隻眼の少女 (文春文庫)

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著者 : 麻耶雄嵩
  • 文藝春秋 (2013年3月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838461

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隻眼の少女 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 名探偵は水干姿、隻眼の少女・御陵みかげ。事件における「不整合」を見つけることで緻密に論理を組み立て犯人を導き出す……のだが、しかし犯人はみかげに負けず狡知。手がかりだと思っていたものが実は犯人の偽装工作で……というイタチごっこが起こるのが前半。そこまでも緻密にパチパチと論理を組み立てていく快感はあるのだが、本当にすごいのはそこからでした……。これは面白いです。むちゃくちゃイヤ~~~な気持ちになる、いろんな意味で。

  • 意外すぎる終わり方でした。
    面白かったけど、読むの疲れたな~

  • 全体的なストーリー展開は、あまり好きなタイプではなかったです。
    人がどんどん殺されていくも、なかなか解決の糸口が見えないまま、意外な最後がドカンという感じ。
    でも第二部の結末は本当にびっくりさせられました。

  • 著者の作品は初めて読んだので、彼の特徴を知らずに読んだのだけれど、彼のすごさはこんなものじゃないという意見もあるかもしれないなと思いつつ、個人的にはつくりこんできたなぁと思った作品。

  • 本格ミステリー小説を読むと、読了後に違和感を覚えることがある。
    「謎を成立させるために、無駄に人を殺していいんだろうか?」って違和感である。
    勿論、ノンフィクションなんで、文面で何が起ころうが何をしようが勝手だということは百も承知。そこに道徳や倫理を求めると戦争小説なんて成立せんわけやし、言論の自由を抑圧する事態を呼びかねない危険な行為であることも分かる。

    ただ、例えば、アリバイ成立やトリックを完全なものにするために、「Aさんの視線を塞いだら密室になるなぁ」とか「目くらましにBさんを被害者にしておけばミスリード誘えるな」とか、そういうツールとしての殺人に、人工的で無機質な冷たい違和感を感じることがある。東野圭吾作品や名探偵コナンなんかにそういう違和感を感じることが多い。

    逆に言うと、日常ミステリーなんかは殺人が少ない分、違和感を感じることが少ないし、殺人事件が起きてもツールとしての殺人を上手くカモフラージュしてくれたら、その作品を高評価してしまう。

    で、この作品だが…この手の類の違和感ばかりである。しかもこの作品の核心に関わる部分が違和感の塊とくる。好みの問題だと分かった上で、俺はこの作品苦手である、そして解説に書かれていることだけで判断したら、作者麻耶雄嵩も苦手である。

  • 雰囲気もなかなかだったし、どんでん返しは面白かったし、犯人も意外でへーっと思えたのですが、いかんせんトリックが…気になって気になって。

    まず前半のみかげが好きになれないので読みながらイライラしてしまう。

    細かいところを気にせず、犯人あてを楽しめ、漫画的雰囲気をフィクションとして受け入れる事を納得していれば楽しいい小説だった。

    いやー、おこじょが引っかかりすぎて読んだ後もおこじょの事を考えてしまう。小説全体の印象がおこじょ。

  • いくら何でもこの動機でこれだけ殺しますかね…。しかも主人公の(設定されている)心情と言動が全然一致してない場面が多々あるし。

  • 面白かった!けど後味悪い!!笑
    あと若干イロモノ臭が…水干て…
    娘ちゃん頑張ってほしいですね。

  • このミスベスト10、2011年版4位。
    本格ミステリー。まあ、本格とはこんなのだと言ってしまえまえばそれまでだけど、あまりにも世界が人工的すぎて、感情移入困難。ミステリーとしては、今まで、読んだことがないほど、犯人は意外性があるけど、「そんなんあり?」ってレベルでもある。終盤どんでん返しが連発するパタンで、最近、他の本でもあったんだけど、こういうのあんまり好きじゃない。じっくり、謎解きの余韻を楽しむこともなく、侍ジャイアンツで魔球を編み出したら次の週にはもう打たれちゃってるような、独りよがりの展開で全然物語にはいっていけない。

  • 2016年初読み。旧家で起きた連続殺人という国内古典ミステリ風の筋立てで、「手がかりの真偽の見分け方」に挑んだ作品。次々に出現する手がかりからロジックを組み立てていく流れは臨場感があり、フーダニットの部分が特に面白く読めました。アンチミステリの皮を被った正統派パズラーでした

  • 隻眼の少女探偵、御陵みかげを中心とする推理小説。麻耶雄嵩の小説は初めてだったが、他にないストーリー展開だった。 一度、事件が解決したのに18年後、再び、事件が動いたのは、なんだかちょっといただけないかなぁと感じたが、何と繋がっていたとは。素晴らしいとまではいかないが、これはこれとして良作なのではないだろうか。

  • 少女探偵と自殺志願の大学生が殺人事件と向き合う話。

    面白く読んだけど すっきりしない。
    このラストはズルいでしょ。

  • 隻眼の探偵探偵が挑む旧家での連続殺人事件。

  • 人によって評価は分かれると思う。個人的には苦手な部類。

  • 「私の左眼は、真実を見抜きます」 山深き寒村でおきた殺人事件の犯人と疑われた大学生・静馬を救った隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬はみかげとともに連続殺人事件を解決するが、18年後に再び惨劇が…。
    真実が見える左目は義眼。いろいろな事件を解決してきた御陵みかげ。その娘、同姓同名が言い伝えのある村に登場。母が急逝。父が付き添う。自殺をしにきた大学生とみかげ(15歳)が連続殺人事件を解決。解決後、大学生は自殺するが失敗。助けられるが後遺症で記憶喪失になる。18年後に記憶が戻る。みかげが犯人につれさられて死亡した記事を見る。
    連続事件の土地をたずねる。みかげの娘(17)と遭遇。
    連続殺人事件が発生。みかげの母が生きていてた、死体じゃ身代わり。前回の連続殺人事件の犯人も、みかげ。
    連続殺人事件にまぎれて実父を殺していた。
    義眼にされて左目をつぶされた恨み。
    みかげ(17)は自分とみかげの実の子。大学生は父(妻を保険金殺人)を殺していたが、事故扱い。
    みかげ(17)の両親ともに父殺し。

  • ちょっとルール違反だね(ルールなんて言葉は先生の辞書にないのよね

  • これは、ミステリーというより、ファンタジー?
    そんなんあるー?と言うリアリティの無さもファンタジーとして読めば、往年の伝奇ミステリーのテイストを楽しめるかも。

  • 救いようのない真相。他の作品に比べるとアクロバティックさに欠けるように思われるが、それ故に作りの丁寧さが目立つ。再読したい。

  • 親から子へと受け継がれるその名と役割。
    そして隻眼。
    隻眼の探偵は現在と18年後の酷似した二つの事件に挑むも
    真実は何度も何度もあと一歩のところで翻り逃げる。
    操りの罠が真実を遠ざけ続ける。
    確かな論理の果て、事件の背後に待ち受けていた名前はあまりにも....

  • 父親がああなって、いきなり男と寝るってどうよ?と思ったらやっぱりな結末。

  • 図書館で。
    この方の著作を読むのは二作目。最初の本は合わないなあと思いながら読んだのですがこの本は何やら賞ももらったらしいし、と読んでみました。

    どうでも良いけど巫女さん装束みたいな恰好で現場操作って…ぶっちゃけ動きにくくないですかね?現場汚染しそうというか。リンカーン・ライムシリーズのアメリア刑事(警部だったか?)がジャンプスーツ着て証拠物件を探すのとえらい違い(笑)。まあ…彼女は巫女さん…じゃなかった、探偵だし良いのか?(とは言えキテレツすぎると思うけど)インパクトを狙ったんでしょうが…漫画じゃあるまいし、だったら普通に和服で良かったのでは?
    そして自殺願望者にしては好奇心満々で捜査協力してる主人公が探偵さんが居なくなった途端、そうだ、死のう、となるのがなんていうのか…シリアスなんだけれどもどこか滑稽(笑)。さらに言うとこの作者、一夜限りの関係で子供が出来るって設定、好きなのかな?前に読んだ本もそんな展開だったし。
    そして話のオチ的にもえぇ~って感じです。そんなことのために犯罪を犯したのか、というかそこまでするか?というか…。だって…目的の人を殺したいだけなら一回で済むのにねえ。という訳で18年後の犯罪も大分無理があるというか…そんな理由で殺された三つ子が浮かばれないというか(笑)そしていつのまにか18だかの小娘の謎解きに乗っかっている警察が(笑)しっかりしろ!日本の警察はそこまで無能なのか?(笑)

    ただ、今の日本では犬神家とか八つ墓村のようなおどろおどろしい雰囲気が今につながっている旧家や封建的な村という制度が殆どイメージ出来なくなってしまっているのでナントカ様を代々継いでるという設定があまり重く感じられないのは可哀想だなあと思いました。

    とは言え…というお話でした。17で初めて会った父に簡単になつくものだろうか?無理じゃない(笑)?とかそういう所が微妙に気になりました。

  • 対応しているようで対応していない。
    模倣しているようで模倣していない。
    愛しているようで愛していない。
    愛していないようで愛している。
    同じようで違い、違うようで同じな前後編。


    犯人の平常の姿を見るとなんだかなぁやるせない気持ちになる。
    継承と、それに取り憑かれた人達。一つの真実を隠すために、この形をとったのだなぁと。内容も設定もか。

  • 久しぶりのミステリー。
    主人公は、巫女さんみたいな格好をしたコスプレ探偵と、ちょっとかわいそうな名前の青年。

    山中の村、名家で起きる殺人、土着の信仰と伝承。
    第一部だけ見ると、あぁ……またそういう話か……という感じです。
    しかし続く第二部を読んだ後、僕は思いました。
    これはひどい、と。

    もちろんひどいというのは決して面白くないという意味ではないです。
    それ以外のいろいろな意味でひどいと思いました。
    まだ読んでない人はそのひどさを味わってみてください。

  • 麻耶雄嵩は,文章が読みやすく,えぐい話が多いので,かなり好きな作家のひとり。「隻眼の少女」は,日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した作品ということで,読む前から期待が高まる。
    内容は,二部構成になっている。
    第一部は,1985年の冬に起こった連続殺人事件を二代目御陵みかげが解決する話。
    第二部は,2003年の冬に起こった殺人事件を三代目御陵みかげが解決する話。
    いずれの事件の真犯人は二代目御陵みかげ。1985年の事件は,自らの目を2歳のときに抉ったという父を殺害するために,カモフラージュとして琴折家の人間を殺害していく。自らの探偵としてのデビューという位置づけでもあったので,ダミーの犯人としてスガルという被害者の母親を用意するという鬼畜ぶり。
    2003年の事件は,1985年の事件で,子どもを作るために利用した自殺志願者の種田静馬という男が生きていることが分かったので,三代目には父はいらないという理由で殺害を計画するというもの。またまた,カモフラージュのために琴折家の人間を殺害する。
    種田静馬の視点から見ていると,二代目御陵みかげの手のひらの上で踊らされているという,非常に救いのない話にみえるが,みかげはは静馬のことを本当に好きだったとも取れる描写もある。最後は,娘である三代目御陵みかげとともに生きていくとうハッピーエンド。そこまで救いがない話ではないか。
    どちらかというと,ハッピーエンドで終わらない方が,麻耶雄嵩らしく好みの作品になったと思うが,世間的な評判はハッピーエンドの方がよくなるのかな。
    作品全体の雰囲気は好きだけど,最後ハッピーエンドだったところが個人的に気に入らないので評価としては★3で。

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隻眼の少女 (文春文庫)の作品紹介

山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。犯人と疑われた静馬を見事な推理で救ったのは、隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬はみかげとともに連続殺人事件を解決するが、18年後に再び惨劇が…。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した、超絶ミステリの決定版。

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