64(ロクヨン) 上 (文春文庫 よ 18-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167902926

感想・レビュー・書評

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  • 一つの事件での警察の過ちから、警察内部のドロドロした組織体質を暴いていくミステリ。
    話自体は面白いと思うけど、初めの40頁位なかなか入り込めず読み進めるのが辛かった。その後も凝縮すれば数行で済みそうなことを延々と水増しして語っている感があった。。
    上巻は二渡が尾坂部の自宅を訪問しているところを三上が追跡して目撃するまで。

  • 古本屋さんでいつも目につき気になって買った一冊

    県警察内部の話だった

    刑事部と警務部の権力争い

    警務部とマスコミとのイザコザ

    主人公の家庭の問題

    64と呼ばれる過去の事件を解決する話かなと勝手に思っていたがぜんぜん違った。

    読み始めはなんだか難しい話かなとも思ったが、読み進めていくと緊迫感があり、先を早く知りたくなってきた。

    裏表紙に「後編で待ち受けるD県警史上最大の危機」と書かれている。
    下巻はもっとすごい事が起きるみたいなので楽しみになった小説でした。

    最大の危機
    上巻読んだだけで思うのは危機は起こさなくていい危機を警察の人たちで起こしている感じがする。

  • 昭和64年に起きた事件の時効を前に、当時事件に関わっていた三上が警務部広報官として、刑事部との板挟みになる。

    実の娘もいなくなり、事件と関連するのか、少しずつわかってくる。

    関係者一人一人が64の波に翻弄される。個人のミスから会社ぐるみの犯罪へ拡大させるのは、個人のエゴや保身からである。

    64と家族の心の動きが丁寧に書かれている。

  • わずか7日間の昭和64年に起きた誘拐事件、通称「ロクヨン」。

    未解決のまま時効が目前に迫った時、警務部と刑事部それぞれに不穏な動きが…。体は警務部、心は刑事部の三上はふたつの間で激しく揺れ、もがきながら必死に真相へ近づこうとする。

    事件後、所在不明になった刑事、引きこもりになった科捜研の青年、一度も異動のない刑事、署長になった自宅班の班長、そして警察を拒む被害者家族。14年間彼らは何を思い生きていたのか。幸田と柿沼の関係を思うと切なくなる。彼らが隠してきたものとは。それがわかった時三上はどう動く…。

    最初の150ページは全然進まなかった。娘さんの家出、不本意な人事異動で辛いのはわかるが、あのイライラにはうんざりした。娘さんの家出の原因は三上にもあると思う。平手打ちはまぁいいとして、女の子にグーパンチありえないでしょう。「補欠野郎が」などと、人を見下す三上がどうしても好きになれない。

    でも、ロクヨン事件が動き出してからはどんどん面白くなってきて、人と人の気持ち、繋がり、やはり私は人間ドラマが好きなんだと改めて思った。

    警務部対刑事部、広報室対記者もかなり熱く、警察小説・男社会が好きな人には読み応えたっぷりの作品だと思う。

  • 下巻を一気読みするための試練かな。
    内容は悪くないが読む速度が上がらないのも事実。
    上巻なくして下巻なし!

  • フレーズは短めでテンポは良いのですが、話が複雑でなかなか読むスピードが上がりませんでした。

  • 誇りを持って仕えてきた刑事の仕事から、警察の広報と言う立場に異動させられ、新聞記者を始めとするメディアとの攻防や、刑事部との軋轢に悩む三上には、父親似の顔を醜いと嘆き家出した一人娘がいた。

    娘を探索するために魂を売り渡し、望まない仕事に四苦八苦する三上の前に、ロクヨンという符丁が過去の亡霊のように立ち現れる。

    元号が平成に変わる前のわずかな期間存在した昭和64年に起きたD県を震撼させた事件。時効も近づき、もはや過去となりつつある事件が、今、なぜ再び注目をされているのか。

    上巻のラスト近くには衝撃の事実も明かされ、物語は一体どこへ向かうのか、混迷を極める。

    絡まったままの糸玉がいくつもあり、どう解きほぐされて像を結ぶのかが楽しみだ。

  • 感想は下巻で。

  • 文体が合わないのか、読み進めるスピードが遅い。
    次の展開が気になるあまり、斜め読みしてしまい、戻ってしまって、さらに遅く。
    早く下巻に読み進めたいのに。

  • 登場人物が多く、何人か覚えてなくて後半戸惑った。
    マスコミとの攻防は
    興味がないとちょっとじれったくなる。

    ロクヨンのことが気になる読み手としては、
    事件がなかなか動かないので
    下巻に期待です!

著者プロフィール

1957年東京生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、1998年「陰の季節」で松本清張賞を受賞し、デビュー。2000年、第2作「動機」で、日本推理作家協会賞を受賞。2002年、『半落ち』が各ベストテンの1位を獲得、ベストセラーとなる。その後、『顔』、『クライマーズ・ハイ』、『看守眼』『臨場』『深追い』など、立て続けに話題作を刊行。7年の空白を経て、2012年『64』を刊行し、「このミステリーがすごい!」「週刊文春」などミステリーベストテンの1位に。そして、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞(翻訳部門)の最終候補5作に選出される。また、ドイツ・ミステリー大賞海外部門第1位にも選ばれ、国際的な評価も高い。他の著書に、『真相』『影踏み』『震度ゼロ』『ルパンの消息』『ノースライト』など多数。

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