魔法』をはじめとする「ニューヨークの魔法」シリーズ(全9冊、文春文庫)、『泣きたくなるほど愛おしい ニューヨークの魔法のはなし』(清流出版)、『奥さまはニューヨーカー』シリーズ(全5巻、幻冬舎文庫)、『アメリカの家族』『ニューヨーク日本人教育事情』(ともに岩波新書)などがある。

「2022年 『ニューヨークが教えてくれた"私だけ“の英語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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