満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~ (文春文庫 も 29-23)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167917920

感想・レビュー・書評

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  • 望月麻衣『満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~』
    2021年 文春文庫(文藝春秋)

    『満月珈琲店の星詠み』シリーズ第3弾。
    今までの西洋占星術のテーマ、ベースは同じだけど、今までとはかなり違った展開となっていました。
    登場人物は今までのシリーズとつながりがあり、そうだったんだ!という伏線回収にもなっていて興味深かったです。
    何より本作は恋愛小説、家族小説のような〝愛〟に溢れる小説となっていました。
    読んでいて途中で『満月珈琲店の星詠み』シリーズということを忘れてしまうくらい。
    そして良かったと思えるエンディング。
    優しく魅惑的なドリンクやスイーツとともに、今回もほっこり、そして愛により心温まる素敵な物語でした。
    4作目も購入済で、しかも12月6日には新刊の5作目も発売されるので、このまま一気に第4弾も読みたいと思います。

    #望月麻衣
    #満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~
    #桜田千尋
    #文春文庫
    #文藝春秋
    #読了

  • 賛否両論ありそうだけど、私的にすごーーーく好きな作品。
    藤子が、人としてとても魅力的。

    シリーズ3作目。シリーズものなのに、予想を裏切られる展開にワクワクした。もはやファンタジー。

    こんな世界線があってもいい。
    自分を偽らないこと、自分を大切に、正直に生きることの大切さを教えてくれる一冊。夏にぴったり。
    これを読むと、父母ヶ浜に行きたくなります。

  • 3.6

  • 今回は占星術の細かな話はなく、前作よりも話がスッと頭に入ってきた。

    1人の作家と、彼を支えた女性の絆の物語。人にとって大事な人間関係は恋愛だけでなく、家族だけでもなく、心で想いあう人がいることである。
    一度は別れてしまった二人が再会した理由は、海王星の遣いであるサラと、ライオンズゲートが開いている特別な期間の力。未来と現在と過去を同時に見渡せる不思議な空間に、今宵も満月珈琲店のトレーラーがお客様を招き入れる。
    SF的な展開はありながらも、相手に想いを伝えたいという強い気持ちに勇気をもらった。
    登場人物の一人である沙月(女優)のアフォガートの話を覚えていなかったので、前作を読み返したくなった。

  • 人と人との縁。そして、自分の行動や気持ち次第で、変化していくということが現れたお話。
    川田さんと鮎沢くん、2人の思いと関係性が読み進めて明らかになるのが面白かった。

  • 海王星がテーマらしく、夢のあるお話でした。
    占星術的な願いを叶える方法も織り込まれていて、
    物語の世界に入りながら、自然と占星術の世界観を習得していける気がします。

  • 1作目とも2作目とも、少し違う雰囲気(作風)に思いました。
    今回も、前作を読んでいた方が楽しめるけれど、読んでいなくても分かるようになっている内容でした。

    「大きな愛」がテーマです。
    登場人物たちそれぞれの心中がどんどん明らかになっていく様子、最後はぽっと心が温かくなる終わり方をするところ。
    満月珈琲店シリーズの好きなところだなぁと改めて思いました。

    私も、私の言葉が「人の心に届きやすい言葉」でありたいと思う。
    だからこそ、自分に正直に、回りくどい言い方はせず素直に気持ちを伝えていきたいと思いました。

  • 3冊目も心が休まる物語だった。
    本音を認めること、その本音を発している自分に事情を説明すること、決意表明すること。これは自分かけている部分かもしれない。前作を読んだ際、「自分の本当の願い事、、、分からないな」。未だに分からないが、まずは自分の本心を認め、蔑ろにしないことを目標にしたい。自分勝手な『被害者』となって生きにくい人生にするより、納得した生きたかをしたいと思った。大袈裟かもしれないが、生き方に迷っている自分にピッタリな作品だった。

  • シリーズ第三弾。
    今回は、星詠みの専門的な記述が少なかったせいか、感情移入し易かった。
    人生は選択肢の連続で、選ばなかった方の人生、選んだ方の人生、それらが無数に枝分かれしていて、全てがどこかに存在している。
    そういうことが、とてもイメージし易い物語だった。
    大切な人とは、言葉を交わすことが大事。
    それでも、相手が同じように考えてくれなければ難しい。
    この物語は、そんな「二人」に少しだけ手助けすることで幸せへと上昇する。
    とても素敵な巻だった。

  • 毎回のことですが、このシリーズは心がほっこりする物語が展開されます。本作はちょっぴりパラレルワールド的な要素も含まれていますかね。作家・二季草先生と沙月の関係は序盤でなんとかくわかってしまいましたが、それでも登場人物それぞれの過去にスポットをあてたストーリーに引き込まれてしまいました。先生と沙月の関係が気付きつつ読み進めると、途中に登場する伏線に気づいてちょっぴりにやりとしたり…。

    あと、沙月の会話に一度だけ登場する中山明里は本シリーズの一作目に出てきませんでしたっけ? そんなところでも作品同士のつながりがあり、今後それぞれの登場人物のコラボも見られるのか、と気になりますね。

    惑星同士の会話部分は相変わらずついていけませんでしたが…。

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著者プロフィール

北海道出身、現在は京都在住。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞を受賞し、デビュー。2016年「京都寺町三条のホームズ」で第4回京都本大賞を受賞。「京都寺町三条のホームズ」「京洛の森のアリス」「わが家は祇園の拝み屋さん」「満月珈琲店の星詠み」「京都船岡山アストロロジー」シリーズなど著書多数。

「2023年 『京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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