花の鎖 (文春文庫 み 44-1)

著者 : 湊かなえ

• 文藝春秋 (2013年9月3日発売)

感想・レビュー・書評

[ひげしゃちょーさんの感想 · 2021年3月29日]

物語の構成が素晴らしすぎる。各章それぞれも面白いけど最後に全てが繋がった時の驚きはすごいもの。

[lily white0000さんの感想 · 2020年7月10日]

読みやすく、普通に面白かった。どんでん返しというほどでもないけれど…最終的に筋に納得できて、読み終えられたのでよかった。読みながら腹の立つ登場人物も多かったけれど。笑




-------------以下、引用-------------
コマクサ
一日一頼み
泣いて解決することなど何もない。でも、目の前で思いきり泣かせてくれる人がいるのは、とても幸せなこと

[あかりさんの感想 · 2017年12月13日]

泣けました。
湊かなえさんの作品は、後味悪かったりモヤモヤ系が多いので、まさか泣くとは思わなかった。
途中、頭の中で関係図がごちゃごちゃになるけど、それもまた面白い。
湊かなえさんの作品の中で１番好きかも。

[mana0129さんの感想 · 2017年7月5日]

湊かなえさんの作品は
「Nのため」に続いて2作目になりますが、
今回の作品はとても優しくて暖かいミステリーでした。
全く繋がりがない3つの物語を同じ感覚で読み進めていく中で、必ず出てくる商店街や梅香堂のきんつばという言葉。
その言葉を何度も確認しながら物語の結末を紐解いていく感じがとても面白かったです。
後半から物語がどんどん動いてきて、
気になっていた真実がわかってくる感じは
さすが湊かなえさんだなぁと思いました。

[えりさんの感想 · 2017年5月1日]

最初は3人の女の子のストーリーがそれぞれ独立したものだと思ってたけど、徐々に繋がりが見えてきて、最終的には謎解きの答え合わせしてる感覚に。途中混乱した時は紙に図描いて整理しながら読んでた(笑)
面白かったし、色んなところに伏線が散りばめられててミステリーとしても楽しめたけど、もう少し湊かなえらしいイヤミス感があると良いなと思った。きんつば食べたい。

[mumさんの感想 · 2023年11月5日]

仕事がら、輸血や骨髄移植の話が出た時にずいぶん古い設定だなと思いました。ちょっと英会話スクールやホームページと時代が違うのか、と違和感がありました。しかし、それぞれの主人公を追いかけるのに精一杯でした。きんつばを選んだ理由がわかるまで、何回も読み返してみます。

[ありママさんの感想 · 2023年7月2日]

ストーリーがテンポよく展開していく私好みの作品で、内容も面白いしとても読みやすいです。
「花」「雪」「月」に分かれるストーリーがどのように関係しているのか、に注目しながら読んでいたので、すぐにどんな繋がりかわかってしまいましたが、あれこれ予想しながら読んでも楽しかったです。伏線はちょっとわかりやすいかなと思いました。3つのストーリーを繋ぐキーワードになっている花は、鎖というと重い呪縛のような印象だけど、気づかなかったけれど実はパッと咲いていた希望のような明るいものに思えました。

[ありちゃんさんの感想 · 2023年4月16日]

二度目が1番楽しめる物語。
半分ぐらい読んだところで違和感を感じ始めたが、最後には怒涛の答え合わせ。
色々な場面にヒントを散らしてくれているから、もう一回読みたくなる。
花の鎖をたどり寄せた先にあるのは、思っていたより複雑な話だった。一気読み推奨。
３人の女性が、それぞれの問題と向き合いながら凛と生きる姿は、とても美しく儚かった。

[もっちさんの感想 · 2022年1月5日]

3人の女性の視点で交互に書かれながら物語が進む。
毎年花を送ってくるKとは誰なのかを追っていくにつれ、全く関係の無いように見えた3人の女性たちのつながりも明らかになっていく。

[まるしょうさん · 2022/01/07]

ズバリの感想ですね、良く理解していますね、ボクには書けません

[すべてをまるくさんの感想 · 2022年1月3日]

近いようでなぜか遠い、離れたいけど離れられない、鎖のように巻きついている人間関係を表現した作品でした。湊さんはベテラン先生なのでやはり文章は読みやすいですが、読みやすいあまりに文章の構成の奥深くに潜む、それぞれの人間関係の複雑さを見落としてしまいそうです。最後の方に鎖がキツく締められて読んでいるこちら側も徐々に混乱するような印象でした。物語としてのラストの盛り上がりはあるものの、私は少し淡白に見えました。人によって色々な解釈があるのかもしれません。

著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』（『望郷』に収録）で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。