満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~ (文春文庫 も 29-23)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167917920

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズの虜になりました。。
    心が優しくなる本
    大事にしたいと思います。

  •  前2作よりも占星術の説明が少なく物足りなかった。1作目に登場していた人物も朧げながら覚えていた。甘酸っぱいラムネに彩られた人気作家と後の人気女優の母との恋物語。長編だったせいか満月珈琲店のトレーラーの出番はあまりなく、毎回楽しみにしているメニューも少なめ。今年のライオンズゲートの期間はエネルギーを意識して過ごしてみようかな。

  • みんな幸せになるから良いですね。内容的には一番好き。

  • シリーズ3作目

    1作目に登場した鮎川沙月が不倫の謝罪から3年
    新たな相手を母親に紹介しようと実家の香川に向かうが、そこで待ち受けていた状況は……
    彼女の母の過去やその相手の物語

    自らの本当の気持ちを押さえつけていた藤子
    創作能力の限界を感じた作家の二季草の事故の理由


    海王星の遣いのネプトゥヌスが登場
    夢や創作、隠されているものを司るとされており、個人には過分な影響を与える程のエネルギーが巨大らしい
    そんな存在が特別に満月珈琲店を手伝う理由とは?

    多次元の世界があって、それぞれが過去も未来も影響し合っているという考えは好き
    ふとした胸騒ぎや、決意を後押しされるような感覚は、他の次元や未来過去の自分からの想い


    あと、自分の気持ちを素直に認識する重要性に関してのセリフもよい
    -----------------
    「嘘をつくつかないの話ではなくて、心を偽っていなかった。偽りのない言葉には、歪(ゆが)みがない。だから人の心に届くんです。」
    -----------------

    運気が滞る最大の原因は、「自分を偽る」こと
    前作でも自分の望みと、それを踏まえて選択した事を含めて自分の責任とする事が書かれてあった
    今回は過去の自分への応援、または未来からの後押しなどもありえるようになっているんですね



    「恋愛感情なんて大きな愛の中のひとつでしかない」
    というセリフも好き
    二人の間の「愛」は隣人愛のフィリア、もしくは家族愛のストルゲーに近いものなんじゃなかろうか


    ネプトゥヌスが特別に手伝った理由も最初から読み返すとちゃんと書いてあって、構成が上手い


    ちなみに、今回は西洋占星術に関する話題は少なめ

  • 1作目で不倫騒動を起こした女優、鮎川沙月とその母親川田藤子、交通事故で意識不明の重体になった作家の二季草渉、三人の人間関係とその生き方に焦点をあてたお話。日本のウユニ塩湖と呼ばれている父母ヶ浜を舞台に8月8日の「獅子の扉」が開く時期に満月珈琲店のトレーラーカフェがOPENする。星詠みの話は相変わらずさっぱりでしたが、走馬灯の話や無限にあるフィールドを選択するのは自分自身というのは納得でした。父母ヶ浜には実際にトレーラーカフェが出店しているので表紙の絵はイメージそのままでよかったです。

  • 22.10.09読了
    これは満足。1冊でいろーんな人の思いが知れて、満足度が高い。結局心を押し殺しても負担にしかならないんだなーと。素直な気持ちで、落とし所をつけれないなら、心を優先すべきだとそう感じる内容だった。

  • あの時のあの言葉が今の自分も救ってくれている。
    鮎沢君は出会いで特別な存在と言われ、
    親の言うとおりにすることを優しいと言われ、
    恋愛感情は大きな愛の中の一つと言われ、
    その全部をひっくるめて愛してると言ってくれる藤子に救われている。
    そこに恋愛感情はなくても、会いたいと切実に願うほどに藤子を求めている。
    それは藤子が鮎沢君を肯定してくれる存在だから。
    それは子供である沙月にも受け継がれて、
    すべてを肯定してくれるマネージャーと結婚を決めている。
    シリーズで繋がっているのが面白い。
    特にこの3冊目の鮎沢君と藤子の関係が好きだった。

  • ほっこりしたい時に読みたい1冊。


    自分の人生をよりよいものにしたいのなら

    自分を蔑ろにしない

    他人のせいにせず自分が決めたことなのだと、自分の気持ちを素直に受け止める

    とてもシンプルだけど、そこが難しい……。

    気持ちをリフレッシュしたいときに、コーヒーを飲みながらまた読みたいです(*^^*)

  • 前作からほんのりと続く世界観が好きです。

    今回は海王星の遣いサラの力が強すぎるのか
    もともとファンタジー的な要素もありましたが
    時空を曲げてしまうほどのサラの力に
    なかなか強引というかあれっあれっ?って
    感じのストーリー展開で話に置いて
    行かれそうになったけど、サラがトランプで
    例えて説明した内容に納得。そう考えると
    今の自分も他の世界線の自分に影響したり
    未来や過去の自分に影響するって考え方も
    面白いなぁ~と思いました。

    ラストにも出てくるサラが言う「結局、自分を
    幸せにできるのは、自分だけなんだよね。」
    って言葉にあぁ~結局はそう言うこと
    なんだよなぁ~と深く納得。

    しかし鮎沢の結末・・・なんか最近読む本に
    多い展開でそれが悪いとか言うことではなく、
    あれっ?またか!と思ってしまった。

    桜田千尋さんの書かれたイラストと
    望月麻衣さんの不思議でいて素敵な
    世界観に引き込まれた1冊でした。

  • この本を読んで前向きになれましたヽ(*´∀`)ノ

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著者プロフィール

北海道出身、現在は京都在住。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞を受賞し、デビュー。2016年「京都寺町三条のホームズ」で第4回京都本大賞を受賞。「京都寺町三条のホームズ」「京洛の森のアリス」「わが家は祇園の拝み屋さん」「満月珈琲店の星詠み」「京都船岡山アストロロジー」シリーズなど著書多数。

「2023年 『京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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