- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167906474
感想・レビュー・書評
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前作に比べて重い展開が続くが、いつも通りの千葉さんと山野辺夫妻のちょっとズレたやり取りが唯一の和みポイントで、クスッとできた。作中に出てきた“寛容”と“不寛容”の話については、色々考えさせられる。タイトルの“浮力”の意味も最後にわかり、読後感も悪くない。
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死神の精度が面白かったので、こちらも気になって読んでみました。やはり千葉のキャラクターが良いので、飽きずに最後まで楽しく読めます。終わり方も納得ができて好きでした。
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『死神の精度』を読んだので、本書に進む。今回は長編。ベストセラー作家・山野辺の娘がサイコパス・本城に殺害され、その復讐に燃える山野辺に死神・千葉が1週間の調査に訪れるという悲劇的な設定。なのだが、異化効果のおかげで読者は楽しく読めるのが、この小説の良いところ。憎々しさMaxの本城にも別の死神の調査が入っており、最後に死神の判定が(読者にだけ)爽快感を味わわせてくれた。『浮力』にはいくつかの寓意が込められているのだが、この物語の終盤の、山野辺と千葉の会話にニヤリとさせられた。
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人間には不可能な倍率で物を見たりすることができる設定。感覚の解像度が違う。そのズレが面白い。
伏線回収が巧みなため、読みながら予想するのが楽しい。痛快。 -
再読。死神の千葉さん第2弾。とある事件の犯人と復讐をする被害者、そこに千葉さんが巻き込まれにいって…。結構前に読んだので、忘れてる部分が多く改めて楽しめました。千葉さんとの言葉遊びはサイコーです。
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このキャラ…本城…。
マリアビートルの王子だ。
そして千葉さん!相変わらずのおとぼけキャラで大好きです。カッコいいビジュアルを想像をしてしまう。
ホントにホントのラストまで引っ張られました。
ラストは…そうか。山野辺さんは…。