- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198634414
感想・レビュー・書評
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サブカルの人は40を超えると鬱になるという。主にそういう人への吉田豪さんのインタビュー集。というか、お友達トーク。肉体が弱ってくるから心にも出てくるのだ、という説もあるけれど、サブカルの人たちは、こんなに駄目な俺、をもカルチャーとして見せようとするから循環するのだろうか。日陰植物だって日光は必要だけど、たくさん日光を浴びると枯れる、みたいなもんか。まあ、体力のあるうちに鬱っとけ、というのが大勢のご意見のようです。この弱虫ども!(と、言われたいんだよね)。まあ、僕もそっちの部類かなあ…。
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これだけ鬱になった人のインタビューを読むと、40歳ライン、気をつけようとか、そういうことを超えてきます。もはや自然現象ととらえるべきか。
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サブカル寄りの人生を過ごした人が40歳になると鬱になりやすいんじゃないかという仮定をもとに、吉田豪氏がいろんな人にインタビューしたというクイックジャパンの連載をまとめた1冊。
一歩間違えれば(いや、間違えなくても)重いテーマなんだけど、インタビュアーとインタビューイのもとからの関係性があったうえでのインタビューなので、ちょっとした世間話的な感じがして、読み物として楽しめる。
サブカルの道を少しでもかじった人って本当に生きづらいなぁ!(自分も含む) -
サブカルの著名人は40歳を境になぜ、鬱になるのか? 一貫したテーマで赤裸々に語られる内容が興味深くて、「運動しないから」「モテた途端に女に走るから」などなど、単純な答えに落ち着くところが超面白い。
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読んでてどうも気分がのらない、鬱の話だからかと思っていたのだけどそうではなくて、そもそもサブカルがよくわからないってこと。
メインカルチャーの素養もなければサブカルの洗礼も受けていない自分にはぴんとこない。サブカルなおじさまたちの鬱の話を聞いても、へー、そうですかー、すごいですねー、くらいにしか反応できないわけで。メロスには政治がわからぬ。サブカルがわからぬ。 -
いわゆるメンヘラとは違い、本書に出てくるサブカル人は「鬱々」としており、人間臭い。そこがいい。みうらじゅんは、元気そうだったけど。
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番外編的な香山リカのインタビューを読んで、ああこの人も変わってないなとちょっと安心。と同時にライヴだ映画だ言いながら会社で管理職やってる自分がいまでも感じてるこの感じの行く先が少々不安に。
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久しぶりに吉田豪のインタビュー記 「サブカル・スパースター欝伝」を買ってみた。
相手も結構サブカル界における有名どころで吉田とは旧知の仲ということで吉田がリラックスして会話をする様子が伺えるのだが、意に反してその内容は今一つ楽しめないのは何故だろうか。
全編を通じてインタビューの主題が「サブカル男は40歳を超えると鬱になる、って本当!?」という話題に特定されており、最後は予定調和的にその話題で締めくくるという流れがインタビューの拡がりに枠を嵌めてしまっているからなのだろうか。それともインタビュー相手がある意味では旧知の間柄であることが、緊張感を減じているのではないだろう。
これではインタビューを通じて相手の懐の奥深くに飛び込む、という吉田の稀有な才能が本書の企画では全く生かされていない。インタビューの時には相手の著作を徹底的に読み込み、本人すら知らない逸話を持ち出し、その予期せぬ反応を通じて相手の新たな魅力を引き出すという吉田のインタビュー手法・資質に凄みすら感じていたのだが、その得意技を封印しては良いインタビュー記事にはならないのも当然だろう。 -
QJ。昔はドストライクだったけれど、最近はすっかりゴブサタだ。
文化系男子は40歳で病む。というのは、本当かもしれないというか、多かれ少なかれ病まないで生きていけるひとなんでいないのではなかろうかと思う。
幸いにして自分ではどうにもできないほど病んだことはないが、この先くるのかもしれないと、この本を読んで思ったが、同時に、運動しないから欝っぽくなるんじゃという単細胞な意見も捨てがたい。
だって実際運動してないし。
ともあれ、サブカル有名人?のダメでナイーブな話が引き出されており、心にしみるというか、ほーーーという感じか。