- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167917692
作品紹介・あらすじ
現代を代表する人気作家たちが、猫への愛をこめて書き下ろす猫の小説集第二弾。
猫が一生に一度だけ、人間の言葉をしゃべる⁉ 雑誌編集者の九美が動物病院の先生に取材に行き、そこで出会ったものとは…(村山由佳)
野良猫ニャアをめぐっておきた、家族総出のドタバタ劇の行方(阿部智里)
妊娠した姉から預かった猫との生活に、私の人生観が変わりだし…(望月麻衣)
ほか、有栖川有栖、長岡弘樹、嶋津輝、カツセマサヒコら、7人が登場する、オリジナル・アンソロジー。
感想・レビュー・書評
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オール讀物2021年5月号特集「猫が見ていた」から、村山由佳:世界を取り戻す、有栖川有栖:江神シリーズ女か猫か、長岡弘樹:双胎の爪、阿部智里:50万の猫と7センチ、嶋津輝:猫とビデオテープ、カツセマサヒコ:名前がありすぎる、望月麻衣:猫の王子様と幸せな侍従、の7つの短編を2021年10月文春文庫から刊行。村山さんの、猫が一度だけ人の言葉を喋るという話が面白い。安倍さんの猫をめぐるコメディや望月さんの猫に寄せるストレートな思いの話は、楽しい。長岡さんは、後味の悪いお話でインパクトありました。それなりに良くできたアンソロジーです。
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「世界を取り戻す」雑誌編集者の九美が取材で行った動物病院で出会ったのは。
「50万の猫と7センチ」野良猫ニャアとのドタバタ生活。
この2つが一番好き。
「猫とビデオテープ」十年ぶりに見た旧友の名に思い出がよみがえって。
権田が「私」に渡したかった中身に笑ったー。美しいよし子こさん見てみたい。
「幸せなシモベ」妊娠した姉から「王子様」ミャオを預かることに。
人見知りで不愛想なのといじけて愛想がないのは別、という言葉にハっとなった。確かにそうだ。自分を偽らずに自分でいる。猫からの教え。 -
「母親」である部分は私の中の一部であって全部じゃない。
「母親」を全うするだけでは埋まらない空洞があって、「妻」を加えてみても、まだ埋まらない。 -
猫ちゃんに纏わるお話7つ。有名な作家さんでも猫のことになるとメロメロになっちゃうのかなとか、よく耳にする生態も改めて文字にすると可愛さが倍増するのかなとか。とにかく猫愛が溢れてくるのが面白かった。長岡さんのミステリーもさすが怖いところをえぐってくる。本質はいかに。
真実は知らない方が幸せということもあるらしい。箸休め的に色々なお話が読めてよかった。 -
動物病院の院長から、猫は一生に一度だけ人間の言葉
をしゃべるという話を聞いた主人公が、余命幾ばくもない
老猫を引き取ることに…。(村山由佳「世界をとり戻す」)
その他、有栖川有栖や阿部智里など、現代の7人の作家
が「猫」をテーマに描いたバラエティ豊かなアンソロジーで
す。 -
初めて読んだアンソロジー。
『猫』とつくものは何となく読んでしまう。だけど、中にはちょっと好みじゃないのもあってパスしてしまったものも…。
村山由佳さんの『世界を取り戻す』はよかったです。 -
世界を取り戻す 村山由佳/女か猫か 有栖川有栖/
50万の猫と7センチ 阿部智里/双胎の爪 長岡弘樹/
名前がありすぎる カツセマサヒコ/
猫とビデオテープ 嶋津輝/幸せなシモベ 望月麻衣
ねこ ネコ 猫 猫だらけ キャーー!
みんな可愛い奴らですハイ -
村山由佳を読み終わり、有栖川有栖の途中にて脱落。
猫のアンソロジー、期待しすぎたかな。
最初の2作品の細かなところに引っかかってしまって行き詰まった感。
私の後に予約が多数についていたので早々に次の方に流すことに。
また在架になったら続き読もう。気が向いたらだけど。
https://books.bunshun.jp/articles/-/6634