クリスマスのぶたぶた

著者 :
  • 徳間書店
3.89
  • (11)
  • (10)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 79
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198614522

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大幅に季節はずれであることは重々承知の上で。。。

    読書でちょっとざんねんな気分を味わったあとには
    やっぱりぶたぶたさんの癒しが、どうしても必要なのです♪

    表紙からもう、頭にサンタ帽子をちょこんと乗せたぶたぶたさんの
    あまりの可愛らしさにハートを打ち抜かれて

    目次の裏側にこじんまりと添えられたぶたぶたさんのプロフィールに
    「おお!6月19日生まれだったのね!しかも恵比寿とは、都会だわ~♪」と目を輝かせ

    クリスマスイブの早朝から25日の夜遅くまでのぶたぶたさんの丸二日を
    ぴったりと寄り添って読める、このよろこび♪

    それにしても、早朝の道路でぽそっと転ぶだけで
    体調不良で倒れそうな由美子を身体的危機からも淋しさと後悔からも救い

    ぬるま湯の日々に浸かる由紀には、思いもかけない働く喜びを味わわせ

    職場での鬱憤が積りに積もって雪の公園で泥酔する春奈と杏子を
    凍死しないよう、あの小さな体で車に引っ張り上げて部屋まで運び

    孤独ややりきれなさを抱えたたくさんの人に
    可愛らしいサンタ姿で、思いのこもったプレゼントを手渡しで届け

    最後のお話では、大切な娘たちのために
    サンタ服を脱いだぶたぶたさん自身が、最高のプレゼントとなって

    クリスマスにはまだ3ヶ月以上あるのに、
    もうクリスマスプレゼントをもらったような気分を
    しっかり味わわせてくれるぶたぶたさん、素敵です♪

  • 私にとっては2冊目の、ぶたぶた4作目。
    とても季節外れの自覚はある。在住の市の図書館には、これしかなかったんだもの。
    さて今回は、イブとクリスマス当日のぶたぶたさんの行動を、時系列で追った連作短編集。
    ぶたぶたさんは今回デパートの配送係としてサンタクロースの衣装に身を包み、いろんな人の想いが詰まった贈り物を届けるために東奔西走。なんと車まで運転してしまうのだ。
    そしてその道中で、彼と遭遇した女の子たちがそれぞれ見つける小さな幸せの物語。
    私の心もぶたぶたさんのおかげでほっこりだ。

    • まろんさん
      ええ~、サンタさんの衣裳をつけたぶたぶたさん?!
      なんとまあ、想像しただけでも可愛らしいことでしょう♪
      ぶたぶたさんにクリスマスプレゼントを...
      ええ~、サンタさんの衣裳をつけたぶたぶたさん?!
      なんとまあ、想像しただけでも可愛らしいことでしょう♪
      ぶたぶたさんにクリスマスプレゼントを届けてもらったりしたら
      プレゼントの中身が、たとえチロルチョコ1コでも
      飛び跳ねてしまうくらいうれしいでしょうね(*'-')フフ♪
      2012/07/28
    • 永遠ニ馨ルさん
      もし、クリスマスの雑踏の中でサンタさんの衣装に身を包んだぶたぶたさんに出会ったら…
      そう考えただけで、もう心がほわっとほぐれてしまいますよね...
      もし、クリスマスの雑踏の中でサンタさんの衣装に身を包んだぶたぶたさんに出会ったら…
      そう考えただけで、もう心がほわっとほぐれてしまいますよね♪
      ぶたぶたさんファンとしては、
      そんなぶたぶたさんにクリスマスに出会えるのが、確かに一番のクリスマスプレゼントかも。
      チロルチョコ1個でも、もったいなくて食べられないかもしれませんよね(笑
      2012/07/28
  • 思いっきり時季ハズレに読んじゃった自覚はございます(笑) でもぶたぶたさんに逢いたい気分だったんだもの仕方がない!思い立ったがぶたぶたさんです(勝手にことわざを作るな) 

    バレーボール大の、ピンクのぶたのぬいぐるみな山崎ぶたぶたさん。
    今回は赤い服、それから白いふちどりとボンボンのついた赤い帽子…サンタクロースの姿で、12月24日と25日まさしくクリスマスの街の中を忙しく駆け回ります。
    そして、いろんな人がそんなぶたぶたさんを目撃するのです。
    深夜バイト帰りのバス待ち女子大生や、ひとりで公園お昼ごはんのOLや、ひとりでお留守番の6歳の女の子、ぐでんぐでん酔っ払い中の女2人連れ、塾テスト中の小学生、etcetc…。
    ホンモノのサンタさんは、白いおひげのおじいさんかもしれない。でも、このぶたぶたサンタさんは例えプレゼントが貰えなくても、ほっこりあたたかいものを残してくれる。
    それはきっと、この本を読んだあなたにも…。

    やっぱりいいなぁ、ぶたぶたさんシリーズはv 声はおじさんで、中身は本当に優しいいい人なのだけど、外見はピンクのぶたのぬいぐるみで、片耳にちょこんと帽子を乗せて、てくてく歩いて白い布袋持って、”サンタさん”の役目を果たすためにお届け物を持って(というか頭に載せつつ)チャイムをぴんぽーん♪と鳴らして…。その姿だけでもう充分癒されますv というか、ぶたぶたさん本人が「サンタさんが地上に送った素敵な贈り物」な気がしてならないよ。いいなぁ。
    ぶたぶたさんの姿になごみつつ、気に入ってるのは塾の小学生のお話。「サンタさんなんていない」と思うのと「信じない」は違う、そんなの悲しい。そう思う子供の微妙なライン…あるよなぁあったよなぁとしんみりしました。素敵なことはいつまでも信じていていいんだよね。

    ラストでは、ぶたぶたさんも「みんなのサンタさん」から「2人のためだけのサンタさん」に戻ります。
    白いおひげじゃなくても、おじいさんじゃなくても、「我が家のサンタさん」はきっときっと、ひとりだけ。

  • 12月24日と25日の二日間、サンタの格好をしたぶたぶたさんがプレゼントの配達をしています。それぞれの時間、それぞれの場所でぶたぶたさんに出会ったりすれ違ったりした人たちのショートストーリーで話は進み、出会う彼らと同様にシリーズ初読みの私も驚き、不思議に思い、でもほのぼのと癒されながら読み進めました。最後まで彼の詳細には全く触れられないまま終わるのかと思いましたが最終話はちょっと違って…またそのお話が最終話であることがとても良かったのです。すっかり彼に惹かれ、シリーズの別作品も是非読んでみたくなりました。

  • 年明け最初の一冊はこちらになりました。クリスマス前に読み始めたのに三が日も過ぎてしまった…。さてぶたぶたさん、今回は委託サンタクロースのお仕事をしています。イブの夜も仕事やバイトに勤しんだり、居心地の悪い職場に嘆いたり、塾での勉強に疲れたり…。クリスマスだからといって楽しい人ばかりではありません。そんな人々にプレゼントだけではない温かさや奇跡を届けるぶたぶたさん。疲れてても寂しくても、ぶたぶたの姿を見たらみんな幸せになれるに違いありません。二人の娘のエピソードも良かったです。

  • 「ぶたぶた」シリーズ4作目、だそうだ。
    一体何作あるのでしょうね。
    「刑事ぶたぶた」が一番面白かったのですが、一つの職業を全うさせるのは難しいのでしょうか。
    あっ、でも本作は最初から最後までぶたぶたはサンタのバイト?仕事?をしています。
    クリスマスイブからクリスマスの2日間だけ、たまためぶたぶたと出会った女の子の短編集。
    残念な酔っ払い2人組が一番面白かったですが。
    最後はぶたぶたの娘達まで登場するハートウォーミングな短編集です。ほっこりします。

  • とりあえずぶたぶたさんがかわいい

  • ぶたぶたがサンタさんに❤サンタの扮装で配達員をするぶたぶたさんが巻き起こすサプライズとちょっとしたハッピー。「びっくりした!」で終わる章もありますが、その姿を見られたのが何よりのクリスマスプレゼントなのかも。ぶたぶたさんの娘ちゃん二人が見たのは本物のサンタクロース?自分の父がぬいぐるみなのに、本物サンタクロースに驚き目を輝かす子供の純粋さに気持ちがほんわりしました。クリスマスまでまだ二ヶ月もあるけど、素敵なクリスマスにしたい!と思わせてくれる、本当に素敵なクリスマスのぶたぶたさんでした。

  • 季節感無視(笑)
    秋の夜長に読んだ、ぶたぶたさん。
    いつもとなんだか少し違うなー。。と、感じるのは、出てくる女性陣がみんな、ぶたぶたさんを怖がったり、幻だと捉えるところかな。

    今回、Xmasイブと、当日にぶたぶたさんを偶然見かけたり、偶然遭遇したりする女性陣が主人公。
    ぶたぶたさんは、少しの時間しかその人と接しないのに、自分たちの大切なものに気づかせてくれる。
    幸せな時間をもたらしてくれるキッカケを与えてくれる。
    やっぱり、和むなー。

    一部、「ぶたぶたさんがーーーー!」と、ものすごく心配になる2人組がでて来て、イラっとしたが(笑)

  • 図書館で借りた。
    ぶたぶたシリーズ

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九六四年、埼玉県生まれ。八五年、矢崎麗夜名義で星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞し、八九年『ありのままなら純情ボーイ』で作家デビュー。主な著書に「ぶたぶた」シリーズ、「食堂つばめ」シリーズ、「NNNからの使者」シリーズ、『あなたのための時空のはざま』など。

「2022年 『おいしい旅 想い出編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

矢崎存美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×