眠れない夜は体を脱いで (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 728
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198643454

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったけど、意外性に欠けた感じ。無難なとこに着地してるかな。彩瀬さんだからこその期待感もあったのかも知らんが…。居合道の話が一番グッと来た。

  • 2021.9.15読了。

    "自分でいることに窮屈さを覚えた人々"がテーマの作品。

    中身を見てもらえないイケメン男子高校生
    女性らしさに違和感を覚える会社員
    「社会のルール」に反する人を許せない会社員

    特に『鮮やかな熱病』がよかった。

    モヤモヤを抱えながら生活している人々に、ちょっとだけ見方を変えてみるヒントをくれるような、心を少し軽くするお話が心地よかった。

    ただ、書き出しだけが無駄にファンタジーチックな言葉選びで、物語に引き込まれない読みづらさがあった。


  • 何人かのエピソードが短編のように分かれていて、唯一の共通点は手を見せるというネット掲示板。
    率直に言うと、あまり面白くなかった。
    それぞれ、その共通点が存在しなくても物語は進められるような内容だったと思う。重要性を全く感じなかった。



  • 5つのそれぞれ主人公が違う
    ストーリーが入っているけれど
    共通してみているものがある。
    それが最後明らかになるのだけれど
    面白かった。

    昴と月子の関係が素敵。

  • どのお話もんんんんああああはああこの気持ちどっかのなんかのシチュエーションでなったああってなるのでたまらんのだが、おじさんの主役の話ではあっっっわたしも攻撃する側になってるっっああああごめーーーん!!ってなる。感情がぶるぶるなるまるで自分がその場にいるみたいな気持ちになるすごいめっちゃ面白い。

  • ふんわり優しいお話ばっかりでかなり好きやった。
    こんな感じの時間軸の繋がりがあるんやなぁ。
    寒い毎日、ほわっとした気持ちを頂けて幸せになれた。
    読んで良かったー。

  • 初めてこの著者の作品を読みました。他の作品も読みたいと思います。

    まずタイトル。印象的ながらも奇をてらった感じがなく、好感が持てました。
    短編それぞれについては、「あざが薄れるころ」「マリアを愛する」「真夜中のストーリー」が好きです。

    強い感動はないけど、上品にきちんとした、心地よさがありました。仕事で疲れたとき、休日に公園でのんびりするとき、読みたくなる本でした。

  • 不思議なタイトル。一話目が好み。連作の繋がりかたも面白かった。自分の手の写真なんて撮ったら肉眼では気づかない振りをしている色々な粗が見えてきそうで無理だな…。

  • どこか自分の中にコンプレックスを抱える語り手たち。
    もやもやと眠れない真夜中に、ネットサーフィンでたどり着いたのは、「あなたの手を見せて」という匿名の掲示板で…。


    収録作品:小鳥の爪先 あざが薄れるころ マリアを愛する 鮮やかな熱病 真夜中のストーリー

  • 自分にしかわからないままならなさやコンプレックスを全て温かく包んでくれるようなお話。
    すきになれない部分を肯定してくれるような素敵な短編集でした。

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著者プロフィール

1986年千葉県生まれ。2010年「花に眩む」で「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。16年『やがて海へと届く』で野間文芸新人賞候補、17年『くちなし』で直木賞候補、19年『森があふれる』で織田作之助賞候補に。著書に『あのひとは蜘蛛を潰せない』『骨を彩る』『川のほとりで羽化するぼくら』『新しい星』『かんむり』など。

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