花の鎖 (文春文庫 み 44-1)

著者 : 湊かなえ

• 文藝春秋 (2013年9月3日発売)

感想・レビュー・書評

[なつくさんの感想 · 2023年4月28日]

最初は同年代の話なのかなと思っていたけど、だんだん読み始めていくうちに「え？」と思い始め、最後で世代が繋がってたんだ！と合点がいった。
花ときんつばがつなぐ物語。

[もとさんの感想 · 2023年4月11日]

湊かなえさんは好きな作家の1人だか、その中でも1番好きな作品。切ないストーリーに涙が止まらなかった。読み終わった本は手放す派だが、この本はずっと大切に持っている。

[まっちゃんさんの感想 · 2023年3月26日]

絡まりあった鎖が解けた瞬間すっきりするかと思いきや新たなモヤモヤを感じて流石湊かなえだなとなった。Kが花を送り続けるのを隣でずっと見続けていたひとの最後の問が忘れられない。

[sallyさんの感想 · 2023年3月22日]

花、雪、月の節に分かれ親子3代の視点で描かれた物語。途中頭がこんがらがってしまし謎のKも分からなかったが最後でつながった感じ。再度読むと面白いそうなのでまた次の機会に読もうと思う。

[MIKIさんの感想 · 2023年2月20日]

これは面白い！
３人の話は時はバラバラだけど別々のようで繋がっている。そして花で繋がっている！まさに花の鎖！

[ゆりこさんの感想 · 2023年1月27日]

花、雪、月。
3人の女性が主人公となって物語が進んでいく。
最後に3人の女性の関係性が明かされる。
雪の主人公「美雪」の娘が月の主人公「紗月」、紗月の娘が花の主人公の「梨花」。
親子の名前のつながりで「雪月花」。
わかった時にじんと来てしまった。

北神陽介と森山清志のしたことは許せないけど、この小説を読むと優しい気持ちになれる気がする。

湊かなえさんといえばイヤミスの印象が強かったけど、この小説は爽やかで希望のある終わり方でもても良かった。

[タラさんの感想 · 2022年12月22日]

泣けた。湊かなえで1番好きかも。イヤミス苦手な人にでも勧めることができる良作。

[おはようまだねようさんの感想 · 2020年8月23日]

一章ごとにに三人の主人公のお話がでてきて物語が進んでいきます。

これまたよく考えられているなあというお話。
でも、前振りが長い感じが退屈してしまいました。
土台をしっかりさせるための前振りなのはわかるのですが話の展開が遅く感じてしまいました。

そして最後に差し掛かっても話の作りには圧倒させられるものの大枠は掴めるのですが、細かいところもあり、頭での整理が重要な、集中力がいる本でした。最近頭を使う本を読んでいなかったため私の力不足を感じました…。
やっぱり湊かなえさんの本は読み応えがあるなと改めて思いました。

[Astroswitchさんの感想 · 2019年10月23日]

親子三世代の話が縦にどんどん繋がっていく様は圧巻だった。それぞれの人生が深く、それが三代目へと繋がっていく。知らないと言っていた祖母も、実は知っていたのかもしれない。１つの事件がその後の人生を大きく変えていく。それは少しの偶然かもしれないし、故意に画策されたことかもしれない。その１つがここまで大きくなると、人生怖いな…と感じる。しかし彼らは、その時々の人生を精一杯生きてきただけだと思う。事件に巻き込まれ翻弄されながら、ただ流されるまま生きていた人達は、あの場所にはいなかったと思う。

[Tomさんの感想 · 2019年2月16日]

3世代につながる物語。
母の辿った人生。娘に思いは伝わってる。

著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』（『望郷』に収録）で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。