花の鎖 (文春文庫 み 44-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 13483
感想 : 951
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167860011

感想・レビュー・書評

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  • 暗い話や腹黒い話、はっきりしない結末に読者の解釈に任せます、という話は元々好きなのですが、
    告白がなんだかイヤな気分になり避けていました。
    (イヤミスの女王とよぼれていたんですね)

    告白がダメな方にも読みやすいかもとおすすめされたこちらを読んでみて。

    イヤミスの名は伊達じゃなかったと再認識しました(笑)

    しかし、つまらないと感じるものを最後まで読めるほど読書好きではないので、こうして最後まで読み進めてしまうので、楽しい作品なんだろうなと思います。

    イヤな気分になるのは、謎が解けないとかモヤモヤとか、悪意に満ち溢れているとか理解できないとかじゃなく
    やっと解けた謎の内容が個人的には胸◯悪いから、イヤな気分になる話なのだなと思いました。

  • 3.5
    きんつばか食べたくなる話。

    一見バラバラに見える3つの物語が次第につながっていくのが心地よかった。主人公と周囲の人の関係性があたたかいのが好き。

    結末は完全なハッピーエンドとはいえないが、きれいにまとまってて爽やかな気分になった。

  • 一気読み。湊かなえさんの話は告白を超えるものはなかったけど、これも結構好き。
    友情って離れてても生活が変わっても思う気持ちで繋がってるものなんだなって思った。これからも大事にしていきたいなーと涙しました。

  • 両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは?驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリー。

  • 中頃まで何の違和感もなく読んでいた。
    この人って…と気づいてからは答え合わせに必死になった。
    最初の章から、美雪が最も恵まれた環境にいて、最も不幸に感じた理由も納得。
    ほろっときてスカッとする。もう一度読み返したらもっと面白いかもしれない。

    • komoroさん
      いつも9nanoka さんは、本を一生懸命に読みますね。それがレビューを見て伝わります。
      そして選ぶ本、全てがレビューを読むと読みたくなり...
      いつも9nanoka さんは、本を一生懸命に読みますね。それがレビューを見て伝わります。
      そして選ぶ本、全てがレビューを読むと読みたくなります。
      この本はミステリーですか?
      9nanoka さんもミステリーな感じです。(笑)
      2014/08/30
  • 湊さんの小説は暗い、というイメージがありましたが、これはそうでもなく、辛くなることなく読めました。一番好きです。
    最後に至る、あー、そっか!そっか!の連続と構造に感動しました。タイトルも秀逸。
    二度目読みたくなる本です。

  • さすが、湊氏。はじめは3つの物語が同時進行かと思いつつ。鎖が縦に繋がっての物語とは。

  • 純粋に娯楽のために読んだ本。読書ってこういうもんだった…期待を裏切らず、登場人物がよく描けていて。映像は見ていないが、中谷美紀を思い描いて読む。

  • 湊さんの本は『告白』以来、2冊目です。
    もっとドロドロした展開を想像してたけど、意外とそうでもなかったです。

    3人の女性のストーリー。
    1番大事な部分を先に知ってしまっていたので、純粋に驚けなかったのが残念ですが・・・
    それでも読み進めていくうちにどんどん面白くなっていきました。
    ドラマも見ればよかった!

    湊さん、他の作品も読みたくなりました。

  • あああーー
    全く別箇の世界が、章を追うごとに繋がっていく。
    繋がることで拓ける視界と、知ることで陥る苦しさと、感情がまぜこぜになる。
    タイトルも含めて、絶品!

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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