- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198634414
感想・レビュー・書評
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「サブカルの人は40歳前後で鬱になるのではないか?」をテーマに、サブカルの世界で売れた後、鬱に陥った人々へのインタビュー。
登場するのはリリー・フランキー、大槻ケンヂ、川勝正幸、杉作J太郎、菊地成孔、みうらじゅん、ECD、松尾スズキ、枡野浩一、唐沢俊一といった面々でおおむね1960年前後の生まれで現在は50歳前後。聞き手の吉田豪は1970年生まれ。
若い頃はそこそこサブカルの情報も仕入れていたのが、現在はサブカルの世界とは遠いところにいる自分に気づき、そして彼らのインタビューを読んで、読んでいるこちらが思いっきり鬱に。
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この本に助けられている。メンタルの病のある自分と似たような人がリアルかつ深刻になりすぎず(この手の体験談はうつってしまいそうになるがこれはなんだか大丈夫)吉田豪にインタビュー受けてる。こんなでもありなんだなと思わせてくれる。みんな興味深い人物で好きだ。愛読してるテレビブロスでおなじみの人がたくさん出てるから親しみもある
。テレビブロスはサブカルなんだね。 -
サブカルはいろいろこじらせやすいようです。私も「日陰」です。
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40歳前後で鬱になったサブカルな人達のお話。 俺はどれも中途半端だからやっぱ鬱にはなりそうにないなと思ったのでした。 とりあえず走ろうっと。
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鬱入っているときなのにこんなの読んじゃって疲れた。
唐沢俊一のはネットで反論しているのがあったりして。とことんネット民から嫌われてる人だ。
川勝さんはもっと早く知りたかった。 -
運動の大切さ。
サブカルについて考えさせられる -
サブカルって死語になった気はしますが、自分の思考的にはこっち側。のつもりがあまり共感できない話も多く。。。
ただ体は動かした方が鬱にはいいとおもう。(実感) -
「サブカル文化人は40歳すぎると鬱になるのか?」をテーマにしたインタビュー集。
今ちょうど39歳でうつ病手前なので参考になった。
モノマネやナレーションなど、声を出して鬱を脱したという話が興味深い。 -
サブカルチャーという言葉が既に死語になりつつありますが、その精神自体は変わらずに有り続けるものだと思います。しかしながら今はSNSなんかで馬鹿馬鹿しさも世界中に共有されるので、アンダーグラウンドとオーバーグラウンドの境界線が無くなったと感じます。
さて、その70年代~90年代を駆け抜けた「サブカル系の人」が40歳を過ぎた辺りで精神のバランスを崩して鬱になるケースが多いという事から、鬱をなんとか通り抜けて来たサブカル系の人から吉田豪がインタビューをしています。
知っている人は一部でしたが、全員のインタビューが身につまされました。特に杉作J太郎さんに関してはまさにもがき苦しんで、なんとか自殺せず済んだという実感がにじみ出てきて鼻の奥がつんとする思いでした。
僕もまさにその40代も後半に差し掛かり完全に折り返しを回った状態です。サブカルの諸先輩方のように世の中に勝負を挑むような尖った人間ではないのですが、それでも漠然とした不安感のような物は常にあります。
彼らの言動を見ていて思うのが、対外的にどうみられているのかを過剰に気にしている事で、内面と対外的な立ち位置にずれが生じて精神のバランスが取れなくなっているのかなと思いました。
しかし彼らにとってその自意識こそが原動力なんだと思います。 -
「神経症は、イニシエーションなき時代のイニシエーション」
サブカル文系男子は40歳で鬱になるのか?という仮説を元にサブカル系の著名人11人へのインタビュー集。
サブカルだからかどうかはわからないけど、40歳はまともに仕事をしていれば売れ出す頃で、にもかかわらず肉体的な衰えを実感し出す年齢。トイレの回数が増えたとか、酒が抜けないとかマジな衰弱を。
ほとんどの人が、売れ出した時期に心が苦しくなっている。サブカルだからという要因があるとするなら、それはサブカルだったはずの自分がメジャーになっていくことに対する自己嫌悪や葛藤があるのかと思う。それは欲望とアイデンティティの不一致でもあり、そのまま求められるままに仕事をして心を病んでいる。
「私、他の女性とは違うんです」感を醸し出してる女性が決まって好きだと自己表現する、リリー・フランキーや松尾スズキといった個性派文化人も見事に心をやられていて、しかも私生活がボロボロで、外から見るのと隣にいるのとは全然ちがうんだよと言ってやりたい。