隻眼の少女 (文春文庫)

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  • 178レビュー
著者 : 麻耶雄嵩
  • 文藝春秋 (2013年3月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838461

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隻眼の少女 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • この作者の本は初めて読んだ。きっと、この作者はミステリがすごく好きなんだなぁと思う。他の方の感想を読んで「後期クイーン的問題」なる言葉を知った。ミステリの問題提起的な面白さがある。

  • 以前にネタバレを見てしまった状態で読み始めたが、興味がそがれることなく読み終えた。ロジックを重きとする推理が特徴的な著者だが、いつもより冴えがないと感じてしまった。その結論付けは無理がないか?と。ミスリードを誘ったと思われる描写がほったらかしだったり、サーカスですか?と突っ込みたくなる離れ技があったり・・・とまあ、色々気になる部分はあるが、読んで損はない作品である。

  • あまりミステリーは読まないが、面白かった。

    ミステリーであるためあまり内容には触れないが、本で読む面白さを感じる構成になっており読み手への意識が非常に高い作品であると感じた。

    ミステリー好きはもちろん、そうでない方も一読されてはいかがか

  • 推理作家協会賞とミステリー大賞をダブル受賞した作品です。
    信州の山深い寒村で起こる猟奇的な殺人事件
    それを解決するためにリードするヒロインは…水干に赤い袴の隻眼の少女!
    キャラ設定が濃過ぎです(笑
    物語は二部構成になっていて、まさかの結末に唖然。。

  • 単行本が出た年のあらゆるミステリ賞で(悪の教典と同じ年?)見かけて気になっていた作品。やっとの文庫化で、読みました。
    何気に麻耶作品の長編は初めてかも…?
    見かけは派手だけど、マジメなミステリ。2代にわたってのドラマチックな展開が大好物でした。しかし、「みかげ」って名前が、某少女マンガの双子エスパー主人公を思い出して、ずっとそのイメージでしたw

  • 久々にオチが面白い(funny)な作品に出会った。話の9割は純粋に事件の奇怪さや、主人公みかげの推理力、ストーリーの展開が楽しめる。
    そして最後1割で真相が明かされたときの衝撃といったら!これは怒る人がいても無理はないと思うが、そのfunnyさに私は笑った。種田静馬… 笑。麻耶雄嵩は以前読んだ「蛍」が私的にはイマイチだったのでしばらくご無沙汰していたが、これを機会にまた他の作品を読んでみたいと思う。

  • 書店平積みで、かなり力の入った宣伝だなーと思い、購入。
    やられた。まさかそんな種明かしとは。ということで以降またネタバレ。

    長野の小さな山村で発生した殺人事件の解決に、美少女探偵御陵みかげが大活躍、と思いきや犯人はその上を行き、解決したのかと思えば18年後に再び悪夢が。宣伝文句風に枕詞を付けるとこんな感じですが、すべては巧妙に隠された偽装・ミスリードによる探偵デビュー戦だったとは。
    途中は「ふーん」、って感じでしたが、最後の最後の種明かしは一気読み。まあ、反則な気もしますけどね。

    全体的に現実感のない話だったかなー。まあ、あまりリアリティを求めるものではないのかもしれませんが、出だしから、父親殺して自殺しようとしていた、とか1985年の殺人が少女の手でそうやすやすと行われますかね?光恵さんのあとにそのまま納まるもんかなあ。動機もなあ、ないわけではないが、それでこんなに人殺す?最後も青酸カリでの自殺を許すか?こんな状況のあとで、娘の方は続けられるか?

    種馬と言いながらも、「そのころの私は静馬に夢中だったから」の言葉が本心であったのなら・・・、なんて思ったり。どうなのかなぁ?娘のデビューのために、さらに殺人を重ねるとか、もう狂気だしねぇ。

    殺人を犯した者が罰せられることなく、というのもなんとなく違和感あるし、自殺についてもなんだか軽くて。

    表紙は良くできていると思いました。まさに御陵みかげをイメージしたモデルさんですねえ。

  • 全体的なストーリー展開は、あまり好きなタイプではなかったです。
    人がどんどん殺されていくも、なかなか解決の糸口が見えないまま、意外な最後がドカンという感じ。
    でも第二部の結末は本当にびっくりさせられました。

  • 隻眼の少女探偵、御陵みかげを中心とする推理小説。麻耶雄嵩の小説は初めてだったが、他にないストーリー展開だった。 一度、事件が解決したのに18年後、再び、事件が動いたのは、なんだかちょっといただけないかなぁと感じたが、何と繋がっていたとは。素晴らしいとまではいかないが、これはこれとして良作なのではないだろうか。

  • 救いようのない真相。他の作品に比べるとアクロバティックさに欠けるように思われるが、それ故に作りの丁寧さが目立つ。再読したい。

  • 山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。犯人と疑われた静馬を見事な推理で救ったのは、隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬はみかげとともに連続殺人事件を解決するが、18年後に再び惨劇が…。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した、超絶ミステリの決定版。


    ・レビュー

    この小説は麻耶作品の中では比較的読後感がライトなものだといえると思う。
    初心者向けの麻耶作品を挙げるなら多くの麻耶ファンはこの『隻眼の少女』と『螢』を挙げるようだが確かに読後の衝撃の度合いとしては入門編的内容かもしれない。
    とはいえ、別段この小説が麻耶作品の特徴の公倍数から外れているわけではない、もちろん『螢』も。麻耶作品としては初心者向けかもしれないがそれはミステリ初心者向きという事にはならず、やはりミステリ初心者で麻耶作品未読ということなら初読は『螢』だろう。
    この『隻眼の少女』はミステリ初心者だと全てを理解するのにやや難解さが残る。

    長編はほとんど強烈なカタストロフによって強烈な印象を残す麻耶雄嵩の小説の中では、『隻眼の少女』は一見するとライトで受け入れやすい本格モノ風の進み方をする。
    ミステリとして非常に読みやすく、キャラクターも狙いすぎな感もあるほどの漫画・アニメ的特徴を備えている。
    ただしここには幾つかの罠が当然仕掛けてある。麻耶雄嵩の作品が普通に落ち着くなんてことはまずあり得ない。

    まずは「意外な展開」だろう。正直ミステリファンからするとこの小説の面白さは「まったくそこじゃない」のだけれど、ミステリファンではない人やたまにしかミステリを読まない人からしたらこの「意外な展開」は本格風の物語の進行から一気に魅力的に惹きつけるポイントだと思う。

    そして次に麻耶特有のアンチミステリ的要素。ミステリファンならおそらくこっちがメインだろう。さあ、今回のテーマはどの枠組みに「問いかける」ものなのか、楽しみにしていいと思う。この点でこの小説は絶大な価値を持っている。

    物語は二部構成だ。
    スガル様という現人神が崇められる村の名家で連続殺人が起こるという、本格推理的な舞台設定で、種田静馬という主人公(語り手)とで探偵の御陵みかげが、探偵と助手として事件に挑むストーリーである。
    そしてその事件が解決してから18年後、非常に印象深い結末に向けて再び殺人事件が起こる。

    テーマは「探偵とその推理」であり、ミステリ読みなら一度は考えることになる、「探偵」についてのある懐疑を物語の軸に据えている。この小説では読者の推理や犯人当てはほとんど意味が無いのであるが、それでも犯人を当てるつもりで本気で突き詰めていくと体感的にミステリの根幹的問題点に行き当たって面白いのかもしれない。

    ブログの方に詳細は書くけれど、この小説は浅く読むか深く読むかで評価が二分しやすい。もちろん「しやすい」というだけで必ずそうなるわけではないけれど、深く読むと興味深いのだが表面的に読むとやや苦しい部分があるのは否めない。
    どうせなら深く読めるよう「後期クイーン的問題」について念頭に置いて読むのがいいと思う。

    本音を言ってしまえばこの小説はここまで非難されるものではないと思っている。トリックが非現実的だとか、犯人当てのトリックありきで書かれただけだとか、色々言われているがよく考えて欲しいのはそんなことくらい作者が解らないはずがないだろうということだ。
    そしてその先にある真意、この小説の意図をしっかり読めば決して前述の非難点が「わざと」書かれているものだと理解できるはずなのだ。そうすれば少なくとも安易に批判的になる人は減って、批判するにしてももっと高尚な評価がされるんじゃないだろうか。

    個人的には、この小説は傑作だと思って... 続きを読む

  • この表紙を見たときは巫女が名探偵??
    とちょっと奇想天外な感じに気が進まなかったのですが、
    読み進めていて人里離れた里山で起こる、おどろおどろしい殺人を解決するには、まあそんなに場違いでもないかなと思いながら読んでいました。
    推理小説ってのは名探偵が解決するものだと思い込んでましたので、ラストの結末には唖然でした…。こうくるか!
    途中はなかなか犯人に目星がつけられず、いったい誰??という感じでずーっと話しが進むので、ちょっと飽きてしまいましたが、何とか読み切ることができました。
    トリックについては、ちょっと強引かなと思うのですが、さらに何か裏があるのかも??といろいろ疑ってしまう作品でした。

  • 謎解き系の推理小説でした。
    私の勝手な印象ですが、横溝正史や内田康夫の作品を彷彿とさせる、本格的な推理小説だと思います。
    あえて内容についての感想は述べませんが、ある意味推理小説の醍醐味を堪能できる作品ではないでしょうか。

  • どんでん返し?的なのが何回もやってくる。
    雰囲気は上手く薄気味悪さを出してるし、女探偵にも魅力は感じるけど。
    少しミステリーの内容を練りすぎたのかなぁ、もしくは読者をあっと言わせるための策がありすぎ…と思ってしまう。
    けど、展開やミステリーは十分に楽しめるし、私は結末が全く分からなかったので分厚いけどハラハラしながら一気に読めました。

  • 面白くて一気に読んだ!
    一部は、横溝正史の雰囲気を感じつつも主人公達の関係が今風(コスプレした気の強い美少女と従順な主人公)でへえ、面白いなあと。
    それで第二部を読んでびっくり仰天。ルール違反とも言えそうなびっくりだけど、この本に関しては嫌な気持ちはしなかったな。
    どんでん返しが二回あって、これで解決、とはなったものの、よく読めば自供だけで事実なのかはわからないし、まだ回収されていない伏線もあり、もう一回どんでん返しがあるのでは?と疑っている。
    もう一回、読み直してみよう。

  • まるで横溝正史のミステリー小説のような設定と不思議な少女探偵という組合せに期待を胸に読み始めた。もちろん、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞のダブル受賞作ということもあったが…

    第一部であっさりと事件が解決し、18年後を描いた第二部は一体どのような展開があるのかとさらに期待が膨らんだ。一種の掟破りなのだが、二部構成にした作家の意図は汲み取れる。

    しかし、どうにもトリックありきで描かれたミステリーという感は否めず、ストーリー展開にもう少し面白さがあれば良かったと思う。

  •  この著者はたしかメルカトルなんとかを昔読んだだけだと思う。新本格作家として名前はよく聞くけどなじみがない。読んでびっくり。なんという舞台装置。横溝正史かと思ってしまう。話はそれるが横溝正史って今思えばすごい作家だったな~。これと獄門島を比べたら大人と子供以上の差が歴然。隔絶された僻地に代々伝承されるスガル様という生き神様とそれを継ぐべく修行する三つ子の娘。そこで起こる連続首切り殺人事件と謎解きをする巫女姿の隻眼少女探偵。いやあ今どきよくこんなアナクロ設定を考えだしたものだ。これいつの作品?と奥付をみたら単行本2010年9月。しかしこの現代にこんなど真ん中の探偵小説上梓するなんてすごい。すごすぎる。それだけで★一個おまけしたくなる。がんばってほしいなあ。
     ぼくはアンチリアリズム派なのでこういうありえない設定のおどろおどろしいのは大好きだ。なので高得点を与えたいのだけれど、ん~、ちょっとこれではなあ。まずは文章。大学ミステリ研時代から進歩したんだろうか。同人誌じゃないんだからプロ作家がこれでは情けない。それからストーリーのあまりのご都合主義とか不整合とかは目をつぶるにしても、古来の伝承に基づく主たる舞台装置の生かし方、ネタバレになるので詳しくは書けないけれど、犯人と犯行動機の意外性のためには作品全体のバックボーンさえ骨抜きにしてしまうってのはどうなんだろう。読者の目も肥えているのでちょっとやそっとでは意外性が成り立たないのはよくわかるし、作者は大変だろうと思うよ。だけどこれは一線を超えてぶち壊しているのではと思うけどね。

  • ままよ、そこそこ楽しめたかと一息ついたところに突如として仰天の結末が降って湧く。とりわけ2部は1部の二番煎じと高を括っていたので完全に虚を突かれた。呆然自失。およそ読書をしている人とは思えないようなリアクションをしてしまった。登場人物が多く複雑な構成は一切手抜き読みを許さない。時間はかかるが最後まで読み通す価値は間違いなくある逸品。出色は巫女さん。整合性のないものに反応し矛盾について考察。而して割り出される真実を抽出する。小さな不整合も見過ごすことなく緻密に地道に論理を積み重ねていく。不純物が濾過され整合性が高まっていく過程には心躍るスリリングと興奮があった。装丁に違わぬ見事さに何度も舌を巻いた。いやはや本当に凄かった。

  • 面白いミステリ小説はいつもほとんど一気読み。この本は毎日少しずつ読み終わるために義務的に読んで、読了後、あーやっと読み終わった!次の本を読める!という感想しか残らなかった。

  • 衝撃の駄作
    文章力皆無
    読んでいて苦痛

  • 2冊分の小説を読んだような読了感。
    あっと驚くようなどんでん返しというより、なぜなんだと思う気持ちも否めない。
    すべて話の中に書いてはあるけれど、実はこうなんじゃ…と疑いたくなるのは、私がハッピーエンドを好むからなのかもしれない。

    物語当初の登場人物のラノベっぽさはさておき、ストーリー構成の意外性はW受賞は伊達ではないと思わせるだけのものであった。
    読みごたえも含め、久しぶりに買って良かったと思える小説だった。

    今度からおすすめ小説を尋ねられたらこの本の名前を上げようと思う。

  • 隻眼の探偵、御陵みかげの名をつぐ、
    みかげの娘の御陵みかげ。

    神が宿る、閉鎖された、一族の中でおきた、残虐な殺人事件の解決で探偵として華々しいデビューを飾る。
    たまたま出くわした、自殺願望者、種田静馬。
    ともに支えあい、事件を解決に導く。

    ……
    この解決編あたりから、
    ん?これは何の話?
    と、私の中で作品に対して猜疑心が芽生えた。

    え、なんだこの展開は。
    と。
    本当は恋愛小説?
    それにしては感情の表現が雑だな。とか。

    そして解決した後、
    物語は後半戦に突入する。

    始まりは18年後。

    みかげの死をきっかけに
    静馬が再び思い出の地を訪れるところから始まる。

    そこで出会ったのは、
    みかげのさらに娘の御陵みかげ。


    そして、本当の事件の解決がなされる。

    犯人の動機も、
    犯行の手口も、
    全く腑に落ちなかった…

    えぇ、オコジョ??!
    なにそれ。

    私の考えた犯人ではなかったから、
    少し驚いたけれど、
    引っ掛かりが多すぎて
    全く話に入り込めなかった。

    そのわりに、ものすごくスラスラ読めた。
    話がややこしいわりに、読みやすい。


    ただ、みかげの魅力は存分に感じたから、
    いつか3話連続spドラマとかで実写化されそうな気がする。


    読まなければよかったとは思わなかったけど、
    読んだあとに何の感情も残らなかった。

  • 色々言われてるけど、普通に面白かったですよ?
    基本的にだまされに行くタイプなので、ちょいとした「?」はまあスルーできましたw

    推理小説慣れしてない人には全く、ちっとも、お薦めしないけど、慣れてる人と、重箱の隅をつつかずに雰囲気で読める人にはお薦め。

  • 日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞ダブル受賞!の帯に引かれたのと、出だしの内容は良かったが、次々と起きる殺人事件、話の展開が速く食いつき易い。しかし、イマイチだった。
    2部も、娘が出て来て、同じような事件が再発!展開がつまらない。

  • 麻耶雄嵩作品を読むのはこれで5冊目…だが、本当に同一人物の作品か?と疑うほど、クセがなくスルスル読めた。(ただ慣れただけ?)
    キャラクター設定も相俟って、なんだかライトノベルっぽい感じ。アニメ化したらウケそう。というか、アニメ化を前提に書かれたんじゃないか?と思ってしまうくらい。

    日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞 ダブル受賞作ということだが、どうしてこれが? ……まあ、現場に残された手がかりには本物と偽物があり、どれを拾い上げるかで事件の様相が二転三転するというコンセプトが評価されたのかなあ、とは思うけれど……正直『鴉』の方が好きだなあ。

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山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。犯人と疑われた静馬を見事な推理で救ったのは、隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬はみかげとともに連続殺人事件を解決するが、18年後に再び惨劇が…。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した、超絶ミステリの決定版。

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