おちくぼ物語 (文春文庫 た 3-50)

著者 :
  • 文藝春秋
3.84
  • (20)
  • (32)
  • (20)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 289
感想 : 31
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167903503

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 長孫が読みたくて購入した本。孫のあとで読みました。孫はこの後どんどん古典小説にはまっています。私はまあまあ面白いとも思いましたが、
    昔昔、源氏物語に若い女性がはまり、みんな読んでいました。今は瀬戸内寂聴さんだけれど(孫の読の読むのは)私の時はやはり女流作家の…思い出せない

    田辺聖子さお訳は、わかりやすくてとてもおよかったです。

  • 平安時代の物語ということで高貴なイメージがありましたが、所々笑えるところや汚い場面もあり、いい意味で親しみやすく人間味の強い話だなぁと思いました。ただ一人の女性をまっすぐ愛する男性が理想的すぎるので、きっと作者は女性だろうな…私もこんな男の人に出会いたい…と遠い昔に生きていた方ながら共感を覚えずにはいられません。
    田辺聖子さんの訳もすごく読みやすくて驚きました。古典初心者なので助かります。本当に読んで良かったです。

  • いのまたむつみさんの表紙イラストがかわいい。日本版のシンデレラ物語として有名な古典。田辺聖子訳は今となってはちょっと古く感じる部分もあるけど、アレンジも読みやすく、おもしろかった。阿漕の働きがすごい。好きなキャラです。

  • 想像以上に面白かった。
    解説は『ガラスの仮面』の美内すずえさん。

    正にシンデレラストーリー。

  • 資親さんと四の君さんが幸せになってるだけで素晴らしく感じてしまう。
    それにしてもお父様の主体性のなさよ。
    みんなから耄碌じじい扱いされてしまって…。
    でも、この時代の耄碌じしいさんだから、実際今の感覚だと若いんだろうな。何歳ぐらいなんだろうな。
    相変わらず見栄が支配する世界だけど、とりあえずハッピーエンドにしてあって良かったよ。

  • 高貴な生まれだが、母親が死んでしまったため
    義母にこき使われる日々をおくるお姫様。

    平安版シンデレラ、というのには納得な状況ですが
    親指姫も混ざっているような状況です。
    本人にはまったくもって駆け引きするつもりはなかったでしょうが
    うまい事作用して、向こうは夢中。
    そしてうまい具合に、邪魔をしそうな人物はいなくなる。

    わりと序盤ですべてが整うわけですが、それから先
    義母の奮闘(?)によって、また色々と大変な状況に。
    この時代ですから、自力で逃げる、という手が使えないので
    じりじりとすか事が進まない。
    そのおかげで、よし! という状態で出ていく事が。

    本人ではなく、周囲の人間が仕返しをしているのも
    異母妹が幸せをつかんでいるところまであるのも
    風呂敷きれいにたためて、納得する読後感でした。

  • 最高!最近は、原作訳だけじゃなくて、小説風とか漫画になってるから、古典も親しみやすくなったね✨

    姫を助け出すシーンは、
    ハラハラして一気に読んじゃった( ´∀`)
    ヒロインの姫も好きだけど、阿漕という女房が一生懸命で大好きだ...!

    日本語とか和歌の訳とか、いいまわしとか...分かりやすく砕くと物足りなさがあったりするけど...。
    この本はその辺も丁寧に訳してあって良かった◎

    古典初めての人も文春文庫は
    普通の物語調だから読みやすくてオススメ!✨

  • 途中までは、その性格にいらっとするところはありつつも、おちくぼや阿漕を応援していたのだけど、だんだんいらいらの方が強くなり、後半の仕返し編は、読むのがちょっとしんどかった。 田辺さんの現代語訳にも時代があるのだと思う。 40年も前のものだから。 源氏物語を思わせる部分は、こちらが原典かな。 前半の阿漕帯刀コンビはすごく好き

  • こりゃダメでした。超速読で。

  • 話はおもしろかったけど、合間合間に、読者に語りかけるナレーター的文章が入るのが、物語に没入してるところから醒めてしまうので、毎回萎えました…。
    まさに「和製シンデレラ」という表現が合う物語でした!
    やっぱり、いまの価値観にあわないし、小さいころに読んでいれば純粋に受け入れられたのですが、いまでは、ヒロインの性格が現実離れして感じてしまいますね、できすぎているというか、、
    でもそれは「いま」だからそう感じてしまうのであって、この物語の時代の価値観ならとても受け入れられたんだろうな、と

全31件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

田辺聖子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×