- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167860011
感想・レビュー・書評
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同郷の湊かなえさんの作品を初めて読みました。
イヤミスの女王と言われているので、実は少し敬遠していたのですが、今作はそこまでじゃないとの感想をみて手に取った次第です。
「花の鎖」には3人のヒロインが登場します。
その3人の話がそれぞれ交互に語られるんですが、最初はコロコロと場面が変わるので混乱しながら読み進めました。
途中から「もしかしてこういう事?」と推理するのが楽しくなって、たびたび手を止めては考え、まるで湊さんに挑むような状態に……
湊かなえさん……すごいですね。
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単行本を何年か前に読んでいるので、
再読しました。文庫本は苦手です。
記憶を手繰らせるように読みました。
やっぱり湊かなえはいい。特にこの話は
場面が目に浮かんでくる本。
毎年花束が送られて来る、という設定。
渓谷での事故は、印象強い。が、納得いかない。
卑怯じゃないか!腹だたしく思う。
和菓子屋さんを登場させるのは、趣が
あるし、雪月花というのも雰囲気を、
一層良くしていると思う。 -
初心者的には読みにくいというか、難しい。。
いつのだれのなんの話をしてるのか?を把握できないと前半つらい。
最終章も、頭の中で整理しながら繋がる感じ。
これは2回目読む方楽しそう、でもちょいと頭が疲れたので、別ジャンル挟んでリセットしよーと。 -
花や和菓子や山、それぞれに関わる人物からヒントを得て謎を解いていくミステリー。
和哉と陽介の関係性が複雑でわかりにくかった。でもそれを紐解くことでこの話を進めることができた。
人の気持ちが花のように結ばれて、一つの輪、花冠になるような話だった。 -
緻密に構成されたストーリー、所々で出てくる「きんつば」と「りんどう」、それぞれの文章から漂う雰囲気も少しずつ違っている。どうやったらこんな素敵でよくできた話が描けるんだろう。
湊かなえさんの中でも読後感が重く暗くならず、でも決して軽いわけでもなく、温かく読めた。 -
淡々と読んでたら、最後の最後でバタバタと真実が明らかになる。3人の物語で登場人物が多いせいか
、一回ではイマイチ理解できないところもあった。
悲しいお話しなのかな〜。
でもお花が関係する物語って素敵。 -
「花」「雪」「月」というサブタイトルで、梨花、美雪、紗月という三人の女性の物語がそれぞれ交互に書かれている。この三つの物語がどのように繋がっていくのか読み進めていくと、ラストで三つの物語が一つの物語になっていて、伏線や構成の巧みさがすごいと思った。
湊かなえさんの代名詞 "イヤミス" という感じはあまりなく、同じ「母と娘」というテーマの『告白』が「黒」だとすれば、『花の鎖』は「白」だ。『告白』とはまた違った女性の強さを感じとれた。
「人って思いがけないところで繋がっていて、一度その鎖を断ち切っても、別のところで繋がっていたりするんですよね」というセリフ。ある血族の愛憎劇とも本作のテーマとも言える、少し切ない一文だった。 -
途中までこの仕組みに気づかず
正直混乱も感じながら読み進めていた。
次第に状況が見えてくると先が気になってしょうがなく
後半はあっという間に読んでしまった。
全てが繋がるラストが心地よく
これまでの混乱は綺麗になくなった。
読み終わった後、もう一度読み返したくなる作品。
350ページ(文庫) -
3人のヒロイン、“花“、“雪“、“月“の話が同時に進むので、初めは、「頭が追いつかないー」ってなるが、途中から理解が追いつき、最後には色々繋がって「なるほど」。本書に出てくるきんつばを食べてみたくなった。