- Amazon.co.jp ・本 (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198624224
作品紹介・あらすじ
父・春水の死後、偉大だった父を乗り越えるべく、幼き日からの夢であった歴史書『日本外史』の執筆・推敲を続けていく山陽。だが、反幕府的な内容をはらむ『日本外史』を世に出すために、権力者におもねることなど、できはしない。一方、そんな山陽を愛し、支え、励ましつづけたふたりの女性-独身を貫き、自ら書画をたしなむ才女・細香と、家庭的で気働きのきく若い妻・梨影。あまりにも対照的なふたりは、山陽に翻弄されつつも、その生き様に当時の女性が知らなかった「自由」の夢をみた…。幕末の歴史を変え、戦後封印された思想家頼山陽の波瀾万丈の生涯!中国新聞に連載され大評判の小説がついに単行本化。
感想・レビュー・書評
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広島にも偉人が居てよかったー。習字の達人。
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先週のNHK大河ドラマ「篤姫」
「史書を読むのが好き」という篤姫に斉彬から「日本外史」が贈られる場面がありましたが、その「日本外史」の著者が頼山陽です。
後年ベストセラーになり幕末の志士たちの尊王思想へ大きな影響を与えた歴史書「日本外史」は司馬遷の史記に倣って書かれ「太史公曰く」の部分が「外史氏曰く」となっています。
この本は中華サイトのお友達にもぜひぜひお勧めしたい一冊です。
江戸時代きっての文人、知識人としてしられる頼山陽が物欲、食欲(特にお酒)、性欲、名誉欲……すべての欲望に貪欲でこんなにも破天荒で束縛を嫌う人物であったとはまさに青天の霹靂でした。
当然、頼山陽がこの小説の主人公ですが母の静、先妻の淳、再婚候補の平田玉蘊、後妻の梨影、恋人の江馬細香、と山陽をめぐる女性達も生き生きと興味深く描かれていてこれも読みやすい理由の一つでしょうか。
川中島の合戦を題材にした「鞭声粛々」の漢詩、
「山紫水明」の言葉、「耶馬溪」と名付けたのも山陽だと初めて知りました。
厚めの上・下巻、そのうえ二段組。
かなりの長編ですがとてもおもしろく、知的好奇心を満足させてくれる一冊でした。
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上巻は何とか読んだものの、上下段500ページを読み続けるのは、流石に苦痛を感じて来たので、一度諦めて、返却する事にした。3回延長しても他に読む人が居ない様なので、いつでも大丈夫だろう(タカをくくっていると読む人が出てきたりして)