隻眼の少女 (文春文庫 ま 32-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 302
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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167838461

作品紹介・あらすじ

山深き寒村で、大学生の種田静馬は、少女の首切り事件に巻き込まれる。犯人と疑われた静馬を見事な推理で救ったのは、隻眼の少女探偵・御陵みかげ。静馬はみかげとともに連続殺人事件を解決するが、18年後に再び惨劇が…。日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞をダブル受賞した、超絶ミステリの決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 第64回日本推理作家協会賞、
    第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞
    長い本だが納得。2章立てで見事にひっくり返る。
    犯人わかるわけ無いです‥

    麻耶雄嵩は「神様ゲーム」等読んでるので
    この一筋縄ではいかない邪道(?)ミステリーに違和感は感じない
    むしろ望んでいた
    プロレスで言えば大仁田厚でしょうか?

    こんなのも許容できるミステリーというジャンルは奥深い
    腹を立てたら何も始まりません
    けど500頁は長い‥

  • '23年7月13日、読了。麻耶雄嵩さん、今年七作目、かな…?

    とても、面白かったです!お見事!ただ、ちょっと長い、かな(⁠ ⁠⚈̥̥̥̥̥́⁠⌢⁠⚈̥̥̥̥̥̀⁠)

    他の人のレビューを読むと…「犯人は判った」という人もいるようで…「天才か!」と、ツッコミたくなります(⁠ ⁠・ั⁠﹏⁠・ั⁠)僕は、見事にやられました!

    一々数えてませんでしたが…一体、何重の罠が?麻耶さんらしい、アクロバティックな小説でした。目が回りそう(⁠っ⁠˘̩⁠╭⁠╮⁠˘̩⁠)⁠っ

    良いなぁ…凄く好き♪⁠~⁠(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)麻耶ワールド?麻耶沼?に、ドップリとハマっております

  • 前半は麻耶雄嵩にしてはまともだなぁなんて思ってたら、終盤の怒涛の展開にしてやられました...w

    偽物の手がかりをばら撒きまくる犯人に対して、手がかりの真偽をロジックによって愚直なまでに取捨選択していくのが面白いと思った。

    麻耶作品特有のなんとも言えない後味を残す結末も好き

  • 2020/05/09読了
    #このミス作品24冊目

    名家琴折家で起こる連続殺人事件に
    母娘2代にわたり御陵みかげが臨む。
    残り20ページまでが完全に茶番。。
    後味悪さは賛否分かれそうだが、
    ドンデン返しに結構楽しめた。

    あとコレ、装丁で損してるよね(汗

  • 御都合主義というのが半分、ミステリーとして面白いと思うのが半分と、ビミョーでした。

    長い作品だけど最後まで犯人の予測出来ず、どいつだーと叫びたくなった笑
    そんな感じだから面白いとも思う…でも、あっ、そこに来るんだ…と以外性と、何でもありなんだなと…と私は思ったかな。
    いや、面白いと思います!が、私は作家のクセは合わないと思いました。

  • H30.2.7 読了。

     最後まで淡々としていて、感情移入できなかった。発想は面白いのに。

  • 自分なりに犯人を考えながら読んではみましたが、わかるはずないー。周りの人々が気の毒すぎます。おもしろかったです。

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    結構好みが分かれそう・・・
    私は”最後の衝撃のどんでん返し”とやらが気になって最後まで読みましたが、イマイチかな。。。500Pかける必要は・・・ない!

    文章はとても読みやすくて、サクサク読めます。
    ただ、中途半端?に難し目な単語が使われているのがわざとらしかったのが苦手。あと、名前がややこしい。
    家や周辺の構造や地理的関係が文章からよくわからなくて、個人的にはちょっとイライラしました(一文推理では大事になる要素でもあるので)



    スケールに対して動機も「???」でした。
    推理も裏をかき裏をかき・・・は面白かったけど。

    種馬は笑いました。
    でも、主人公のキャラがよくわからなかったな・・・アニメ?ギャグ?

  • 麻耶雄嵩作品は2つ目。裏切られ感は大きくて、そういう意味では好みだったんだけど、自分的には本格色が強過ぎてちょっと…って印象だった。なのでそれ以降、積極的には手が伸びずに今に至る。で、本作もやっぱ同様の印象だな。過去が描かれる前半は、浅い人物造形とかペラペラな人間関係に辟易したけど、後半でその理由が明かされてちょっと安心。ただ、その後半も、意外過ぎる真実に到達するためには必要とはいえ、同じようなことの繰り返しで、正直冗長。クライマックスの衝撃で☆4つにしたけど、物語の内容とか人物造形とかだけだと3つかな。

  • この作者の本は初めて読んだ。きっと、この作者はミステリがすごく好きなんだなぁと思う。他の方の感想を読んで「後期クイーン的問題」なる言葉を知った。ミステリの問題提起的な面白さがある。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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