猫と妻と暮らす　蘆野原偲郷

著者 : 小路幸也

• 徳間書店 (2011年6月16日発売)

感想・レビュー・書評

[こちさんの感想 · 2011年10月24日]

大好きな作家さんなので手に取りました。

各章のタイトルにやられ、もちろん内容にもあてられ・・・・
事を為す歳の呪文がまたいい！！

続編もしくは登場人物ごとに作品が出てこないかな

最後が慌ただしく終わってしまった気がします。

[あおいさんの感想 · 2011年10月24日]

蘆野原の長筋の仕事は、＜事＞にあたること。

どちらかというとファンタジー寄りか。
雰囲気はとても好みだが、１話が短いのがちょっと残念かな。

[mayさんの感想 · 2011年10月22日]

幻想的過ぎて、若かったら完読出来なかったかも。

でも、気持ちよくストンと入って入って来た。

和野和弥、優美子、泉水。

東京バンドワゴンが好き過ぎて、小路幸也さんの作品を冷静に読めないのかもしれない。

[ちゃんぷるーさんの感想 · 2011年10月15日]

あの世とこの世をつなぐ「蘆野原」という郷があって、大雑把に言ってしまえば怪奇現象を祓う（小説中では「事を為す」）ことのできる人たちが代々住んでいる。今は東京に住む長筋の主人公が、ある日帰宅すると妻が猫になっていた。郷とは無関係のはずの妻だが、猫になった妻は「事を為す」協力者になる。時代設定は昭和の初め頃か？淡々としていて読みやすい。

[hyena_kickさんの感想 · 2011年10月11日]

なぜここまでセンテンスを短くする必要があったんだろうか。惜しいなあ。
僕的にはもうちょっと長くないと入り込めないのです。

[sweetcakeさんの感想 · 2011年9月22日]

大学で研究する和弥は、恩師の娘を嫁に貰った。ある日、帰宅すると妻が猫になっていた。実は和弥は、古き時代から妖（あやかし）に立ち向かう蘆野原（あしのはら）一族の若き長。幼馴染みで悪友の和泉と、猫になった娘とともに、文明開化の世に出没する数々の災厄を防いでいく。陰陽師や祓師のような力を持つ主人公と悪友との軽妙なやりとり、猫になったときの記憶がない美しい妻との叙情的な日常を、丹念な筆致で描く幻想小説

[あおさんの感想 · 2011年9月18日]

ある日家に帰ると、妻が猫になっていた。

災厄を祓う力を持つ郷の長と近くに住む幼なじみ。

不思議な不思議な世界。

【図書館・初読・9/18読了】

[比良岡美紀さんの感想 · 2011年9月14日]

謎がたくさんあります。次第に明かされていきますが、いちばん大きな謎だと思われるものには、明らかな解が提示されません。おそらくそういうことなのだろう、という感触はありますが。
重要なのは「おそらくそういうことなのだ」と思った主人公がすべてを受け入れたということです。読後感はさわやかで、じんわりと胸があたたかくなる作品です。

[なおこさんの感想 · 2011年9月11日]

現実離れした幻想的世界、だそう。

[まるちゃんさんの感想 · 2011年9月8日]

災い為す厄を払う事が出来る里の長筋の和弥と妻(災いが起こる前に猫になる)とが災いを払う叙情的幻想小説

災いのもとになる妖しが どんな災いを起こすのかがイマイチ理解できないけど 幻想的かつ淡々とした展開は良かった

著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』（祥伝社）、『素晴らしき国 Great Place』（角川春樹事務所）、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』（以上、PHP文芸文庫）などがある。