ジブリの教科書3 となりのトトロ (文春ジブリ文庫 1-3 ジブリの教科書 3)
- 文藝春秋 (2013年6月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784168120022
作品紹介・あらすじ
森へのパスポートはどこ?あのへんな生き物って、そもそも何なの? あさのあつこ、半藤一利ら豪華執筆陣が、不思議な魅力に満ちたトトロの秘密を解き明かす。
感想・レビュー・書評
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気になっていたジブリの教科書。
まさに教科書でした。
制作秘話。
監督インタビュー。
美術、原画、仕上、録音演出、音楽担当の方のインタビュー。
宮崎監督とお父さん役の糸井重里さんの対談。
宣材コレクション。
読んでいると「となりのトトロ」が見たくなると同時に、「火垂るの墓」のことも知りたくなってくる。
同時上映だったこの2作品を比較する話がとても多かったから。
「火垂るの墓」の教科書も読みたいな。
あ、あと「パンダコパンダ」が見たくなった。
「となりのトトロ」は宮崎監督の作品の中では1番好きな映画。
インタビューなんて読まなくても十分楽しめるんだけど、好きなものの話って楽しいだけじゃなくて嬉しいからやめられない。
大好きな作品のことを知りたい!という知的好奇心を満たしてくれる教科書。
こういう教科書なら授業の進行を待たずに読み切れる(笑) -
美術の描き込みの細かさや子どもの動きのリアルな表現に大人になってから気づき感動した。本書でも何度観てもワクワクする、楽しめるという声が多く掲載され、深読みせず難しいことを考えずに楽しむのが一番な作品だと実感。糸井さんとの対談は前回読んだ時はほぼ理解できなかったのだが、少しわかるようになっていた。「となり」という関係性が良い。観賞後に涙した理由、感動した理由を自分に問いかけることを日頃からしてはいたけれど、もっと意識的に考えよう。
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トトロについて、制作者へのインタビューや考察、ゆかりのある人たちのお話など。こんなにもいろんなことを考えて作られているなんて。おもしろい。子どもの頃にトトロに出会えてよかった。こういうアニメがあってくれてよかった。ちょっとこの休みにまた観ようと思う。トトロはいるんだ、たぶん。
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制作の裏側や作品の考察が書かれている本。制作陣のインタビューは見る価値あります。
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藤森先生の「人間の住まいに、お化けはどう住んだか」論。和洋併置式の家の話を読んでいて、築60年の実家の洋室もけっこうモダンだったかも…と思ったり。
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先入観とは恐ろしいもので、本書カバーは宣材ポスターなのだが、トトロの隣に立っているのがサツキでもメイでもない「一人の少女」であることに初めて気付かされた。鈴木プロデューサーの制作秘話は面白かった。元は女の子は一人だったが、同時上映『火垂るの墓』の上映時間延長に対抗して姉妹にしたという話が可笑しい。単なる郷愁ではなく、時代時代の子ども達へのメッセージとして描かれたトトロという視点で今度は見てみよう。宗教学者、口承文芸学者の解説は穿ち過ぎて冗長な面もあるが、違う角度からのアプローチは興味深い。
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おもしろい!色んなプロのかたがそれぞれ色んな視点から観ている、それをその人の言葉で書かれていて本当に面白く興味深い!ますますトトロが好きになった。
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<閲覧スタッフより>
『新世紀エヴァンゲリオン』、『千と千尋の神隠し』など。あのアニメの主人公やあのアニメ監督の心の動きが分かります!
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所在記号:文庫||778.7||シフ
資料番号:10220967
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うーん、宮崎 駿が理屈を積み上げて考えて作られているお話だけに、いくらでも、難しいことを話せるのですが、難しいことを話せば話すほど、嘘くさくなって離れているのが面白いですね。
トトロを見た子どもって、これをそんなに昔の話としてではなくて、割と今の近くにある話(まあ、近くなくても車でちょっと行けば見つかるような場所)のとして受け止めているのだと思います。
多分、そうでなければ、のめり込めない。
でも、そんな風に受け止められない、まったく意味がわからないという世代が、もしかしらもうすぐ出てくるのかもと思ったりもします。
ポスターの女の子はダレ?
という話とかが、とても面白い。
言われてみるまで、まったく気づかなかったです。