金融探偵 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 2038
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198926267

感想・レビュー・書評

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  • 失業中の元銀行員がお金絡みの問題を解決する短編集。がっつり銀行絡みの話じゃないので割りと難しくなくスムーズに読めた。全部、面白かったけど印象に残ったのは、交通事故で記憶を無くしてしまったことで殺人事件まで明るみに出てしまう「プラスチックス」と、そんな事本当にあるのかと興味のある角膜移植での事柄と大どんでん返しのラストが待ってる「眼」。島崎藤村が話の中で出てくる「誰のノート?」と「家計簿の謎」も面白かった。

  • 無理やり探偵に結びつけている感が…

  • 池井戸潤作品にしては今ひとつ。
    短編であるせいかミステリー小説として、中途半端。

  • 職探しをしながら、人との出会いの中で「探偵」的な仕事をしていく、これまで読んだ池井戸作品とは少し趣の違う内容で、新鮮で面白かった。
    特に、交通事故から人探しにつながる話は、何度も頁を繰りなおしながら読んだ。複雑な推理を紐解いていく過程が新人の探偵(?)と同じくらいのレベルの読者として、楽しかった。
    池井戸潤さんは本当に間違いなく面白い。
    何冊か読みたい本もあるけど、楽しみは少し先に取っておこうと思う。

  • 池井戸潤の作品では割と非現実的な設定が多かったけど、これはこれで楽しめた!

  • 就活中の元銀行マン。もう一度銀行で活躍したいと言う思いとは裏腹に、再就職の厳しさを味わう中、様々な出会いから銀行絡みのトラブルの解決に協力することになる。
    池井戸作品は重い社会問題でかなり読み応えのあるものも多いけれど、たまにはこんな短編集で気楽に読み終えられるのも良かったです。

  • 失業中の元銀行員・大原次郎は、再就職活動中に金融絡みの難題について相談を受けた。これまでの経験と知識を生かし、怪事件を鮮やかに解決していく。出納記録だけの謎めいたノートの持ち主を推理するスリル満点の「誰のノート?」他全七篇。ミステリー連作集。

  • 20170211

  • ★1つは厳しすぎるかもしれないが、池井戸さんはやっぱり王道の銀行や企業を舞台にした小説のほうが圧倒的に面白いと認識させられた。それほど一作一作が凡庸な短編に感じられる。それでなくとも短編って難しいと思うし。

  • 銀行を辞めた主人公がいろいろ持ち込まれる金融関係の相談ごとを解決していくといった短編集。
    池井戸作品らしく元銀行員の知識を使ったサスペンスタッチ(ただし決して重くはない)の展開で読んでいて飽きない。なかでも古いノートだけで持ち主を推理する話はとても面白かった。ただしどの話も「え?ここで終わり?」みたいな感じで終わるのでもう少し余韻を描いてほしかった。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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