満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~ (文春文庫 も 29-23)
- 文藝春秋 (2021年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167917920
感想・レビュー・書評
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望月麻衣『満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~』
2021年 文春文庫(文藝春秋)
『満月珈琲店の星詠み』シリーズ第3弾。
今までの西洋占星術のテーマ、ベースは同じだけど、今までとはかなり違った展開となっていました。
登場人物は今までのシリーズとつながりがあり、そうだったんだ!という伏線回収にもなっていて興味深かったです。
何より本作は恋愛小説、家族小説のような〝愛〟に溢れる小説となっていました。
読んでいて途中で『満月珈琲店の星詠み』シリーズということを忘れてしまうくらい。
そして良かったと思えるエンディング。
優しく魅惑的なドリンクやスイーツとともに、今回もほっこり、そして愛により心温まる素敵な物語でした。
4作目も購入済で、しかも12月6日には新刊の5作目も発売されるので、このまま一気に第4弾も読みたいと思います。
#望月麻衣
#満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~
#桜田千尋
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賛否両論ありそうだけど、私的にすごーーーく好きな作品。
藤子が、人としてとても魅力的。
シリーズ3作目。シリーズものなのに、予想を裏切られる展開にワクワクした。もはやファンタジー。
こんな世界線があってもいい。
自分を偽らないこと、自分を大切に、正直に生きることの大切さを教えてくれる一冊。夏にぴったり。
これを読むと、父母ヶ浜に行きたくなります。 -
3.6
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今回は占星術の細かな話はなく、前作よりも話がスッと頭に入ってきた。
1人の作家と、彼を支えた女性の絆の物語。人にとって大事な人間関係は恋愛だけでなく、家族だけでもなく、心で想いあう人がいることである。
一度は別れてしまった二人が再会した理由は、海王星の遣いであるサラと、ライオンズゲートが開いている特別な期間の力。未来と現在と過去を同時に見渡せる不思議な空間に、今宵も満月珈琲店のトレーラーがお客様を招き入れる。
SF的な展開はありながらも、相手に想いを伝えたいという強い気持ちに勇気をもらった。
登場人物の一人である沙月(女優)のアフォガートの話を覚えていなかったので、前作を読み返したくなった。 -
人と人との縁。そして、自分の行動や気持ち次第で、変化していくということが現れたお話。
川田さんと鮎沢くん、2人の思いと関係性が読み進めて明らかになるのが面白かった。 -
海王星がテーマらしく、夢のあるお話でした。
占星術的な願いを叶える方法も織り込まれていて、
物語の世界に入りながら、自然と占星術の世界観を習得していける気がします。 -
シリーズ第三弾。
今回は、星詠みの専門的な記述が少なかったせいか、感情移入し易かった。
人生は選択肢の連続で、選ばなかった方の人生、選んだ方の人生、それらが無数に枝分かれしていて、全てがどこかに存在している。
そういうことが、とてもイメージし易い物語だった。
大切な人とは、言葉を交わすことが大事。
それでも、相手が同じように考えてくれなければ難しい。
この物語は、そんな「二人」に少しだけ手助けすることで幸せへと上昇する。
とても素敵な巻だった。